読まれる企業ブログの書き方7ステップ!【決定版】

この記事は、企業blog(会社のブログ)の書き方や、企業ブログの始め方にお悩みの、下記のような方々が課題を解決できる記事です。

  • 企業ブログのPV(ページ・ビュー)が伸びずに悩んでいる
  • これから企業ブログを始めようと思っているが書き方が分からない(ビジネスブログ初心者の方)
  • 読まれる企業ブログを書きたい

実は、ブログの書き方には「王道」とも言える、基礎的なステップがあります。しかし、この基礎的なステップを誤った順番で進めていたり、重要な要素を飛ばしたり、といったケースが多くあります。

成功している企業ブログや、読まれる企業ブログは、面白いことを書こうとするよりも何よりも、この「基礎」を十分に理解し、徹底して実践しています。

基礎的なステップを「順番通り」に、「モレなく踏む」ことで、読まれる企業ブログを作っていけるようになります。

ここでは、企業ブログ初心者に向けた基礎知識から、読まれるブログの具体的な書き方と手順、企業ブログの成功に欠かせない仕組み、炎上しないための注意点に至るまでを広く紹介します。

読み終えていただければ、あなたのするべきことが明確になります。
ではさっそく、説明してまいります!

目次

1.読まれる企業ブログの書き方、鉄則は?

結論!「読者をけっして裏切らない記事」

企業ブログで1番重要なことを最初にハッキリさせておきましょう。
それは、読み手を裏切らないこと…つまり、読者が欲しい情報をきちんと提供することで、読者にとっての「利益(メリット)」がある記事のことです。
「利益(メリット)」がある記事とは、たとえば

  • すぐに役立つ記事
  • 今後役立ちそうな記事
  • 困りごとを解決できる記事
  • 共感できる記事
  • 知人に共有(拡散)したくなる記事
  • 希少性があり、且つ重要なニュース

…といったものがあげられます。

あなたと同様に、ビジネスパーソンである読者はけっして暇ではありません。限られた時間のなかで検索をして、ブログにたどり着きます。
読者が求めている情報を、きちんと提供することで、「信頼」を得ることができます。
この「信頼」は、双方にとってメリットのあることといえます。

これからブログを書き始めるとき、または、書いている途中や記事の見直しをする際に「これでいいのか?」と迷った場合には、いつでもこの鉄則に立ち返ってください。
「読者にメリットはあるか?」「欲しい情報をきちんと提供できているか?」「満足してもらえるか?」
これが、読まれるブログ(コンテンツマーケティング)の最も重要な指標です。

2. 【初心者の方へ】企業ブログ(ビジネスブログ)基礎知識

この項では「企業ブログの初心者」の方に向けて、ビジネスブログに欠かせない、3つの柱を紹介します。
企業ブログを始める前に、必ずこの3つの柱をしっかり立ててください。

 ①目的・目標を設定する

企業ブログの「目的」は、「役割」と言い換えることもできます。企業ブログの目的・役割は、それぞれの企業によって異なります。
まず、企業ブログの「目的」をはっきりさせ、そのあと「目標(KGI)」を定めましょう。KGIは具体的な数字を入れることが望ましいです。できれば、「目標(KGI)」を達成するための戦略となる、KPIも設定してください。

【企業ブログ】目的・目標の一例

スクロールできます
A社B社
目的・既存顧客のファン化・質の高いコンテンツを提供し、ブランド力をあげる
目標(KGI※)・定期的にブログに訪問する人を10%増やす・月10万PVを目指す
KGIを達成するための具体的な戦略・月3万PVを目指す
・週2記事(火・金)17時に新規記事を投稿
・既存記事を60%上位化させる
・サイト回遊率を15%上げる

※KGI(Key Goal Indicator)
※KPI(Key Performance Indicator)

②「検索される」ためにはキーワード選定が欠かせない

あなたが書いたブログ記事が、読者の目に触れるためには、記事が「検索」される必要があります。
「検索される」ためには

  • キーワードツールのような各種ツールを用いてキーワード選定を行う
  • 選定したキーワードを「目標キーワード」として設定し、記事を作成する
  • 検索されるために、必ず「目標キーワード」をタイトルやディスクリプションに入れる

