地方中小企業のメルマガ担当者が、配信を続けた2周年を語る

メルマガを始めてみよう。

そんなことから配信がスタートした【今日は木曜日】メルマガは、このたび2周年を迎えました。そして偶然にも、同時に迎えた100通目。担当者としては、とても感慨深いです。

支えてくださっている一人ひとりの方へ、心より感謝の気持ちを伝えます。ありがとうございます!

「1年目」「新任」「未経験」といった恩恵を受けて、必死に走り続けた1年目。ひと区切りを終え、続いていく2年目にはどんな変化があっただろうか。

2年間、メルマガ配信をしてきて思うのは

  • もしかすると、だれにでも継続できるわけではないかもしれない
  • 駆け出した1年目を発信する人は多いけど、その後まで継続して発信している人は少ないかもしれない

ということ。

そのような、いたって単純な発想から、「継続」はとても重要なことであると考えました。

そこで今年も、地方中小企業のメルマガ担当者が2年目の配信について振り返り、リアルな記録としてお伝えしていきます。1人でも多くの方に、メルマガの楽しさが伝わったらうれしいです。

では、さっそく始めていきます!

目次

1. 【今日は木曜日】メルマガの基本情報

まず、弊社が配信している【今日は木曜日】メルマガについて、改めて振り返っておきましょう。

配信目的

なぜ、メルマガを始めたのか。ひとことで言えば、1社でも多くの顧客と接点を設けるためです。

1社ずつ実際に足を運ぶのはむずかしいけれど、メールという手段を活用すれば、一度に多くの顧客と接点がつくれます。しかも、とにかく始めやすいのがメルマガのいいところです。

配信日時

その名のとおり、毎週木曜日に配信しているメルマガであり、15時のおやつタイムに届けています。

木曜日の15時という配信日時を、ほぼ検証もせず決めたのは知る人ぞ知る話ですが、これ以上の選択はなかったと今では思います。2020年の4月より、担当者の鈴木が、マーケティング事業に携わることになったのをきっかけに配信スタートしました。

配信内容

主には、【気になる3つの話題】と【もし時間があったら読んでほしい、1つの話題】をお届けしています。これらは、旬な話題、学んでほしい話題、知っておくべき話題など、あくまでも顧客に届けたい内容を全力でえらんでいます!

配信を始めるにあたって、営業をしたくないという担当者の勝手な想いから、自社サイトへのリンクなども一切つけずにスタートしました。周囲の理解を得るのに時間はかかりましたが、なにひとつ後悔していません

変化していくなかで今の形になっていますが、きっとこれからも変わっていくであろうと思います。

そのほかにも、1年目のメルマガにまつわる記録は下記にまとめてあるので、もし気になる方は読んでみてください。

2. 配信2年目へ!メルマガと共に変化したこと

継続するなかで、変化は欠かせないもの。毎週のことではありますが、同じことは一度だってなかったように思います。

いろいろと試行錯誤しながら、メルマガ自体に変化を加えてきただけでなく、自分自身や身の回りの状況もメルマガと共に変化してきました。

じわじわと増え続ける理解者

これはまさに、継続がもたらした成果そのものではないでしょうか。

最初の基本情報でも少しふれましたが、営業要素を排除してスタートしたメルマガ。それはそれは、周囲の理解を得るのが大変でした。

しかし、気づいたときには、社内で話題にあがる機会が増えたのはもちろんのこと、「○○さんが配信しているメルマガを読みたい場合は、どうすればいいですか?」と社員から声をかけてもらうことが増えたのです。

驚くべきことに、社内に読者が増えたのです。

近しい人に届ける気持ちで書いているからこそ、近しい人でもある社員に受け入れてもらえるのは、あぁ…こんなにうれしいことなんだと気づかされました。

どんな状況下においても続けようと、挑んできたからこそ言えます。理解してもらえるのは、救いです!

気軽に届くようになるお返事

メルマガに返信がきた!と、衝撃を受けていた1年目。2年目になると、メルマガに返信をする、返事をする、そんな行動を気軽にしてもらえるようになりました。

おもしろいなと思うのは、メルマガ内で紹介している話題の感想というより、日常的なエピソードをお話ししてくれるところです。たまたま最近こんなことがあった、そう言われてみればこんなことを思い出した、など。

つい、返事を書いてしまう。そんなタイミングがあるんですよね。

書いているわたしには、一人ひとりの日常は見えないですし、相手がどんな風に過ごしているのかも正直わかりません。でもだからこそ、たまたま木曜日の15時に届いたメールと、だれかの日常が重なるって奇跡のようだなぁと思うわけです。

一般的には不要とも言われる“序文”の存在意義は、届ける相手の日常とつながることにある。そんな風に思います。

セオリーから抜け出す発想

セオリーから抜け出していくために、人は学ぶのかもしれません。

何もないところからのスタートだったので、メールマーケティングの基本は学びましたし、1年目を乗り越えてくる過程でも学び続けました。そのたびに、「そうか、そういうやり方もあるのか」と新たな視点をもらい、試行錯誤してきたので今があります。

