【基礎知識】SNS広告の種類と特徴。費用と予算の目安も解説!

SNS広告で成果を出すには、出稿前に、SNS広告の種類や特徴を把握しておくことが欠かせません。

なぜなら、自社の商材とターゲットにマッチするSNS広告の選定が、広告運用の成果を上げる土台となるためです。

この記事でわかること

  • 主要SNS広告の種類とそれぞれの特徴
    (Facebook、Instagram、Twitter、LINE、YouTube、TikTok)
  • SNS広告の費用
  • SNS広告の費用対効果を高める方法

加えて、SNS広告の出し方とポイント、SNS広告の活用事例なども説明してまいりますので、ぜひ自社のSNS集客にご活用ください。

目次

1. SNS広告とは?基本を1分でおさらい!

◎SNS広告の概要

  • SNS広告とは、インターネット広告の一種で、SNSのプラットフォームに配信し、ターゲットのSNS画面に表示させる広告
  • SNS広告の利点は、他のWeb広告ではリーチできないユーザー層に広告を届けられること
  • SNS広告は様々な目的で配信されており、特に「商材の認知拡大」「ファン獲得」「ブランドの周知」「拡散」を目的として活用されることが多い
  • SNS広告は、SNSに蓄積されているデータ(ユーザー自身がSNSに登録した基本情報)に基づいて広告配信を行うため、精度が高い
  • 料金は広告の出稿時には発生せず、広告がユーザーの画面に表示された回数やクリック数などに応じて費用が発生する仕組み

SNS広告のメリットや仕組み、リスティング広告との違いなどについては下記記事でくわしく解説しています。

2. SNS広告の特徴・強み

SNS広告の特徴をおさえておくことで、他のインターネット広告との違いを把握でき、自社の広告出稿に活かせます。

SNS広告の特徴・強みは、

  1. 正確なターゲティングができる
  2. 潜在顧客へもリーチが可能
  3. タイムラインになじむインフィード広告が主流
  4. 少ない予算でも出稿可能
  5. 検索されない商品やサービスにも活用できる

の5つです。

くわしく解説していきます。

①正確なターゲティングができる

SNS広告は「精度の高いターゲティング」が最大の強みといえます。

ユーザーがSNSを利用する際には、登録時に年齢や性別、居住地などの入力を求められます。SNSにはこういった個人データが蓄積しているため、「居住地域」「年齢別」といった細かなターゲティングが可能になるのです。

また、「いいね」「フォロワー」「シェア」といったユーザーのSNS内での行動にもとづいて、ターゲティングをすることもできます。

②潜在顧客へもリーチが可能

前章でも説明した通り、自社の商品やサービスをまだ認知していない、潜在顧客へも情報を届けることができるのがSNS広告です。

たとえば、自社のサービスに関連するサービスに興味関心を持っているユーザーに自社のサービスを知ってもらったり、自社商品の競合の商品を利用するユーザーに自社商品の優位性をアピールしたり、といったように活用できます。

③タイムラインになじむインフィード広告が主流

「インフィード広告」とは、タイムライン上に自然なかたちで表示される広告です。タイムライン上に違和感なく表示することにより、広告特有のプッシュ感を感じさせません

SNS広告は、このインフィード広告が主流のため、ユーザーに読んでもらいやすい特徴があります。

④少ない予算でも出稿可能

SNS広告は、他のWeb広告と比較すると少ない費用で運用できる広告です。

具体的なSNS広告の予算の目安は、後ほどの「4. Facebook広告の種類とその特徴、費用」以降で、SNSごとに解説していますのでご参考ください。

⑤検索されない商品やサービスにも活用できる

「検索されない商材」とは、まだ名前を知られていない商材や、検索ボリュームがまだ十分にない商材を指します。

たとえば、コロナ禍で自宅でお菓子作りをする人は増えたものの「パンケーキ 通販」は月間検索数が「300」程度です。リスティング広告を打っても十分な集客は見込めないケースがあるため、その際にはSNS広告を活用します。