上記をモレなく行いましょう。
キーワード選定は、企業ブログの構築・ディレクションに直結する重要な工程です。

できれば、カスタマージャーニーを設計し、どの段階にいるユーザーに向けた記事なのか?を明確にしましょう。

キーワード選定について、もっとくわしく知りたい方は下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。

③読みやすさに配慮したデザインを

読まれるブログは、UI・UXに十分に配慮したデザインを構築しています。

UI(ユーザーインターフェイス)とは、ブログのようなWebサービスの場合、デザインやフォントといったユーザーの目に触れる部分を指します。

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、簡単に言うと、ユーザー体験のことで、ブログの場合、デザインや色がきれいで読みやすいフォント、読みやすい文章、といったことを指します。

また、UI・UXに十分に配慮するためには、企業ブログのターゲットを明確にすることが欠かせません。

3.読まれるブログ・書き方のコツ《7ステップ》

読まれるブログを書くためには、コツがあります。それは、書き進める「順番」にあります。
この項で紹介する7つのステップ(工程)を、飛ばさずに上から順に進めていきましょう。

1つ目の工程【ネタ】から、5つ目の工程【目次】までは、ブログの骨格ともいえる重要な工程です。
よって、最もアタマを使い、時間も要しますが、この1~5までをしっかり行うことで、残りは一気にすすめることができます。

くどいようですが、上から順番通りに進めていってください。

 【ネタ】選定したキーワードが基本

企業ブログのネタは、ブログの「目的」により異なりますが、選定したキーワードを基にするのが基本形です。ここで言う選定したキーワードとは、主にツールを用いて抽出した検索キーワードを指します。

選定したキーワード以外には、下記のようなネタもトピックになります。

  • お客様からの問い合わせが多い質問と回答
  • 既存顧客の多くが抱える困りごとの解決策

【ペルソナ・ゴール設定】だれに向けた記事なのか?を明確に

キーワード(ネタ)が決まったら、次にペルソナを設定します。「だれが読む記事か?」を明確にすることで、何をどう書くべきかがはっきりするため、ペルソナは必ず設定しましょう。

「ペルソナって何?」という方には、ペルソナを図解で説明している下記の記事が役立ちます。

ペルソナを設定する時に、初心者におすすめの方法があります。

「自分の「友人、または知人」をペルソナに設定する

この方法は、読み手を具体的に想像できるため、かなり有効です。よく知っている友人が、課題に直面して困っていると仮定し、その課題の解決に有効な記事を書く、と設定すると書き進めやすいのです。「この順番で伝えるのがベスト」「この情報は不要」といった細かな判断が、よりスムーズになるのも特長です。

ペルソナを設定したら、次はゴール設定をします。

ゴール設定とは、読者(つまり設定したペルソナ)が、この記事を読み終えた時に「何ができるようになっているか?」をあらかじめ決めておくことです。ペルソナのゴールを設定することで、記事に書くべき内容や、書くべき順番などがあきらかになります。

設定したゴールとペルソナは、目次を決める際、または、記事を書き進めている際に、時折見直し、よりブレない記事を目指しましょう。

【型を決める】読まれる文章の形式、基本はこの3つ

ブログのように誰でも無料で読める記事の場合、「読まれる文章」の型はある程度決まっています。

  • 「○○の方法」「○○の手順とコツ」といった、How To(ハウツー)の形式
  • 「○○におすすめのデザイン7選」「○○の事例5選」といった、まとめ記事
  • 「○○を使ったら予想外のメリットがあった件」「○○のセミナーがコスパ良すぎた理由」といった、体験をもとにした記事

