参考にしたい!一般的なサイトリニューアルの流れと全体図

サイトリニューアルと一口に言っても、やるべきことはさまざま。
「サイトリニューアルをしてみたいけど、どのような手順で進めていくべきかわからない……」「事前に準備しておくことは?」など、さまざまな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?目的や流れが漠然としていると、せっかくリニューアルをしたのに成果につながらなかった……なんてことも起こり得ます。

今回は、一般的なサイトリニューアルの流れと全体図を解説!リニューアルを検討している方はもちろん、すでにリニューアルに向けて準備を進めている方も、この機会に全体の流れをしっかりと確認しておきましょう。

絶対に抑えておきたい成功法則36
目次

1. サイトリニューアルの前に準備すること

まずは、サイトリニューアルの前にしておくべき準備の流れをご紹介。

サイトリニューアルをするうえで、この事前準備がかなり重要です。

リニューアルが進み始めてから「もっとこうしておくべきだった……」という後悔が生まれないように、徹底的に取り組んでいきましょう。

既存サイトの課題を分析

そもそも、サイトリニューアルをしたいと思ったきっかけはどのようなことでしょうか?

デザインを新しくすることやCV数の増加、機能性の向上などさまざまな理由があると思いますが、まずは1番の課題をはっきりとさせておきましょう。後になってあれもこれも……となってしまうと、本来の課題を見失うことにもなりかねません。

果たして、本当にサイトリニューアルすることが必要なのか?そんなことも含めて、事前に知っておきたいことを下記の記事でくわしく説明しています。まだ、少し悩んでいる、そんな場合はぜひ参考にしてみてください。

リニューアルのコンセプトの設定

コンセプト設定は、リニューアルしたWebサイトをどのような戦略・方向性で進めていくのかを考えるにあたってとても重要です。

今回リニューアルをしたいWebサイトは、「誰に」「何を」伝えるためにあるのかを改めて考えておきましょう。5W1H(Whenいつ、 Whereどこで、 Who誰が、 What何を、 Whyなぜ)に沿って整理していくと、とてもわかりやすく細分化されるのでおすすめです。

競合サイトの分析・調査

課題の分析やコンセプト設定で、自社Webサイトについて改めて見直しができたら、次は競合サイトの分析と調査です。

特に重要なのが、自社Webサイトのポジションを明確化するための競合調査。ユーザーは複数サービスを比較検討して利用します。サイトリニューアルを進める前に、しっかりと自社Webサイトの強みを明確にしておかなければなりません。

競合調査の大まかな流れは以下の通りです。

  • 競合サイトをピックアップし、調査項目を整理
  • 競合サイトと自社サイトそれぞれの強み、弱みを差別化
  • 差別化した内容をもとに自社のポジショニングを設定

数ある選択肢の中からユーザーに選んでもらうためにも、サイトリニューアル前の競合調査はマストです!

リニューアルの目的・ゴールを設定

サイトリニューアルを成功させるためにも、ゴール設定は不可欠です。そして、目標を設定することで、サイトリニューアルが成功だったのか失敗だったのかの指標にすることもできます。

「CVRを何パーセントアップしたい」「平均サイト滞在時間を何分まで延ばしたい」「直帰率を何パーセントまで下げたい」というように、より具体的なゴールを設定しましょう!

ゴール設定をすることで、サイトリニューアル後のPDCAサイクルの実践にもつながっていきます。

Web制作会社のリサーチ・策定

せっかくの予算を無駄にしないためにも、Web制作会社の選定はしっかりと見極めていきたいもの。しかし、たくさんのWeb制作会社の中から、ひとつに絞っていくのはなかなか大変な作業ですよね。

Web制作会社には、「デザインに強い」「システム構築に強い」「企画・集客に強い」「SEOに強い」など、それぞれに得意、不得意分野があります。

今回のサイトリニューアルにおける目標が明確になっていれば、その目標を基準に比較検討ができるので、正しい選定がしやすくなります。また、しっかりとコミュニケーションが取れるかどうか、という点もWeb制作会社を決めるうえでの絶対条件です。