3. SNS広告の種類とその特徴【比較一覧表】

主要6大SNS広告のプラットフォームとそれぞれの特徴を比較し、一覧表にまとめました。

主要6大SNS広告のプラットフォームと特徴の一覧表

なお、「費用対効果」については、戦略や運用スキルによって大きく変わります。

次の章では、それぞれのSNS広告の種類や特徴、相性がよい商材、費用、広告の出し方などについてくわしく解説していきます。ぜひご活用ください。

4. Facebook広告の種類とその特徴、費用

4-1. Facebook広告の基本情報

Facebookは実名制のSNSで、氏名や年齢、学歴、キャリアといった個人情報が明確になっているプラットフォームです。

こういった特性を利用し、Facebook広告では信憑性のあるターゲティングが可能となります。

【Facebook広告はビジネスパーソンに向けた商材向き】

Facebookは実名登録制で、ビジネス目的で利用しているユーザーが多いです。よって、Facebook広告は、ビジネスパーソン向けの商品やサービス、BtoB向けの高額な商材、高級感や落ち着きのあるものやサービスに向いています。

4-2. Facebook広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

Facebook広告の主な広告フォーマット
 画像引用元:Facebook広告ガイド| Metaの画像を自社で加工

◎主な広告配信面の種類

Facebook広告の主な配信面
画像引用元:Facebook広告ガイド| Metaの画像を自社で加工

他のSNS広告と比較すると、Facebook広告の種類はバリエーションが豊富で、さまざまな訴求が可能です。

上記以外にも、Marketplace、ビジネス発見、リールオーバーレイ、提携するアプリに配信される広告など、多くの配信面を活用できます。

4-3. Facebook広告の費用・課金方式

◎Facebook広告の費用

Facebook広告は100円から出稿可能です。

Facebook広告の運用代行を多数行っている弊社の、Facebook広告における出稿額予算の目安月5万円からです。この予算を見ていただけると、費用対効果の計測もできます。

Facebook広告の費用相場は、ビジネスのジャンルや業種、広告配信の目的によっても異なりますが、月5万円〜20万円です。

もちろん、企業によっては月5万円以下の場合もありますが、あまりに予算が少なすぎるとオークションに負けてしまったり、掲載順位が低くなりクリック数が少なくなったりといったケースがあるため、ある程度の予算確保は必要です。

Facebook広告の費用は、広告主が上限予算(1日の予算、あるいは、掲載期間内での予算)を設定できます

Facebook予算設定画面

◎Facebook広告の課金方式

Facebook広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の2通りです。

Facebook広告の課金方式

4-4. Facebook広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎Facebook広告の出し方【手順】

Facebook広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

Facebook広告の出し方(手順)

広告配信後は、効果測定と管理を行いましょう。

◎Facebook広告|おさえておきたいポイント

Facebook広告は精度の高い配信ができるため、ターゲティングを理解し、的確に設定しましょう。

Facebook広告のターゲティングで利用しやすいものをピックアップして紹介します。

  • エリアターゲティング
    ユーザーの居住地でターゲティングが可能です。たとえば、飲食店は店舗近くの地域に住んでいるユーザーだけに広告を配信することが可能です。
  • 学歴・キャリアでのターゲティング
    出身大学やキャリアを限定して広告を配信できます。有名な事例は、ハイクラス転職サイトの「ビズリーチ」が、早稲田大学卒のユーザーだけに限定し「早稲田大学卒のみなさんへ」というフレーズで配信した広告です。ターゲットを絞ることで、特定のユーザーに深くささる広告を配信できます。
  • Facebookページでのターゲティング
    投稿にいいねをしてくれたユーザーや、いいねをしてくれたユーザーの友だちに広告を配信できます。
  • リマーケティング
    1度Webサイトに訪れたユーザーをターゲットにして広告を表示できます。
  • カスタムオーディエンス
    メールアドレスや電話番号といった顧客情報を使ってのターゲット設定です。顧客リストがあれば利用できます。

Facebook広告のターゲティング方法については、下記記事の「1-2.Facebook広告」でも解説しています。

5. Instagram広告の種類とその特徴、費用

5-1. Instagram広告の基本情報

スクロールできます
Instagram広告
広告の強みビジュアルでの訴求力が強い
Facebookとの連携により細かなターゲティングが可能
閲覧者のユーザー属性写真や動画で表現したコンテンツが好き(見るのも発信するのも好き)/友人や家族とのリアルで楽しい体験を共有したい&見たい/自己表現をしたい/充実感を得たい
相性が良い商材◎色や種類にバリエーションがある商材
◎アパレル・美容・住宅・旅行・料理・グルメ

