イギリス

私はロンドンの街が大好きです。
 街の中心部に、とても魅力的な公園や緑地があって、ちょっと周辺の住宅地の近くにも向こうが見えないくらい広い緑地があって、さらに郊外にはさらにさらに広い緑地があって・・・という街の構造それ自体がすてきだと思いますが、ロンドンの街の中心部にも心惹かれるものがたくさんあります。

 そんなものの一つが駅。日本の駅は「通過駅」がほとんどで、機能一辺倒の所が少なくありません。そんなものと好対照なのがロンドンの駅、首都ロンドンから放射状にイギリスの各地に鉄道網が整備され(ほとんどが私鉄だったのですが)、それらの始発駅は一方から列車が入ってきて、同じ方向から出発して行くという終着駅(始発駅)タイプ。今は英国国鉄(ブリティシュレイル)に統合されていますが、私鉄だった時代に、それぞれの会社が思い思いに作った14の終着駅が注目に値します。

 日本の駅が東京駅や大阪の梅田駅、名古屋駅など代表的な駅のコンコースが「ガード下」の貧しい空間でしかないのに比べて、ロンドンの終着駅の数々は、雄大な空間をもつものが多く、私たちを感動させてくれます。

 シャーロック・ホームズがワトソン君とともに旅立った駅(「名探偵シャーロック・ホームズ」はお話の世界のことですが)も、いくつかはほとんど当時の姿のままという部分も残しています。

 歴史に彩られ、今でも新たな魅力をつけ加え、街の財産になっているロンドンの終着駅の数々をごらんいただきます。

 今、ガーデンニングがブームです。
どうして?って考えたことありますか?「アイ・レスト・グリーン」という言葉があります。文字通り、疲れた目に癒し(いやし)の効果のある自然の緑、もしくは緑色という意味です。

 「人間も動物である」というレベルからは、心の底から癒される色というのが、青でも赤でも黄色でもなく自然の緑というのが嬉しいですね。

 産業革命の時代、イギリスの全土で、森林の樹木が切り倒されて燃料(薪)になり、山はハゲ山になってしまいました。そんな状態に危機感を抱いたイギリスの人たちは、自然の大切さに気づいて、自然を守ることに際立った関心を抱くようになります。

 その結果が、イギリス人のガーデニング好きなのかもしれません。自然を守っていく市民運動、「ナショナル・トラスト」の動機も同じ所にあります。夜の7時、いわゆるゴールデンタイムのテレビでガーデニングの番組があったり、個人の庭を一般公開する「オープン・ガーデン」が人気なのもイギリスならではのことです。

 街の中心、もしくは中心の近くに、向こうが霞(かす)んで見えないほどの広い公園、世界の珍しい植物をあつめた巨大温室、ガーデン好きのイギリス人が「聖地」のように考えているイギリスでも有数の美しい庭園・・・・・・。

 ロンドンの街の中と、ケント州(ロンドンの南東の州、日本で言えば「県」のようなもの)の名園シシングハースト・キャッスル・ガーデンを取材した際の成果がここにあります。ガーデニングが世界で1番好きなイギリス人の作った庭の数々。ここでご覧いただけます。