すると、どうでしょう。だんだんと、セオリーから抜け出した発想が生まれてくるんですよね。

開封やクリック、配信停止など、それらの数字は全くこわいものではありません。数字のために何かを変えるという発想ではなく、「向き合うべき相手=メールを届ける先にいる人たち」のことを考えて行動をえらぶ。たとえそれが、セオリーに沿っていなかったとしてもどんどんやってみればいいと思うようになりました。

その発想は、変化したからこそ得られるものであり、芽生えた感覚を大切にしよう。そう思えば、迷いもなくなります。

※これらはすべて、単なる個人の見解です

3. メルマガであそぶ。チャレンジした3つのこと

取り組みを定着させる期間は、1年もあれば十分です。

2年目からは、いよいよチャレンジという名の冒険をするフェーズに突入。振り返ってみると、小さなあそびを繰り返してきました。

参考までに、メルマガは意外とあそべるぞ!?という点を伝えていきます。

①イベントに便乗してみる

木曜日ではなく、2021年10月10日の土曜日に【今日はデジタルの日】というメールを届けました。

ロゴ掲載の、はりきり具合が伝わるでしょうか

なぜかというと、弊社では『明るく夢のある情報化社会の実現』を経営理念として掲げており、デジタル庁が述べていた『人に優しいデジタル社会』と、同じ方向を見ているんだ!と都合のいい解釈をしたからです。

そしてこれは、デジタル庁の発足によって誕生したイベントであり、2021年10月10日が初めてのデジタル記念日だったのです。せっかくならと、デジタル庁に申請してロゴ使用の許可をもらい、はりきってメールに掲載しました。

1通のメールも、立派なデジタルに触れる機会ですよね。

どこまでも勝手なポジティブ思考であり、果たして相手が求めていた内容かはわかりませんが、担当者がたのしみながら取り組んだ姿勢が伝わったらいいなと思いました。

ただ、ひとつだけ悔やんでいるのは、10月10日の「10時10分」ではなく「10時」に配信してしまったことです。詰めが甘い。

②書きたいことを綴ってみる

2021年12月30日の木曜日に、【今日がさいごの木曜日】というメールを届けました。
なんでも木曜日って言えばいいもんじゃない。という声が、そろそろあがってきそうです。ごめんなさい。

当日に書くなよって言いたい気持ち、おっしゃるとおりです

ここでのチャレンジは、1回だけでいいから担当者がやってみたかったこと。

そう。本当に、ただの手紙を書きました。とにかく、感謝の気持ちという名の念を込めて。

メルマガの配信内容を考えるとき、相手の読みたいものを届けるというのが基本中のキホンです。そうわかっていても人間なので、たまには書きたいこと書いてもいいのではないか!?と、あそび心が芽生えるんですよね。

そこで、またしても勝手なポジティブ思考です。

あわただしい年末。きっと最後まで読む人もいないだろうし、「今年もおつかれさまでした」「本当にありがとうございました」の気持ちだけでも伝わったらいいなと思いました。

おそらく相手にとって有益な内容はなく、担当者が書きたいことを思うがままに綴ってしまったのですが、見事に開封率ナンバーワンをたたき出しました。読者のみなさんに、感謝。
※正確にいうと、開封するかしないかは、本文に何が書かれているかどうかではない…っていうのは重々理解しておりますゆえ、なにとぞ

数字は気にしないと言っているなかで矛盾していますが、都合よく味方にできるときは追い風にします。

③お花見を提案してみる

2022年の4月、つい先日のことですが、自分で撮った自己満足な桜の写真つきメールを届けました。

メルマガ読者さんとお花見なんて、これがまさにエモいということでしょうか

普段はとくに装飾もなく、けっして彩りがあるとは言えない見た目ですが、この日は少しだけ華やかさのある1通になった気がします。

桜が満開になるタイミングって、とてもむずかしいですよね。天気にも左右されますし、それぞれの休日に重なるとも限りません。タイミングよく、桜を眺められる人ばかりではないと思っているのです。

こんなとき登場するのが、勝手なポジティブ思考です。

だとすれば、写真とメールという手段で桜を共有するのはどうだろう。そうすれば、いっしょにお花見できるのではないか。単純に、春を味わってもらえたらいいなと思いました。

メルマガ配信から数時間後、1通のお返事が届きます。そこには、初めてお返事くださった方のお名前と、添付された桜の写真がありました。地方のメルマガでは、こんなことも起こるんです。これは、新しいお花見スタイル!?