さまざまなWeb制作会社を見て、それぞれのメリット、デメリットを冷静に分析しておきましょう。

制作会社を決定

Web制作会社のリサーチができたら、候補の中からひとつに絞っていきましょう。コスト削減ばかりに気を取られてしまうと、希望どおりのサイトリニューアルができなかったり、リニューアル後の運用フォローがなかったりと、後から困ってしまうケースも。

1番の優先すべきポイントは、サイトリニューアルの目的と合っているかどうか。そして、既存のWebサイトにある課題やサイトリニューアルの目的を踏まえたときに、そのニーズに応えてくれる制作会社かどうか。課題の分析やゴールまでの流れをもう一度振り返って、納得できるWeb制作会社に決定しましょう。

制作会社の選び方に関しては、以下の記事でくわしく説明していますので併せて参考にしてみてください。

2. 一般的なサイトリニューアルの進め方

制作会社が決まったら、いよいよサイトリニューアル作業が始まります。

事前準備の流れがしっかりとできていれば、問題ありません。なにか疑問点や不安な点があったら、その都度できるだけ相談し丁寧に作業を進めていきましょう。

リニューアルのゴールについて打ち合わせ

事前準備で確認しておいた目標やゴール設定のすり合わせをWeb制作会社と行いましょう。

今回のリニューアルにおいて実現したいことを、要件定義書などに整理して作成しておくとスムーズです。そうすることで、要件定義書の内容をもとに打ち合わせを進めていくことができます。

構成図、サイトマップを整理(追加、削除箇所の洗い出し)

サイトは複数のページで構成され、階層状になっています。この階層を含めたサイトの全体像を、構成図(サイトマップ)と呼びます。

構成図の作成は、サイト全体の構成が把握しやすくなり、ユーザビリティの高いサイトを作っていくために必要な作業です。

どんなページをどれだけ追加するか、または既存のページから削除すべき箇所があるかどうか、といった観点で整理をしながら構成図を作成していきましょう。

構成図(サイトマップ)の作成方法については下記の記事でくわしく解説しています。

デザインヒアリング

新たなデザイン案を細かく決めておきましょう。どんなデザインがいいか、具体的なサイト例を提示すると、Web制作会社にも正確に伝わりやすいです。

また、デザイン案が確定して開発に着手してしまうと、後からデザイン変更するのは難しいケースが多いため、デザイン案の確定は慎重に行いましょう。

ワイヤーフレーム作成

ワイヤーフレームとはWebページのレイアウト設計図のこと。ここではコンテンツの詳細内容や、デザイン要素はほとんど必要ではありません。

あくまでも、Webページのレイアウトや各ページへの動線、機能などを確認するための資料として、なるべくシンプルに制作されるのが一般的です。

ワイヤーフレームがあることによって、ここまでの流れをきちんと整理でき、Web制作会社と依頼側で、サイトリニューアル後の完成イメージを共有できるようになります。

写真撮影

リニューアルするサイトに必要な素材を集めましょう。自分たちで撮影できる場合は問題ないですが、制作会社に撮影を依頼する場合は、細かなカット割りや撮影したいポイントなどを事前に伝えておくと◎

また、コンテンツ制作費の中に写真撮影費が含まれるか、写真データをもらえるかなども確認しておきましょう。

デザイン制作

デザイン案がWeb制作会社からあがってきたら、細かくチェックしましょう。イメージしていたものになっているか、抜け漏れがないかをこの時点で徹底的につぶしておくのがベストです。

前述したように、一度開発に着手してしまうと、後からデザイン変更するのは難しいケースが多いのでしっかりと確認しておきましょう。

コーディング・システム構築

デザインが完成したら、コーディングとシステム構築のステップに入ります。

ひと通りコーディングが完了したら、各ブラウザで動作確認をしましょう。このときに、マークアップやアウトラインが適切に行われているか、リンク切れが発生していないか、デザインが崩れていないかなど、細かいところまでチェックしておくと◎

