[1998/12/26] 静岡新聞"この人"のコーナーに『街はいつでも上機嫌』の記事が掲載されました


静岡新聞1998年12月26日(土)<朝刊>18面

<記事内容>

時間とともに味の出る街並みを

世界の都市を紹介した『街はいつでも上機嫌』を静岡新聞社から出版した。低床式路面電車や中心市街地への乗り入れ規制など、二十一世紀の街づくりの示唆に富む。静岡市出身。四十九歳。

―栗田さんはいつもどんな旅をしているんですか?
「食べ物や買い物とはおよそ縁がない旅行。語学も英語と仏語が少しできる程度だけれど、現地の人とのコミュニケーションを楽しんでいます。」

―お気に入りの都市は?
「行っていないところはたくさんありますが、街を見るなら、ウィーン。あの街はまるで屋根のない美術館のよう。」

―街づくりの参考になりますね。
「特に欧州の街並みをみていると、どうすればこんな風に風景が成熟するのかと感心します。環境に対する取り組みなど、その街の"しくみのデザイン"も参考になります。」

―日本はどうですか?
「日本の街並みには歴史の積み重ねや記憶が保存されていない。時が経つにつれみすぼらしくなるのではなく、時間とともに貫禄や味が出るような街に、少しずつでもしたい。」

[戻る]