上記の3つが基本形です。3つ目の、「体験をもとにした記事」を書く時は、メリットだけではなく、デメリットも併せて書くことで、信頼感が増します。

 【タイトル】クリックされないとブログは永遠に読まれない…

タイトルは非常に重要です。タイトルを決める際には下記に注意して作成します。

  • 記事を書く目的からブレないために、事前に設定したペルソナをよく見直す
  • 目標キーワードでGoogle検索をかけ、他の記事のタイトルと被らないようにする
  • 事前に選択した文章の形式(型)に合ったタイトルにする
  • 悩んだら、ブログの鉄則(読者に利益がある記事にすること)に立ち返り、読者にとってのメリットがひと目でわかるタイトルに工夫する

【目次】読まれるブログは見出しに「読み手のメリット」が書いてある

読者が読みたい!と思えるタイトルが作れたら、同じように、読みたい!と思える見出し(目次)を作ります。

読まれるブログの見出しには、読み手にとっての利益(メリット)がしっかり入っています。読み手にとっての利益(メリット)は、読み手にとって役立つこととも言い換えることができます。

あなたが最近読んだブログで、印象深い記事や役立った記事、長文だけど完読してしまった記事を見直してみてください。
見出しには、あなたにとってのメリットや役立つことがしっかり入っているはずです。

見出しを作る工程でも、悩んで手が止まってしまったら、再度ペルソナを見直しましょう。
また、見出しの候補がいくつかあり迷ってしまったら、再び鉄則に立ち返り、どちらが読者にとってベターか?という視点で選択しましょう。

【文章】脳を疲れさせない配慮で読まれる文章に

ここまで長らくおつかれさまでした!

この【文章を書く】工程からは、見出しを基に、一気に書き進めていけます。
文章を書き進める時に注意することは、たった1つ!「読者ができるだけラクに読める文章にすること」です。

脳に負担をかけない工夫が必要です。文章を書き進める際に、下記をチェックリストとして使用してください。

  • むずかしい表現や、漢字の羅列を避ける
  • 箇条書きにできるところは箇条書きに
  • 適度に改行をする

【写真・図解】図表にすることでラクに理解してもらえる

文章だけのブログより、写真やイラスト、図表が適度に入ったブログのほうが読みやすいのは明らかです。
最低限、下記の基準をクリアしましょう。

  • タイトルに合ったアイキャッチ画像を入れる(ブログのタイトル下に配置される画像・写真)
  • 表にできるものはできるだけ表でまとめる
  • むずかしいことは図解を。パッと見て理解できるようにする

また、上記に記したことはSEO施策(Google施策)にも直結するため、重要な要素です。

4. 自社の「宣伝」はもっとも慎重におこなう

広告より読者の「利益」や「共感」に尽力する

ブログを訪問してくれた読者は、見込み顧客のケースも多く、ついつい自社の宣伝をしたくなるものです。
しかし、ブログ本文で自社の宣伝をするには細心の注意を払う必要があります。

そもそも、ブログを訪れた読者は、「広告を読みたいと思っていない」ということを忘れてはいけません。
自社の宣伝は最小限に控えるとともに、具体的には、下記に注意すべきです。

  • お問い合わせフォームのボタンの配置場所
  • CTA(行動喚起)に該当するボタンの配置場所(資料ダウンロード、セミナー参加フォームなど)

5. 読まれるブログはみんなやっているSEO施策(Google対策)

ブログを読まれるために欠かせないのがSEO施策です。前項で紹介した《7つのステップ》に併せて実施することで、上位を狙える(つまり、読まれる確率が上がる)記事にできます。

 【リサーチ】実は…ここで差が出る

目標キーワードでGoogle検索をかけ、1ページ目(上位1~10位)に表示される記事をすべて読みます。目標キーワードで上位表示を狙う、ライバルの記事の傾向をつかむことで、ペルソナも更に明確になります。

【差別化】ここでしか得られない情報を盛り込む

目標キーワードでリサーチをし、1ページ目に表示される記事をすべて読むと、こんなことに気付きます。

「1ページ目に表示される記事を全部よめば、課題はほぼ解決する…!」

つまり、Googleは、ほとんどのキーワードにおいて、良質、且つ差別化されたコンテンツを上位表示しており、1ページ目の記事を読めば、ユーザーの課題がほとんど解決できるようになっているのです。
他の記事には書かれていないけど、確実にユーザーに役立つ情報、または切り口が「差別化」となります。