モバイルの全画面で、インパクトが強い広告を表示できるInstagram広告。特にストーリーズ(動画広告を全画面で数秒間表示)は、ユーザーの記憶に残りやすく、かつクリックされやすい配信面です。

InstagramはFacebookと同じMeta社が運営しているため、Instagram広告ではFacebookに蓄積されているデータを活用し、精度の高い広告配信ができます。

また、Instagram広告はシームレスな広告配信に優れており、「広告っぽさ」を感じさせずに商品をPRできます。

「インスタは女性ユーザーが多い」という印象があるかもしれませんが、実際には近年は男性ユーザーも増え、利用者の男女比に大きな差はありません

【Instagram広告は相性の振れ幅が大きい】

Instagram広告は、商材のジャンルによって、相性の良し悪しの振れ幅が大きいため、その点は注意が必要です。

5-2. Instagram広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

Instagram広告の主な広告フォーマット
画像引用元:Facebook広告ガイド| Metaの画像を自社で加工

◎主な広告配信面の種類

Instagram広告の主な配信面
画像引用元:Facebook広告ガイド| Metaの画像を自社で加工

5-3. Instagram広告の費用・課金方式

◎Instagram広告の費用

Instagram広告の費用はFacebook広告と同様に広告主が設定し、100円から出稿可能です。十分なリーチを得るためにはFacebook広告と同じく、ある程度の予算は確保しましょう。

Instagram広告運用代行を多数行っている弊社の、Instagram広告における出稿額予算の目安は月5万円からです。

集中的に認知獲得を行いたい場合には、月10万円以上で予算を組めると効果的です。

◎Instagram広告の課金方式

Instagram広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の4通りです。

Instagram広告の課金方式

Instagram広告ではインスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーに広告を依頼するケースもあり、その場合1フォロワーにつき2〜6円程度が目安です。フォロワー数が多ければ多いほど影響力があり効果が期待できますが、費用も必要になります。

5-4. Instagram広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎Instagram広告の出し方【手順】

Instagram広告は、Facebook広告と同じ広告管理画面(ビジネスマネージャ)を使用して出稿します。

Instagram広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

Instagram広告の出し方(手順)

◎Instagram広告|おさえておきたいポイント

配信面ごとに強みが異なることを覚えておきましょう。

Instagram広告の動画広告やストーリーズ広告は、インパクトが特に強くユーザーを惹きつけるため、「認知獲得」や「ブランディング」を目的とする広告に向いています。

複数の画像にそれぞれ商品のリンクを掲載できるカルーセル広告は、「コンバージョン獲得」を目的とするケースに向いており、特に商品のバリエーションが数パターンある場合などに有効活用できます。
このように目的に応じた配信面の選定をしましょう。

6. Twitter広告の種類とその特徴、費用

6-1. Twitter広告の基本情報

スクロールできます
Twitter広告
広告の強み二次拡散性が高い
ターゲット設定が豊富
閲覧者のユーザー属性リアルタイムで自分の感情や考えを発信したい/他人の意見もリアルタイムで知りたい/知らない人と同じ趣味・関心でつながり語りたい/同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張りたい(ダイエット、筋トレなど)/見ず知らずの人とも話題を共有できるコンテンツが好き(アニメ、マンガ、ゲーム、最新ニュースなど)/リアルとネットを別で使い分けている
相性が良い商材◎BtoC商材
◎ペルソナが明確な商材

拡散力の強いTwitterならではの広告の特徴として、「二次拡散」を見込めるというものがあります。

Twitter広告はユーザーが広告に対してアクションした「いいね」や「リツイート」によりリーチを拡げられるといったメリットがあります。

また、ターゲット設定の精度が高く豊富な点も強みです。

【Twitter広告はペルソナが明確な商材向き】

Twitter広告は、ターゲットのペルソナが明確なサービスや商品に向いています。ターゲットのペルソナが明確とは、どういうことかというと、ペルソナのライフスタイル、趣味嗜好などが具体的にイメージできるかどうかです。

たとえば、「転職サイト」は、サービスを利用するペルソナがはっきりイメージしやすいので、キーワードターゲティングやユーザー属性に基づいたターゲティングを駆使できます。

