Instagramリール広告のメリットや事例、入稿規定を併せてご紹介

リール広告とは、2021年6月より登場したInstagram内に配信できる新たな広告です。

この記事では、リール広告に関して

「どのような広告なのか知りたい」
「リール広告の動画を作る時に気をつけるべきポイントは?」
「リール広告の事例を知りたい」

といった疑問や悩みを持つ方に向けて、以下のような内容をまとめています。

  • 「リール」機能、リール広告の概要
  • リール広告のメリット・デメリット
  • リール広告を作る時に意識すべきポイント

リール広告の基本的な入稿規定についても詳しく解説。実際にリール広告を配信している企業の投稿事例も紹介しています。

この記事を読むことで、Instagramのリール広告について知り、これからの広告活用の選択肢として検討してみてください。

目次

1. Instagram「リール」機能とは?

リール広告の前に、そもそも「リール」機能とはどのようなものか。簡単にご説明します!

リールとは、最長60秒の短尺動画を作成して投稿できる機能です。

ユーザーがリールで作成・投稿した動画は、Instagramアプリの下部にあるメニューの発見タブ(虫眼鏡マーク)やリールタブ(中央のマーク)から閲覧できます。ここでは、フォロワーの関係性になっていない多くのInstagramユーザーの目にも届けられます。

もちろん、自身のアカウントにてフィードやストーリーズへの投稿(シェア)も可能です。

以下の記事では、リール機能とビジネスアカウントでの活用事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

2. リール広告=「リール」部分に表示できる動画広告

OFFICE DE YASAIのリール広告
リール広告の例(OFFICE DE YASAI)

次に、リール広告についてご説明します。

リール広告は【Instagramの「リール」タブに表示できるインフィード動画広告】のことです。

リール広告は、ユーザーが投稿したリール動画と同じように表示されます。上にスワイプすると新たなリール動画が表示され、スワイプしない場合は1つのリール動画がリピート(ループ)再生されます。

上にスワイプして新しいリールに切り替えていくと、ユーザーが投稿したリールとリールの間に広告のリールが表示されるようなイメージです。

3. リール広告のメリット

ここからは、リール広告のメリットをご紹介します。

リール広告のメリットとして挙げられるポイントは、以下の3つです。

  1. リール自体の閲覧機会が多い
  2. 全画面のためユーザーの目を引きつけやすい
  3. 動画の提供者(だれ)よりも、動画(なに)が重視されやすい

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

リール自体の閲覧機会が多い

リールは閲覧方法が多く、非常に露出が多いです。

リールは、以下のシーンにおいて表示されます。

  • リールタブ
  • フォローしている人のストーリーズ
  • リール投稿者のプロフィール(アカウント)画面
  • 発見タブのリール専用スペース
  • ハッシュタグ検索
  • リール上の音源をタップ(同じ音源を使用しているリールが表示される)
  • リール上のエフェクトをタップ(同じエフェクトを使用している動画が表示される)

リールは比較的短い動画を取り扱う機能のため、一度見始めると次々にスワイプして複数の動画を見るというユーザーが多いです。

リール広告はリール動画と同じ枠に出せる広告のため、どのリールから見始めても、スワイプしてもらえば表示される可能性があります。そういった点で、「ユーザーに見てもらえる可能性が高い」というメリットを持つ広告だと言えます。

全画面のためユーザーの目を引きつけやすい

リール動画は、ストーリーズ同様に縦に長く、スマートフォンの全画面いっぱいに表示される動画です。

そのため、ユーザーの目を引きつけやすいと言えます。

さらに、インフィード広告(ユーザーの投稿に混じって表示される広告)のため、動画の作り方次第ではまったく違和感のない広告となるでしょう。ユーザーに不快感を与えずに、訴求力の強い広告を配信できるという点は大きなメリットです。

動画の提供者(だれ)よりも、動画(なに)が重視されやすい

動画の提供者(投稿者)ではなく、動画の内容が重視されやすいという点も、大きなメリットです。

リール機能でユーザーが注目するのは、ほぼ「動画」のみ。

動画を投稿している人や動画につけられたコメントよりも、動画そのものに注目するユーザーが非常に多いです。そのため、魅力的な動画にすることで、広告かどうかはあまり意識されることなく最後まで見てもらえるでしょう。

