曹洞宗 長谷山信香院様 業種:サービス業(宗教)

「楽」は楽しいのはじまり。SNSを活かしたお手軽サイト更新

左:信香院の髙田さま 右:サンロフトの大石

静岡県焼津市の小川港に隣接して建つ、曹洞宗長谷山「信香院」様。

永正14年(1517)秋の暴風雨で大破したため、小川城主 長谷川正長公の協力を得て再建しました。このときから長谷山信香院と称したと言われており、創立年度は不詳であるほどの長い歴史あるお寺です。

お寺の歴史を含め、信香院のことを知ってもらえるようにサイトを立ち上げました。しかし、情報を更新するためだけにパソコンを起動するのが大変で、いつしか手が止まってしまうことに。

もっと楽に更新したい……そんな想いを形にしようとサンロフトが提案したサイトリニューアル。初めて挑戦することになったSNS(Facebook)活用も含め、髙田様にお話を伺いました。

目次

住職の日常ならでは?「お知らせ投稿のためにパソコン起動」はひと苦労

まず聞いてみたいことなのですが、普段お寺でどのような1日を過ごしていますか?

そうですね。毎日、起床後に本堂の扉を開くところから始まります。その後は、仏様のお供え物を用意し、おつとめを行います。日中は、気がついたところのお掃除を行って、葬儀や法事がある場合は準備やおつとめをするといったことが多いです。

時間があるときは、読書をして自己の教養を高めていますが、最近は今まであまりやっていなかったことにも挑戦しています。いま、1番関心を持っていることは詩偈(しげ)といって禅の漢詩。福井の大本山永平寺さんが出している月刊誌に投稿コーナーがあって、時々送っています。

投稿したものを添削してもらえるといった点もよく、巣ごもり生活が続いているなかでも励みになっています。

ありがとうございます!今ある時間の楽しみ方がいいですよね。次は、サンロフトとの出会いについて聞かせてください

はい。おそらく、もう15年以上前のことになるでしょうかね。これはお寺ならではのエピソードかもしれませんが、サンロフトの社員さんとは、お檀家さんの関係で知り合いました。ちょうどその頃は、お寺にパソコンを導入したタイミングでもあり、Webサイトの必要性も感じるようになっていたんですよね。

その方は偶然にも、わたしが以前に経営していた幼稚園の出身であるというご縁もあって、お願いすることになったのがキッカケです。Webサイトのみならずパソコンの取り扱いなど、困ったときにはよくお世話になっていました。

なるほど。お寺ならではのエピソードですね。そうなると15年以上もの間、当時のサイトを運用していたのでしょうか

そうですね、古い状態でした。お知らせ投稿のためだけに、パソコンを起動して入力して……ってやっていたんですけど、それが何より大変で。気づいたときには止まってしまいましたね。「もっと楽にできないかなぁ」と、いつも思っていました。

今回、大石さんからいただいたサイトリニューアルのご提案は、これまでパソコンでお知らせ投稿していたのをやめて、サイトのお知らせ欄にSNSに投稿した写真や文章が表示されるようにするという内容でした。それなら、わざわざパソコンを起動する必要もないし、スマホひとつで更新できる。

Webサイトが古い状態であることよりも、 情報更新を “楽に” したいという気持ち(悩み)を抱えていたので、やってみることに決めました。

お知らせに表示されるFacebookの投稿の様子

手軽にできる “楽さ” を体感。初めて挑戦したSNS(Facebook)活用

急にSNSと言われても……って感じる方もいますよね。SNS活用の提案を聞いたとき、どう思いましたか?

そうですね。関心は持っていましたが、これまでSNSをやったことがなかったので使い方は知りませんでした。ですが、大石さんには毎月集金にきていただく機会があって、その際に運用のサポートもしますと言っていただけたのでとても心強かったです。

SNSそれぞれの特色から説明してもらい、そのうえで信香院の情報発信として使うなら?といった視点も伝えてくださったので、Facebookを使ってみることに決めました。まずは一緒に、アプリをダウンロードするところから教えてもらいましたね。この機会がなければFacebookをやることもなかったので、新しい世界が広がっていることを実感しています!