6-2. Twitter広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

Twitter広告の主な広告フォーマット
画像引用元:Twitter広告ヘルプセンターの画像を自社で加工

◎主な広告配信面の種類

Twitter広告の主な広告配信面
画像引用元:Twitter広告ヘルプセンターの画像を自社で加工

6-3. Twitter広告の費用・課金方式

◎Twitter広告の費用

Twitter広告の費用は広告主が設定します。

Twitter広告は月数千円からでも出稿できますが、予算の目安としては月10万円です。事業の規模や達成したい目標値によっては月30万円以上の予算を準備するケースもあります。

◎Twitter広告の課金方式

Twitter広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の6通りです。

Twitter広告の課金方式

6-4. Twitter広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎Twitter広告の出し方【手順】

Twitter広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

Twitter広告の出し方(手順)

◎Twitter広告|おさえておきたいポイント

Twitter広告はターゲット設定が豊富で精度も高いため、フル活用しましょう。

ターゲット設定の代表的なものとして、利用しやすいターゲティング3つをご紹介します。

  • 特定アカウントのフォロワーへのターゲティング
    インフルエンサーや大手ブランドアカウントといった、特定のアカウントをフォローしているフォロワーに対して広告を表示できます。

    自社のターゲットが明確であれば、「ターゲット層はこのアカウントをフォローしているはず」ということが推測できるため、このターゲティングを活用できます。
  • キーワードでのターゲティング
    特定のキーワードを発信した人に対して広告を表示できます。たとえば、転職サイト会社がキーワードターゲティングで出稿する場合、「仕事辞めたい」「仕事疲れた」といったキーワードを発信しているユーザーに向けて広告を表示できます。
  • 端末・性別・年齢などユーザー属性に基づいたターゲティング
    使用しているデバイス、使用言語、年齢といった細かな属性をもとに、ターゲティングが可能です。

    また、拡散力の強いTwitterならではの広告の特徴として、「二次拡散」を見込めるというものがあり、ユーザーが広告に対してアクションした「いいね」や「リツイート」によりリーチを拡げられるといったメリットがあります。

Twitter広告のターゲティングについては、下記の記事「1-1.Twitter広告」でも解説していますのでご参考ください。

7. LINE広告の種類とその特徴、費用

7-1. LINE広告の基本情報

スクロールできます
LINE広告
広告の強みLINEだけ活用している層にリーチできる
60〜80代の高齢な方にもリーチ可能
閲覧者のユーザー属性一般的なマス層
相性が良い商材◎飲食店や美容室のように地域に根づいたサービス

LINEは国内最大のコミュニケーションツールです。アクティブユーザーは圧倒的に多く、幅広い年齢層に広告を届けられます

LINE広告の最大の強みは、LINEを日常的に利用している層にリーチできることです。

たとえば、60代以上の方でいうと、TwitterやFacebookといったSNSは利用していないが、LINEは家族との連絡手段としてよく使用するといった方はとても多いと思います。

つまり、TwitterやFacebookといったSNS広告でカバーできない層を、LINE広告で補うことができます。

【LINE広告は地域性の強い商材向き】

LINE広告は、地域密着型の美容室・飲食店といったサービス、個人事業主に向いています。LINE広告は少額で個人でも利用でき、はじめ方(申し込み方法)も簡単です。

7-2. LINE広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

LINE広告の主な広告フォーマット
画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについての画像を自社で加工

◎主な広告配信面の種類

LINE広告の主な広告配信面
画像引用元:【LINE for Business】LINE広告とはの画像を自社で加工

上記の他にも、LINEクーポン、LINEマイカード、LINE広告ネットワークなど多様な配信面が用意されています。

7-3. LINE広告の費用・課金方式

◎LINE広告の費用

LINE広告の費用は広告主が設定でき、1日100円からでも出稿は可能です。

LINE広告の予算の目安月10万円〜30万円で、LINE公式ページでは月30万円での出稿を3カ月以上継続することで、配信効果が安定して得られるようになると書かれています。

参照:【公式】LINE広告とは丨ターゲティング、配信面、費用、事例のまとめ

広告が表示されるためにはオークションで勝つ必要があり、やはり一定額の予算は必要です。

ただし、戦略によっては月2〜3万円で成果を出せるケースもあります。具体例は、後ほどの「12-2.LINE広告の友達獲得施策で友だち数が7倍に」にて紹介していますのでご参考ください。

