都心部再生のためのシナリオ VOL.5

建築家・常葉学園短期大学講師 栗田 仁

LIGNE 1(リーニュ・アン=第一路線)とLIGNE 2(リーニュ・ドゥー=第二路線)とがあります。


ルートはリヨン・ペラーシュ駅から東へ、まずローヌ川にかかるガリエニ橋を渡り、ローヌ川左岸を北上、「ユニベルシテ通り」を左折、そしてまたすぐに「マルセイユ通り」で左折、再度北上、県庁のところで左折、「セルビアン通り」を東進、ヨーロッパ最高高さを誇るホテル「メリディアン」を左に見ながら「リヨン・パールデュー」駅前へ。駅前の「ヴィヴィエール・メルル」通りを少し北上、「ラファイエット通り」を左折、「ティエール大通り」と「アンリ・ローランド通り」「コンドルセ通り」を北上、「クロード・ベルナール通り」に出た所で右折。リヨン第一大学のキャンパスを横切って東進。手入れの行き届いたプラタナスの巨木の街路樹の間を通って終点「ルレ公園」へ向かう。


ルートはローヌ川にかかるガリエニ橋を渡る所まではLIGNE 1と共通。
「ベルスロー大通り」を東進。約5キロのところを左折、「ジャン・ヴァン・トロワ」を北上、「グランジュ・ブランシュ」を左折、「ロックフェラー大通り」「フランクリン・ルーズベルト大通り」を計約4`東進して右折。
パリリー大学を経由して、郊外のショッピングセンター「ポルト・デ・アルプ」が終点。


外部はアイボリー1色のシンプルなデザイン。
 フロントは横から見ると、口をあいた魚のような、キスをする時の口のような、フルフェイスのヘルメットのような、ちょっと世界中の他の街のLRTにない車体デザイン。
 編成は5ユニットから成る。すなわち、先頭車両(車輪あり)これがユニット1、次が懸垂車両(車輪なし)これがユニット2、続いて中間車両(車輪あり)これがユニット3、あとはユニット4はユニット2と同じ懸垂車両(車輪なし)、ユニット5はユニット1と同じ。
車輪ありのユニットも、独立駆動輪の上は座席になっているので、内部は100%低床式が実現している。
 床の高さは地面から約30センチ。芸が細かいのは、電停と車両の間の数センチの隙間を埋めるユニットが電動で出没する。これは車輪が小さい、電動車椅子、ベビーカー利用者にとっては大変にありがたい。
 ARRET(電停)に到着すると、ドアの取っ手に相当する部分のLED表示がグリーンで点滅。降りる人はそのボタンを押すと、LEDが赤の点滅、これが「このドア開きますよ」のサイン。