都心部再生のためのシナリオ VOL.4 建築家・常葉学園短期大学講師 栗田 仁 |
世界中の高速道路のお手本になった「アウトバ―ン」で知られる国です。郊外の自由な移動はクルマ。都心部へ向かうのは高性能低床式路面電車(LRT)という使い分けが実行されています。郊外や半郊外に駐車場のある駅、そこが「P+R(パーク&ライド)」の駅で、低料金で車を駐めて都心に通勤や買い物などに出掛けます。電車の料金設定も利用のしやすさを第一義に、一日乗り放題で約600円、一ヵ月定期で約4,500円という超格安。 都心部の空気はきれい、音は静か、運転間隔は短く便利、移動に時間がかからないのも魅力です。フランスでも増えています。「東のパリ」ストラスブールはじめLRTを導入した自治体がそれそれ華麗な展開をみせています。 <写真>中心街のトランジットモール(車乗り入れ原則禁止)。郊外では時速70キロで走るLRT(高性能低床式路面電車)も、商店街では自転車のスピード。 |