◎LINE広告の課金方式

LINE広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の3通りです。

LINE広告の課金方式

7-4. LINE広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎LINE広告の出し方【手順】

LINE広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

LINE広告の出し方(手順)

審査には1週間ほどかかり、審査通過した広告のみが配信されます。

LINE広告の審査は厳しいのですが、その分、厳選された広告のみが配信されているため信頼度があり、高いコンバージョンを見込めます

審査落ちしてしまった場合にはクリエイティブを的確に修正するのが望ましいです。

◎LINE広告|おさえておきたいポイント

LINE広告を出稿する手順に「広告グループの作成」という工程があり、この「広告グループ」は細かく設定しすぎないようにします。

たしかに、細かく設定すればターゲティング精度は上がりますが、対象となる範囲が必要以上に狭くなりすぎると、効果は得られにくくなるということを覚えておきましょう。

8. YouTube広告の種類とその特徴、費用

8-1. YouTube広告の基本情報

スクロールできます
YouTube広告
広告の強みコンテンツの前や合間に流れるため視聴されやすい
閲覧者のユーザー属性エンタメが好き/仕事の前後や休憩時間、休日に動画をみてリラックスしたい/動画で手軽に学習したい/テレビ代わりに視聴したい
相性が良い商材◎一般マス層に訴求したい商材全般
◎旅行・レジャー・美容・コスメ・学習商材・スマホアプリ・知育玩具・イベント告知など

YouTubeは幅広い世代で利用されている動画プラットフォームで、若年層から高齢層、男女問わず視聴者がいるため、どの企業にも効果が期待できる広告です。

最近では広告の配信面も増え、視聴者に広告が露出するシーンも多くなっていることから、認知獲得だけでなくコンバージョン獲得まで、広いユーザー層へのリーチが見込めます。

YouTube広告は、企業が今後検討すべき動画広告といえるでしょう。

8-2. YouTube広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

  • 画像広告(静止画)
  • 動画広告

◎主な広告配信面の種類

YouTube広告の主な配信面
画像引用元:YouTubeヘルプ| 動画広告フォーマットの概要の画像を自社で加工

8-3. YouTube広告の費用・課金方式

◎YouTube広告の費用

YouTube広告の費用は、どの配信面を選択するか?によって大きく差があります。初めてYouTube広告に出稿するのであれば、予算の目安月10万円〜30万円です。大手企業や広告の目的によっては、月100万円以上で予算を組むケースもあります。

◎YouTube広告の課金方式

YouTube広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の3通りです。

YouTube広告の課金方式

8-4. YouTube広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎YouTube広告の出し方【手順】

YouTube広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

YouTube広告の出し方(手順)

◎YouTube広告|おさえておきたいポイント

YouTube広告は6〜60秒となっており、すぐにスキップする視聴者が多いため訴求ポイントの絞り込みが不可欠です。

「スキップできる広告は、冒頭の5秒しか観てもらえない」ということも念頭においておきましょう。

YouTube広告の基本構成

YouTube広告のメリットやデメリット、配信種類などについては下記記事でくわしく解説しています。

9. TikTok広告の種類とその特徴、費用

9-1. TikTok広告の基本情報

スクロールできます
TikTok広告
広告の強み強力な拡散力
24歳以下の若年層へのPRに向く
閲覧者のユーザー属性学校でリアルな友人と一緒に閲覧し楽しみたい/ずっと観ていられる楽しさや刺激を求めている/息抜きや暇つぶしになるコンテンツを好む(ネタ、ダンス、美容テクニック、料理の技など)
相性が良い商材◎10代・20代前半をターゲットとした商材

TikTok広告の最大の特徴は、全画面でインパクトのある動画を、アプリの起動時に表示できる点です。この訴求力はとても強く、拡散される見込みが高いです。

また、TikTokの利用者は、消費行動が早い24歳以下の若者が多く、TikTokは他のSNSに比較して、1日の利用時間が長いという特徴があるため、広告の効果が得られやすいといえます。

【TikTok広告は若年層に向けた商材向き】

10代、または20代前半向けの商材であれば、TikTok広告はおすすめです。ただし、広告費が他のSNS広告に比較すると高いため、その点はご注意ください。

9-2. TikTok広告の種類

◎主な広告フォーマット(広告の形態)