【ボリューム】適切な文章量はキーワードによって異なる

ブログの目指すべきボリュームは、実は、目標キーワードによって異なります。
たとえば、下記の2つのキーワードを比べてみましょう。

①「スクリーンショット mac」
②「Web担当 初心者」

①「スクリーンショット mac」を目標キーワードにした場合、ユーザーは「macでスクリーンショットを撮る方法」を正しく簡潔に知りたいはずで、文字数はかなり少ない記事になることがイメージできるかと思います。

しかし、②「Web担当 初心者」を目標キーワードにした場合はどうでしょうか?
ユーザーは「Web担当になった初心者」で、Web担当に必要な基礎知識、またはスキルを知りたいと思っているはずですよね。つまり、「スクリーンショット mac」の記事より、はるかにボリュームが必要になることがイメージできます。

適切な文章量の検討がつけにくい時には、目標キーワードで検索して上位表示される記事の文章量も参考の目安になります。

【内部施策】重複記事をなくす、回遊率を上げる、定期的に更新する、etc…

内部施策も外部施策も、基本的には「ユーザーファースト」に基づいて実施していきます。徹底的にユーザーのためになることを、コツコツと、小さなこともくまなく実施することがポイントです。

実施すべき内部施策は数多くありますが、代表的なものを紹介します。

  • 同じトピックの記事(重複する記事)がブログ内にある場合には、1つにまとめるか、どちらかを削除
  • ブログ内の回遊率を上げるために、内部リンクを配置したり、テキストリンクを埋め込んだりする
  • 日付が古い記事は定期的に内容を改修し、更新する
  • 定期的に新規記事を掲載し続ける etc…

6. 企業ブログを成功させるカギは努力?いいえ、仕組みづくりです!

ブログ成功の仕組みはこうやって作る

企業ブログは、企業にとって「重要なこと」ですが、「緊急ではない」ため、仕組みをしっかり作らないと、どんどん後回しになってしまう現実があります。これは、非常によくあることなのです。

企業ブログを成功させる(目標を達成させる)には、仕組みづくりを真っ先に行ってください。

  • 企業ブログの「目的・目標」をメンバーと共有する
  • KPIを設定し、定期的にチェックする(必要に応じて再設定)
  • 記事を更新する頻度を決める
  • 記事作成の方法を決める(担当者を決める、または外注のライターを確保する)
  • 週1(あるいは隔週)でミーティングを行い、進捗状況やPDCAをまわせているかを確認する
  • GoogleアナリティクスでPVなどの数値を分析する

良質で上位化される記事を書き続けることは、テクニックを要する作業です。記事作成は外注のライター(SEOを理解し実績のあるライターがベスト)にすべて任せる仕組みにしてしまうことも、有効です。

7. 「炎上」は怖がるべき?

炎上しないために、事前にできることは全部する

炎上をしないためには、ルールや注意点を事前に共有し、スタッフ一人ひとりが理解しておくことが必須です。(炎上商法という手法は存在しますが、リスクも伴うため、おすすめできる方法ではありません)
共有するルールや注意点は、企業によって異なるかと思いますが、基本的な注意点には下記のようなものがあります。

  • 個人情報を出さない(顧客、一般の方々の名前や顔写真も含みます)
  • 誹謗中傷、批判はしない
  • 他社に帰属する画像や文章を無断で使用しない
  • 強い主張、強い否定を避ける

8. まとめ

読まれる企業ブログは、ユーザー(読者)にとっても、企業にとっても、価値があるものです。
両者にプラスになる(Win-Winの)有益なコンテンツを作り続けるために、本記事で紹介した、読まれる記事の書き方《7ステップ》を実践し、ブログを継続・発展させる仕組みを構築しましょう。

また、わたしたちサンロフトでは企業ブログについての提案もしています。
企業ブログについてお悩みや、コンテンツマーケティングへの疑問や不安がある場合にはぜひご相談ください。

URLとタイトルをコピーする
目次
閉じる