4. ついに、本に載る!?メルマガの事件簿

始めて間もない1年目には、奇跡と思えるような感激のエピソードが多々ありました。2年目も次から次へと、こんなことあるの!?と思うことばかり起こり続けます。

地方のメルマガ、おもしろい。

印象に残っているできごとをいくつか挙げてみます。

「本」に載せてもらった

本、デビューしました。もちろん、自分で執筆・出版したのではありません(笑)

以前、運営堂の森野さんに取材していただく機会がありました。

運営堂さんのメルマガは、【今日は木曜日】メルマガの原点ともいえる存在です!森野さんがくれた素敵なご縁から、数々のご縁がひろがっていき、わたしにとってなくてはならないものとなりました。

ある日、森野さんから突然の連絡。それは、原稿の確認で、執筆中の本に「中小企業のメルマガ事例」として載せてくださるとのこと。取材の際も信じられなかったのですが、まさか本に載る!?もはや、自分ではなく他人事のよう。

毎週、メルマガを届け続ける。ただ、それだけのことをやっていたら、気づけば本に載せてもらえました。いつも支えてくださる読者のみなさんに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

ちなみに、本はここから買えます。わたし、もちろん買いました!
※こちらは、自主的に紹介しています

メール界の巨匠と繋がった

わたしにとって、メール、メルマガ、メールマーケティング…といえば「配配メールです。
※こちらは、勝手な個人の見解です

メルマガを含むメールマーケティングについては、いつも配配メールさんから学びを得ていました。もちろん、基本を学んだのもそう。その学びがなかったら、始めることも、変化し続けることもできていなかったように思います。

そして、運命のその時は、突然訪れることに。

あるキッカケから配配メールを導入する運びになり、ついに配配メールの中にいるみなさんと繋がる機会が。言うならば、芸能人に会うかのような気持ちです。え、そんなことあるの!?って思いますよね。あるんです。

そしてわたしは、メールマーケティングについて学んだ気になっていたけれど、まだまだ学び足りていないことばかりだと気づけました。このタイミングで、プロから学びを得る機会に感謝し、ここからまたホップ・ステップ・ジャンプしていきます!おそらく今は、一生懸命ステップしている途中であろう。

こうして生まれたご縁を大切に、メールのたのしさを伝えたり、メールで多くの人と繋がったり、メールを取り巻く世界を豊かにしていきたいなぁ。なんて、とてもえらそうなことを思ってしまうくらい、大きなできごとでした。

メールマーケティングの基本は、とりあえずここで学べます。
※こちらも、勝手に紹介しています

Twitterでつぶやきが生まれた

実はひそかに、#今日は木曜日メルマガ が誕生しました。

というのも、メールの世界から飛び出して、セミナーに登壇する機会がありました。話すのが得意だからではなく、ありがたいことに、メルマガにまつわるエピソードをいっぱい抱えていたからなんですよね。そのおかげで乗り切れたといっても過言ではありません。ここでもやっぱり、読者のみなさんに感謝です!

外部のセミナーだったこともあり、わたしのことを知らない、弊社のことも知らない人ばかりです。そんな状況下でメルマガのエピソードをお話ししたわけですが、まさかのまさか、そこからもご縁がひろがって読んでくださる方が増えました。

尊いですよね、得体の知れないメルマガを読んでくださるなんて(感動の涙)

するとですよ。驚いたのですが、読んでくださった方がつぶやいてくれたんです。ちいさな地方中小企業のメルマガについて、天下のTwitterでつぶやいてくれたんです。これって、輝かしい奇跡じゃないですか。

ちいさな奇跡を、集めたい。

そんな想いから生まれたのが、#今日は木曜日メルマガ というわけです。担当者がいちばんよろこぶ、ハッシュタグ。

5. まとめ

今年もまた、地方の中小企業にいるメルマガ担当者が、実際にメルマガ配信を続けた2周年をテーマにお送りしてきました。本当にリアルな記録として、できごとや個人の見解をありのままお伝えしています。

こうして、1年に何かひとつずつでも、みなさんの心に届くものが増えていったらうれしく思います。

メルマガというのは地味で地道な施策だと、やっぱり今でも思います。でも、この2年間を通して、これまで生きてきたなかで経験してこなかったことばかりに出会いました。

言ってしまえばメールというのは、“ただただ置かれた文字”なのかもしれません。だからわたしは、そこに必ず感情を乗せています。乗せたい、乗せよう、という気持ちだけは忘れずに言葉をえらんでいます。 届ける先に読んでくれる人がいる限り、いっぱい感情を乗せ続けます。

それはもちろん、いつだってその先にいるのが「人」だから

まだまだ、2年。いつも支えてくださる読者のみなさん、本当にありがとうございます!みなさんのおかげで、今日があります。変わらず感謝の気持ちを忘れずに励みますので、こうしてまた一緒に3年目を迎えてもらえたらうれしいです。

多くの人にとって、今週も “あとひと息” と感じる木曜日。
そんな日にいつも届く、3つのこと。
ちょっとだけ、みなさんの日常に「プラス」となるような何かをお届けできたらうれしいです。

これからも、どうか、自由に気ままに。うれしい日も悲しい日も、あなたにとっての木曜日をおたのしみください。

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