  • 静止画広告
  • 動画広告

◎主な広告配信面の種類

TikTok広告の主な配信面
画像引用元:TikTokメディアガイド(2022年) ダウンロードの画像を自社で加工

9-3. TikTok広告の費用・課金方式

◎TikTok広告の費用

TikTok広告の費用は、どの広告を出稿するかで大きく異なります。利用されることが多いインフィード広告の場合、予算の目安42〜50万円です。

TikTok広告は全体的に高額で、アプリ起動時に表示される起動画面広告は500万円、チャレンジ広告は1,000万円が相場となっています。

◎TikTok広告の課金方式

TikTok広告の広告費が発生するタイミング(課金方式)は、次の4通りです。

TikTok広告の課金方式

9-4. TikTok広告の出し方・おさえておきたいポイント

◎TikTok広告の出し方【手順】

TikTok広告の大まかな出稿方法は、次の5ステップです。

TikTok広告の出し方(手順)

TikTok広告は、TikTokアカウントを作成しなくても、広告アカウントさえ開設できれば、審査通過後に出稿が可能です。

◎TikTok広告|おさえておきたいポイント

TikTokはスマートフォンで試聴されるSNSです。よって、広告クリエイティブはスマホと同じ「縦型」で作成しましょう。

また、TikTok広告は他の動画広告と同様に「冒頭の数秒」が肝心です。特にTikTok広告は若年層がメインで視聴しているため、「最初の1〜2秒」にインパクトを持たせるよう意識してください。

10. SNS広告の費用対効果を高めるには?

動画広告も積極的に活用する

「動画しか見ない」「静止画広告は目に入らない」というユーザーは案外多いため、SNS広告を出す際には、1つの広告につき、「画像広告」と「動画広告」の両方を出稿できると、成果は格段に上がります。

これはSNS広告の成果を得る非常に重要なポイントです。

SNS広告を出稿している企業は多いですが、「画像広告」と「動画広告」の両方でしっかり訴求している企業はまだまだ少ないのが現状です。

動画広告は静止画広告に比べ、ハードルが高くなかなか手が出ない企業も多いかと思いますが、動画広告は目にとまりやすく効果も得られやすいため、ぜひ検討をおすすめします。

静止画広告と比較した時の動画広告のメリットは、

  • 内容が伝わりやすい
  • インパクトがある
  • 情報量が増える
  • 印象に残りやすく覚えてもらいやすい

などがあります。

中小企業は「自社で動画は作成できない」というケースも多いかと思います。その場合には、制作会社に外注することも検討できるとよいでしょう。

ターゲティングを的確に行う

SNS広告の費用対効果を上げるには、ターゲティングを適切に行うことも重要です。

ターゲティングの絞り込みは大事ですが、LINE広告のように範囲を絞り込みすぎると裏目に出るケースもあります。
ターゲティングの特性はSNSごとに異なりますので、自社が出稿するSNS広告のターゲティングをしっかり理解し活用しましょう。

SNS広告のターゲティングについては、下記記事も参考になります。

11. SNS広告の費用対効果の計算方法

広告の費用対効果を測定する4つの指標

広告の費用対効果を測定する際の指標は4つあります。

KGI最終的なゴール
(数値で設定するのが望ましい)
KPIKGIを達成するための指標・中間地点
(数値で設定し、達成可能な値にすることが必要)
CPA顧客獲得単価
CPA=広告費用÷CV(コンバージョン数)で算出)
ROAS投資した広告費で得た売上
ROAS(%)=広告経由の売り上げ÷広告費×100で算出)

12. SNS広告の活用事例

ここでは、SNS広告の具体例として「地方の中小企業」と「個人経営の飲食店」の2つをご紹介いたします。

①Facebook広告でニッチな市場にリーチ

【浅野金属工業株式会社】
Facebook広告で海外の新規顧客の獲得に成功

浅野金属工業株式会社さんは、新潟県三条市に本社を構える「ステンレス製品」を主とした製造業の企業です。なかでも、漁業関係者が使う「漁具」は国内トップシェアを占めています。