ドメイン、業者変更が発生する場合は権利関係を確認

前回のサイト制作時にドメインやサーバの契約など、すべての作業をWeb制作会社に委託していた場合、自社サイトのドメイン情報やサーバ情報がわからない……ということも起きてしまいます。サイトリニューアル作業がすべて完了し、いざ公開!となったタイミングでつまずいてしまうのは避けたいですよね。

Web制作会社を変更する際には、必ずドメインやサーバのアカウント情報を管理しておかなければいけません。もしもわからない場合は、解約する前までに以前のWeb制作会社に確認するようにしておきましょう。

フォームテスト・表示確認

お問い合わせフォームがある場合、動作確認がマストです。

入力した内容が正しく送られているかどうか、確認画面、完了画面にページが遷移するか、といった点を確認していきます。

お問い合わせフォームは、WebサイトのCVに関わる重要なページです。念入りにチェックすることをおすすめします。

SSL(セキュリティ対応)

SSLとは「Secure Sockets Layer」の略。ブラウザとサーバ間でデータを暗号化してやりとりする仕組みです。

以前は、お問い合わせフォームやログインページといった個人情報を取り扱うページをSSL化することが一般的でしたが、現在では、Webサイト内すべてのページにSSLを適用することが推奨されています。

セキュリティ対応をしっかり取っておくと、ユーザーへの信頼にもつながります。

納品

一般的に、Web制作会社のガイドラインに沿って、納品前にひと通りのクオリティチェックが行われています。しかし、確認漏れを防ぐためにも、自社でもダブルチェックの流れを整えておきましょう。

すべての確認が完了したところで、いよいよリニューアルサイトの公開です。

3. サイトリニューアル後に取り組むこと

ここまで、サイトリニューアル前の準備から実際の作業の進め方の流れをご紹介してきました。最後は、サイトが公開された後の運用について解説します。

プレスリリースの出稿

無事に公開が完了したら、サイトリニューアルをしたことを周知しましょう。

リニューアルサイトのお知らせページなどに掲載することも忘れずに。プレスリリースを配信することでより効率的に周知を行うことができます。

サイトリニューアルをした背景や変更点などを簡潔にまとめておきましょう。

プレスリリースの書き方については、下記記事が参考になります。

ソーシャルメディアでの告知

プレスリリースのほかにも、サイトリニューアルをお知らせしたい場合はSNSがおすすめです。

Facebook、Twitter、Instagramなど、サービスの公式SNSがある場合はぜひ活用しましょう!

SEO対策面での確認

SEO対策面のチェックも重要。サイトリニューアルをするにあたり、リダイレクト設定を行っている場合、公開した後に設定ミスがないかどうか必ずチェックしましょう。万が一、リダイレクトのミスがあると、せっかくリニューアルしたのに検索順位が下がってしまった……なんてことも。

サイトリニューアル後に追加・削除されたページがあったり、URLが変更になっていたりする場合は、要注意です。

継続して運用

サイトリニューアルはゴールではありません。最初に設定した目標などを達成するために、PDCAサイクルを実践が不可欠です。

継続的にコンテンツを追加したり、サイトの改善を行わないと、当初想定していたような効果はなかなか得られません。せっかくお金をかけてサイトリニューアルをしたのにその後の運用を放置してしまうと、制作費も無駄になってしまいます。

公開後の運用の流れにも、しっかりと目を向けて業務に取り組んでいくことが大切です。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか?

サイトリニューアル前の準備作業から、サイトリニューアルの進め方、その後の運用までの流れをひと通り解説いたしました。

  • サイトリニューアルは事前準備が重要!明確な目標・ゴール設定を行いましょう。
  • ワイヤーフレームを作成して、完成イメージを共有をしましょう。リニューアル作業が始まったら、動作確認は徹底的に!
  • サイトリニューアルはゴールではありません。運用を継続して行うことが成果につながります。

あくまでも、ここで紹介した一連の流れは一般的なもの。必ずしもすべてが必要というわけではありません。その都度、信頼できるWeb制作会社に相談しながら、サイトリニューアルを進めていきましょう。

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