リターゲティング広告とは?仕組みやリスト活用例も解説

リターゲティング広告(リマーケティング広告)という名前を聞いたことがあるでしょうか。

この記事では、リターゲティング広告に関して

  • どのような広告のことを指すのかわからない
  • 仕組みや配信方法が知りたい
  • リターゲティング広告の活用例を知りたい

といった悩みを持つ方に向けて、以下のような内容をまとめています。

  • リターゲティング広告の概要
  • リターゲティング広告の仕組み
  • リターゲティング広告のメリット・デメリット

リターゲティング広告の配信に必要な「リスト」の活用例についても、くわしく解説。リターゲティング広告は、高い効果が期待できる配信手法です。この記事を読んで、ぜひリターゲティング広告を導入してみてください。

では、さっそく解説していきます!

目次

1. リターゲティング広告とは

リターゲティング広告とは

  • サイトに訪れたことがあるユーザー
  • 商品を購入した人があるユーザー

などに、広告を表示できるターゲティング方法を活用した広告です。

「リマーケティング」という広告もありますが、同様の仕組みを持っています。媒体によってリターゲティング広告(リタゲ)・リマーケティング広告(リマケ)と違う呼び方が使われていますが、この2つは同じ仕組みの広告を指しているのです。この記事では、以降「リターゲティング広告」に表記を統一します。

ちなみに、Google広告では「リマーケティング」Yahoo!広告では「リターゲティング」という表記になっています。

Google広告とYahoo!広告の違いについては、以下の記事でもくわしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

なぜ、リターゲティングをやるべきなのか

リターゲティングを活用すると、一度サイトに訪れたことがあるユーザーなどをターゲティングできます。

つまり、商品やサービス、自社サイトに少なからず興味を持っているユーザーをターゲットに広告を配信できるのです。そのため、他のターゲティングよりもCV(コンバージョン)率が高い傾向にあることが特徴として挙げられます。

だからこそ、リターゲティング広告は積極的に取り入れるべき広告なのです。

2. リターゲティング広告の仕組み

ここからは、リターゲティング広告の仕組みをご説明します。

以下は、一例として「自社サイトに訪れたことがあるユーザー」をターゲティングする方法を説明します。

  1. 自社サイトにリターゲティング用のタグを埋め込む

    広告配信事業者、広告媒体が発行している「リターゲティング用のタグ」を自社サイトに埋め込みます。タグは、埋め込むと、ユーザーがサイトを訪問することで自動的に作動する仕組みです。Webサイトは訪れたユーザーに対して目印となる「CookieID」を自動的に付与します。

  2. ある程度、ユーザーの訪問数が蓄積されるまで待つ

    タグを埋め込んでからしばらくは、ユーザーの訪問数が一定数になるまで待ちましょう。タグを埋め込んですぐにリターゲティング広告を配信できるわけではありません。広告媒体にもよりますが、ある程度の訪問数が蓄積されるまでは配信を行えないのです。

  3. ユーザーの訪問数が一定数以上になると作成される「リスト」を元に広告配信を行う

    ユーザーの訪問数が一定数になると、リターゲティングのための「リスト」が作成されます。このリストが作成されるまでは広告配信を行うことができません。リターゲティング広告を配信する際は「リターゲティングリスト」に蓄積されたユーザーに対して配信を行うという設定になります。

ちなみに、リターゲティングはディスプレイ広告・リスティング広告どちらでも利用することが可能です。

ディスプレイ広告とリスティング広告に関しては、以下の記事にてくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。

配信に必要な「タグ」の埋め込みとは

先ほどもお伝えしたとおり、リターゲティングにはリターゲティングタグ(※名称は広告媒体によって異なる)の埋め込みが必要になります。

タグは、ユーザーがサイトを訪問することで自動的に作動する仕組みです。Webサイトは訪問したユーザーに対して、「CookieID」を自動的に付与します。CookieIDはユーザーが訪問したサイトの情報を保存できる機能を持っています。

これにより、サイトを訪問したユーザーに広告を表示するなど、ユーザーに合った広告を配信できるようになるのです。

以下は、タグの一例です。(Google広告のグローバルサイトタグ)

 <script async src=”https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=AW-123456789″>
 </script>
    <script>
    window.dataLayer = window.dataLayer | | [ ] ;
    function gtag ( ) {dataLayer.push (arguments ) ; }
    gtag (‘js’ , new Date ( ) ) ;
    gtag (‘config’, ‘AW-123456789’) ;
    </script>

出典:ウェブサイトにリマーケティング タグを設定する – Google 広告 ヘルプ

このようなタグを、訪れたユーザーをカウントしたいページすべてに埋め込むことで、そのページを訪れたユーザーへのリターゲティングが可能になります。

リターゲティングで重要な「リスト」とは

リターゲティング広告を配信する際に重要となる「リスト」は、タグを埋め込んだサイトにユーザーがアクセスすることで作られます。媒体にもよりますが、リストはさまざまな条件で作成することができます。

以下はGoogle広告で作成できるリターゲティングリストの一例です。

  • Webサイトを訪れたユーザー
  • Google広告と紐付けているアプリのユーザー
  • Google広告と紐付けているYouTubeチャンネルのユーザー
  • 自社が保持している顧客リスト

これらのリストを組み合わせて広告配信を行うこともできます。

3. リターゲティング広告の気になる効果は?