このBtoB商材である「漁具」はニッチな製品のため、新規顧客獲得には長年苦戦されてきたとのこと。

しかし、Facebook広告により海外展開を行い、新規顧客の獲得に成功されました。

※参考リンク
《公式サイト》浅野金属工業株式会社
《Facebook公式ページ》浅野金属工業株式会社

◎Facebook広告で北欧・北米の漁業関係者に広告を配信

浅野金属工業株式会社さんは、Facebook上で北欧・北米の漁業関係者にターゲットを絞り込み、各地の展示会前後の日程に合わせて広告を配信

そこから連絡をいただいたり、成約に至ったりと、直接的な取引がはじまったお客様が多くいらっしゃり、今では、新規のお客様は100%インターネット広告で獲得できるようになったとのことです。

②LINE広告の友達獲得施策で友だち数が7倍に

【熊本ラーメン 黒亭】
店舗とECサイトそれぞれにLINEアカウントを運用

伝統の熊本ラーメンを追求し続けている「熊本ラーメン 黒亭」さんは、熊本県内に4店舗を展開するラーメン店です。店舗だけでなく、ECショップも運営しており、それぞれにLINE公式アカウントを開設・運用し集客に活用しています。

※参考リンク
《公式サイト》熊本ラーメン 黒亭
《ECサイト》熊本ラーメン専門店黒亭公式オンラインショップ

◎LINE広告のCPF配信※により友だち数が7倍に増加
※CPF配信(Cost Per Friends)

熊本ラーメン 黒亭さんは、店舗のLINEアカウント・ECサイトのLINEアカウントのそれぞれに「友だち獲得」の取り組みをしています。

店舗のLINEアカウントは、各店舗での声がけやPOP掲示で友だち獲得が見込めますが、ECショップのLINEアカウントは長らく友だち数が500人ほどで伸び悩んでいたとのこと。

しかし、そんな状況を打破したのが、LINE公式アカウントの友だちを獲得するための広告が配信できるLINE広告でした。この「友だち追加広告」は、広告内にある「友だち追加ボタン」をタップするだけで友だち追加が完了する広告です。

2019年11月からLINE広告(友だち追加広告)を出稿し、およそ500名程度だった友だちは、2020年8月時点で3,700名と7倍以上に増加。かかった広告費は、月2~3万円程でした。

◎顧客のモチベーションにあわせた時間に配信

また、熊本ラーメン 黒亭さんは、店舗のLINEアカウント・ECサイトのLINEアカウントのそれぞれで、顧客の生活サイクルにあわせた広告配信をしています。

たとえば、ECサイトのLINEアカウントでは「土曜日の午前11時ごろ」にセール情報の広告を配信し、店舗のLINEアカウントでは、「金曜日の朝8時30分」に店舗メニューのお得情報の広告を配信しています。

両方のアカウントで配信する広告は、月4〜5回を目安に出稿しているとのこと。配信内容は、お店やECショップに興味を持ってもらえるような、ワクワク感のある内容を心がけているそうです。

13. まとめ

最後に、「SNS広告の種類と費用」についてまとめます。

現在、企業が活用しているSNS広告の種類は下記の5つです。

  1. Facebook広告
    • 信憑性の高いターゲティングが可能
    • BtoBやビジネスパーソン向けの商材に強い
    • 予算の目安:月5万円から
  2. Instagram広告
    • ビジュアルでの訴求に強い
    • 色や種類が豊富な商品、アパレル・コスメ・料理に向く
    • 予算の目安:月5万円から
  3. Twitter広告
    • 二次拡散が見込める
    • ペルソナが明確な商材(趣味や嗜好が具体的にイメージできる商材)向き
    • 予算の目安:月10万円から
  4. LINE広告
    • コミュニケーションツールとして利用率が高いため、普段SNSを利用しないユーザーにリーチできる
    • 地域密着型のサービスに向く
    • 予算の目安:月5〜30万円
  5. YouTube広告
    • 動画の前や間に差し込まれるため、観てもらえる確率が高い
    • マス層が視聴しているため比較的どの商材にも向く
    • 予算の目安:月10〜30万円
  6. TikTok広告
    • 拡散力が強力
    • 若年層向けの商材に向く
    • 予算の目安:月42万円から

「SNS広告を利用したいが、どれを選べばいいかわからない」「SNS広告で認知拡大をしたい」「SNS広告の効果測定をできる人材がいない」といったお悩みを抱えている場合には、ぜひ1度弊社までご相談ください。

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