事例

2021年01月25日山福水産株式会社様

“かつお”の正しい姿を伝えたい。社員自身で創っていく「山福水産」のブランド

業種:製造業(水産加工業)

静岡県焼津市で、冷凍鰹・鮪の仕入及び加工販売を行っている山福水産株式会社様。かつおは鮮度が命。いつでも変わらない品質を維持するべく、市場での買付から生産までを一貫して行っています。

スーパーで、かつおを手に取っているだけでは知ることのできない裏側にある背景。そんなストーリーを発信していき、目指す先は、「適正価格」で買ってもらうこと。そのために何ができるのか?社員自身が主体となり、ブランディングプロジェクトが始動しました。

コーポレートサイトのリニューアル、オウンドメディア発足、ECサイトのオープンなど、幅広く行われてきた取り組みについて見崎社長・松本さん・原田さんにお話を伺いました。

1.もどかしい価格競争。魚である「かつお」のライバルは、鶏!?

-今回、サンロフトにご相談いただいたキッカケをお聞かせください

見崎社長:はい。サンロフトさんには、もともと個人的な付き合いがあった社員さんもいましたし、たまたま松田社長と会食で一緒になる機会がありました。その際に、抱えていた課題や考えていることについて話したところ「おもしろそうだね」といって、快く話を聞いてくれたんですよ。その後、御社に伺って相談する機会があり、そのまま一緒にやらせていただくことになりました。

具体的に抱えていた1番の課題は、価格競争。生鮮三品と言われる、野菜・肉・魚とあるなかで、実は魚だけが相場観を適正に評価してもらえていないという現状があります。競合とされるのは、鶏。かつおの競合となる相手が、鶏になるんですよ。

-かつおと比較するのが鶏ですか!?それは初めて聞きました

見崎社長:社会構造と言われればそれまでなのかもしれませんが、現状はそうなんです。
たとえば期間だけをみたときに、かつおは広い海を泳ぎ回って成長するのに数年、漁師が漁獲するにも1ヶ月以上。一方で、鶏は数ヶ月といったような場合があるので大きな違いですよね。

そうした背景があるなかでも比較されてしまうことに、もどかしさを感じていて。どうにかしたいと思いながらも、個人の想いだけではどうにもならないことの方が大きく、どうすればいいのか悩んでいました。

その結果、たどりついたのが「ブランディング」というところだった。かつおの背景にある生産者のストーリーなども発信していきながら、ひとつのブランドとしてやれることはないのかなと。決して、高く売りたいわけじゃなくて、適正価格で買ってもらいたい。

-そのような社会構造は、知らない人の方が圧倒的に多いですよね

見崎社長:そう。バイヤーさんたちにとっては、「海に泳いでいる魚を釣ってきた」という感覚を持っている方も多い。消費者のみなさんも同じような感覚の方が多いと思うので、本当の価値を伝えられていないんですよね。

そうしたなかでも、これだけインターネット環境が普及して、みなさんの手もとにスマホもある。まずは、本当に価値を理解してもらうために情報発信していくことなら、焼津という田舎からでもできるんじゃないかと思い、ブランディングの発想にたどり着きました。

2.社員自身が取り組むブランディングプロジェクトの始動

-そんな目標に向かって始動することになったプロジェクトですが、メンバーは公募したんですよね?

松本さん、原田さん:はい。わたしたちが、実際にそのメンバーです。今回の機会をいただいたことで、意外にみんな「会社について考えているんだ」「会社の強みをわかっているんだ」ということに気づけてよかったです。

これまで、社員みんなが会社のことをどう思っているのか、何を考えているのか、よくわかっていませんでした。そういった意見交換をする場も、なかったので。

とにかくあとは、会社に興味を持ってもらうことからしてほしくて。
サンロフトさんの事例記事を読んでいたときに、「毎日の朝礼で、社員に自社のサイトを見るように発信している」という1文を見つけて。あぁ、そういうやり方もあるのかと。そういった側面からでも、少しずつ興味をもってもらえるのかもしれないと、勉強になりました。

-ありがとうございます。一緒に働いている社員同士でも、お互い心の内はわからないものですよね

見崎社長:実際に現場の声を聞くと、みんなそれぞれ会社に対して課題をもっている。でも、課題を発するだけで終わってしまっている。「じゃあ、どうすればいいか?」というところまでを、考えて行動に移せる人がまだ少ない。

今回のプロジェクトでは、市場の課題に対してだけではなく、社員みんなへの還元も行いたいという気持ちもあって。課題に対して「じゃあ、どうすればいいか?」という部分を、社員自身でもっと考えて行動していってほしい。その結果が、社員への還元につながると思っています。なので今年は、あまり口をはさまないようにするつもりです(笑)

(えぇ!社長、それは困りますと、焦る松本さんと原田さん)

(左)松本さんは、事務や広報業務 (右)原田さんは、現場で加工の業務 を担当しています

-松本さんと原田さんは、新たに立ち上げたオウンドメディアでライターとしても活躍していますよね?