リターゲティング広告には大きなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。それぞれ確認していきましょう。

リターゲティング広告のメリット

上述した通り、リターゲティング広告はすでに自社サイトや商品・サービスに興味を持っている(知っている)ユーザーに広告を配信できます。

サイトを訪問したユーザーのサービス利用・商品購入への意欲が高まっている場合、その背中を押す効果が期待できると言えるでしょう。また、比較検討している場合は、数々のサイトに訪問していることが考えられます。サイトを離れると忘れられてしまうこともありますが、そういったユーザーにも再アプローチできます。

CV率が高い一方、クリック単価は低い傾向があるため、費用対効果が高い配信手法であるとも言えます。

リターゲティング広告のデメリット

サイトにアクセスしたユーザーに広告を配信するため、同一のユーザーに同じ広告が何度も配信されてしまう可能性があります。

特にGoogle広告は非常に多くの広告枠があるため、ユーザーに「どのサイトを見ても同じ広告が表示される」「うっとうしい」「しつこい」と感じさせてしまう可能性があるでしょう。このような印象は商品やサービスのイメージを下げてしまうことに繋がりかねません。

また、リストを元にした配信を行うため、リストにユーザー情報が蓄積されるまでは配信を開始できない他、新たなユーザーの発掘には向いていない配信手法とも言えます。

4. リターゲティング広告のリスト活用例

ここからは、リターゲティング広告の活用例をお伝えしていきます。

タグの設定を変更することで、さまざまな条件でユーザーを絞り込んだ効率的な配信を行うことが可能です。

Webサイトに訪れた人

最もポピュラーなリスト活用方法です。Webサイトにタグを埋め込むことで、訪れたユーザーを絞り込んで広告を配信することができます。

特定の期間にWebサイトに訪れた人

特定の期間にWebサイトを訪問したユーザーのリストを作成することで、期間を絞り込んでリターゲティング広告を配信できます。

「Webサイト上でキャンペーンを実施した期間に訪れたユーザー」といった絞り込みも可能です。

サイト内の特定のページを見た人

商品紹介ページや採用情報ページなど、Webサイト内の特定のページを閲覧したユーザーのリストを作成することも可能です。

商品紹介ページを見た人にはその商品の広告を、採用情報ページを見た人には求人広告を表示するといったことが可能になります。

CVした/していない人

CVした人/していない人といった絞り込み方でユーザーにアプローチすることも可能です。CVポイントが「商品の購入」だった場合は、商品の性質によっても活用方法が異なります。

  • 定期的に購入する可能性がある商品(サプリ、化粧品などの消耗品)
    →商品がなくなる頃を想定してリターゲティング広告を配信するためにリストを活用
  • 定期的に購入することが少ない商品(家電・家具など)
    →購入した商品の広告配信を除外するためにリストを活用

5. リターゲティング広告のこれから

ここまでお伝えしてきた通り、リターゲティング広告はCookieという機能を活用した配信手法です。

一方で、Googleは2020年、ChromeにおけるサードパーティCookieのサポート終了を発表しました。Pew Research Center の調査では、72%の人が「オンラインでの行動の多くが広告主、テクノロジー企業やその他の企業によって追跡されている」と感じているそうです。

リターゲティング広告は非常に大きな効果をもたらす広告ですが、現在のように活用できなくなる可能性もあります。リターゲティング広告以外の広告も併用して運用を進めていくよいでしょう。

6. まとめ

幅広い商材に対して大きな効果を発揮すると考えられるリターゲティング広告。

一方で、デメリットや配信を行う上での注意点も存在しています。

  • デメリットをよく理解する
  • ユーザーの立場になって考える
  • 他の配信手法を併用する

これらのポイントに注意して活用することで、継続的に高い効果を得られるようになるでしょう。

わたしたちサンロフトは、静岡の中小企業のためのデジタルマーケティング専門会社です。部分的な施策実行だけでなく、マーケティングの戦略立案・組織体制づくりまで、一貫対応で支援します。

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