始めた当初に「新しい世界が見える」って、おっしゃっていましたよね。実際に使ってみてどうですか?

やはりなんと言っても、本当に更新が楽になりました。以前は、どこかに出かけていたとしたら、家に帰ってからパソコンを起動していた。いまは、スマホひとつあれば写真を撮って文章を入力して、どこにいても更新ができる。それを体感できただけでも、わたしにとっては大きなことです。

SNSに関しては、まだまだわからないことはたくさんありますが、あまり自分にプレッシャーをかけないよう無理のない範囲でチャレンジしています。まずは、行事、境内の樹木や草花の紹介といったように手軽にできるところから。今後は、信香院ならではといった点も意識して、お寺にある道具、お寺の歴史のような情報も発信していきたいです。

毎月、訪問の際はFacebookの運用サポート

新しい世界といえば、今回は動画制作も行いましたよね。伝え方も見え方も変わった実感がありますが、その点はいかがですか?

そうですね。お寺のプロモーション動画を2~3分の長さで作ってもらったのですが、自分なりに大きな感動を覚えました。サイトの原稿量は以前と大きく変えていませんが、今回このような動画を載せてもらったことで、言葉がなくても信香院の様子をわかってもらえるのではないかと思っています。

また、ドローンを使用している撮影風景を見ることができたのは、なかなかできない経験でした。ちょうど航空写真を撮りたいと思っていたので、撮影のときに上空から撮ったものを写真にしてもらったんです。過去に撮ってもらったものと現在の様子と、比較できるように本堂に飾っています。

多くの人に知ってもらいたい!鬼平犯科帳のファンが訪れる、この場所

こんな風に飾ってもらえてうれしいです。そういえば、ちょうどサイトを新しくしてすぐラジオ出演などの機会があったと聞きました

そうそう。偶然にも、SBSラジオでお寺を紹介いただく機会があったんです。そのほかにも、焼津市内で行われていた企画で、お寺の歴史や、鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)でも有名な長谷川平蔵の先祖(長谷川正長公)のお話をする機会が何度かありましたね。たしか、そのときのこともFacebookで投稿しました。

メディア出演の機会はこれまであまりなかったですが、きっと関係者の方はサイトを見ることもあると思うので新しくしておいてよかったです。今後も対外的な場面でお寺のことを案内する際には、サイトを見てくださいとお伝えできるので、そういった点もよかったなと思います。

境内に飾ってある航空写真

そうですよね。ぜひ名刺代わりにも使ってください。鬼平犯科帳といえば、ファンの方が訪れることもあるんですか?

はい、ありますね。信香院は、鬼平犯科帳の主人公・長谷川平蔵の先祖である長谷川正長公が支援者となって創建されたお寺で。長谷川氏が眠っているお墓があるんです。アニメなどの聖地巡礼のような感覚になるのかもしれませんが、歴史が好きな方や鬼平犯科帳のファンの方など、足を運んでくださる方たちがいますね。

そうそう。鬼平犯科帳といえば、2024年に松本幸四郎さんが主演となって映画化されることが発表されたんですよ。この映画を通じて、鬼平犯科帳の先祖が眠る信香院のことを知ってもらえるよう、広く発信していきたいと思っています。

多くの方に知ってもらえるよう発信していきましょう。最後になりますが、これからも変わらず伝えていきたいことはありますか?

そうですね。もっと多くの方、特に若い世代の方に、お寺の歴史について知ってもらいたいと思っています。いまの世の中、スマホの時代となりましたよね。せっかくこうしてFacebookやプロモーション動画をキッカケに、新しい世界を見る機会をいただきましたので活かしていきたいです。

今はあまりいろいろなところに出かけられていませんが、旅先から投稿してみるといったこともやってみたいですね。引き続き、ご指導よろしくお願いします!

これからも楽しみながら、そして楽に、活用していけるといいですよね。
髙田さん、本日はありがとうございました!

取材のご協力:髙田さん
お客さまの担当:大石、高山(サンロフト)
執筆:鈴木ゆ(サンロフト)

曹洞宗 長谷山信香院
〒425-0033 静岡県焼津市小川3481番地7
TEL:054-624-3920 / FAX:054-624-3885
Webサイト
http://www.shinkoin.jp/
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