松本さん、原田さん:はい。記事を執筆するのも初めてだったので、起承転結を意識して仕上げるという部分から苦労しました。話をどうやって締めればいいのかわからない、いったい何を書いているのかわからない、なんてことが多々ありましたね。

見崎社長:でも、やってきた分はしっかりと身についていますよね。どんどんわかりやすい文章が書けるようになっているなと、読んでいて思います。

松本さん、原田さん:社長、ありがとうございます。

お客さまとの電話のなかで「いつ更新するの?ちゃんと見てるんだから、サボらないで(笑)」なんて声をいただくこともあったんです。そういった反響があるのは、やっぱりうれしい。とても励みになっています。それに、画面まわりのデザインも気に入っていて、いつも楽しく更新できています。

▶ 山福水産さんのオウンドメディア「KATSUO LIFE HACK(カツオライフハック)」をみる

3.高く売りたいわけじゃない。適正価格で買ってもらうために

-ライターさんの特長が記事に反映できていて、読むのが楽しいです。ほかには、どんなことに取り組みましたか?

松本さん、原田さん:プロジェクトが始まってすぐのころ、社員に対して仕事の意識調査のような形でアンケートを取ったんです。すると、多くの社員から「コミュニケーション不足」という声があがりました。

そこで、何かできないか考え、かつお料理を用意してランチミーティングをやってみることにしたんです。みんなリラックスした状態で会話ができればと思ったんですが、1回目の開催では不平不満を言い合う時間が圧倒的に多くなってしまったんですよね。

なので2回目以降は、テーマを設けて参加者を募ったり何人かの方に声をかけて参加してもらったり、試行錯誤してやっていきました。そうした結果、現場が主体となって部署ごとにランチミーティングを開催し、改善事項に対して進めていくところまで実現できたんです。

最初はどうなるかと思いましたが、そんな苦労もありつつも流れができあがったのはとてもうれしかったです。大きな進歩です!

-それはうれしいですね、素晴らしいです。それから、満を持してECサイトもオープンしましたよね

見崎社長:正直、注文が入るとは思っていなかったんですよ(笑)だから、オープンしてすぐ注文がきて本当にビックリでした。

松本さん:初めて買ってくださる方もいれば、既存のお客さまでもECサイトから買ってくださる方がいて、うれしかったです。

コーポレートサイト・オウンドメディア・会社案内・保冷バッグなど、いろいろ揃ってきたところでようやくECサイトにたどり着けました。アクセスの状況を見てみたのですが、コーポレートサイトからECサイトへきてくださる方もいて。最初にECサイトを作っていたら、こうなっていなかったのかもしれないなぁっていうのはすごく感じました。

▶ 山福水産さんのECサイト「福えらび」をみる

-いつも先を見据えて、考えているのがすごいですよね。さらに今後、どうなっていくのか楽しみです

見崎社長:最初に言ったように、高く売りたいわけじゃない。いつでも根幹には、ちゃんとした価値で買ってもらいたいという想いがある。

かつおを獲ってきた人が生活できる、我々のような加工所も適正な価格で仕事ができる、そういう評価をして買ってもらうために何ができるのか。納得してお金をだしてもらい、食べて納得してもらえるのが1番ですよね。
保冷バッグなどのアイテムは、あくまでも入口となってくれればいい。なんだっていいんです、おもしろそうだなって思ってもらえれば。ちなみに、もうすぐ保冷バッグの新色が出る予定です。

公にはしてませんが地道に進めてきた取り組みも、今年はようやくお披露目できると思います。早く世に出したくてうずうずしています。引き続き、楽しみにしていてください!

これからも、いろいろな形でお付き合いができるとうれしいです。
見崎社長・松本さん・原田さん、本日はありがとうございました!

山福水産株式会社
〒425-0052 静岡県焼津市田尻2347
TEL:054-623-0696 / FAX:054-623-0697
Webサイト
https://www.yaizu-yamafuku.co.jp/
KATSUO LIFE HACK(カツオライフハック)
https://yaizu-yamafuku.co.jp/katsuo-life/

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