4. リール広告のデメリット

一方で、リール広告のデメリットを考えてみると、どうでしょうか。

ノウハウが少ない

リール広告は2021年6月にリリースされたばかりの広告媒体です。

まだそれほどリール広告を目にする機会も少なく、広告出稿に関するノウハウといった情報も少ないです。そのため、実際に出稿を検討する際には、少ない情報をもとに試しながら運用してみる必要があります。

ただ、「バズっている一般の投稿を参考にする(いわゆるUGCのような投稿を狙う)」「ストーリーズでバズった動画をリール広告に転用してみる」といったように、チャレンジしている人たちが少ないことを考えると試せることは多くあり、チャンスと捉えることもできるでしょう。

広告クリエイティブが重要

メリットでもお伝えしたように、ユーザーは、だれの動画かという点よりも「動画」そのものへの意識が強いです。

極端な例ですが、だれでも名前を知っているような企業のリール広告だったとしても、魅力的な広告クリエイティブでなければ見てもらえないことはもちろん、だれの広告なのかすら気づいてもらえないかもしれません。

最初の数秒で惹き付けたり、最後まで見てもらえる構成を考えたり、といったような静止画とは異なる考え方で制作する必要があります。そのため、自分たち自身での制作がむずかしい場合は、専門としている制作会社に相談してみることをおすすめします。

5. リール広告の入稿規定

リール広告の入稿規定は、「Instagramフィード広告のデザイン要件」に準拠します。

参考:Instagramフィード広告のデザイン要件 | Facebook Businessヘルプセンター
Instagram、リール広告の提供開始を発表 – Facebookについて

いくつか閲覧して確認してみたところ、体感ではありますが30秒程度の動画が多いです。

広告ではないユーザー投稿に関しても30秒程度の動画が多い印象のため、新たにリール広告用動画を制作する場合は、まず30秒動画を目安に制作してみるのもよいでしょう。

入稿規定の詳細は、下記の記事内「2-3. 動画広告(推奨サイズ)」にてご紹介しています。ぜひ、ご活用ください。

6. リール広告を作る時に意識すべきポイント4つ

ここからは、リール広告を作る時に意識すべきポイントを4つご紹介します。

  1. リピート(ループ)しても違和感がないよう編集する
  2. リールでバズっている動画を研究・参考にする
  3. 世界観を大切にする
  4. ヘルプページの「おすすめ動画に選ぶ観点」を意識する

ひとつずつ詳しく解説します。

①リピート(ループ)しても違和感がないよう編集する

冒頭でお伝えした通り、リールは一度表示されると、スワイプしない限り、繰り返し再生されます。

そのため、リピート(ループ)しても違和感がない動画になるよう編集することが大切です。リピート再生に違和感がなく、むしろリピートしたくなるような動画であれば、動画の表示時間が長くなる可能性が高まります。

そして、リピートしている間に、以下のようなアクションを取ってくれる可能性も高まるでしょう。

  • キャプションを確認する
  • いいねする
  • コレクションに保存する
  • コメントをつける
  • LPに遷移する(「詳しくはこちら」ボタンをタップする)

ユーザーから何らかのアクションを受けた動画は、そこからさらに拡散される可能性も高いです。リピートしても違和感のない動画を意識し、制作してみましょう。

②リールでバズっている動画を研究・参考にする

すでに、リールでバズっている動画を研究して参考にするということも大切なポイントです。

「リール広告」でバズっている動画はまだ少ないですが、ユーザー投稿ではすでに多くの動画がバズっています。こちらも体感ではありますが、10万回再生以上されている動画はバズっていると言っていいでしょう。なかには、100万回以上再生されているリール動画もあります。

どのような動画が多く再生されやすいのか研究を重ねて仮説を立て、それをもとに広告用動画を制作してみるのもよいでしょう。

③世界観を大切にする

Instagramは「世界観」が非常に大切になる媒体です。

商材・サービスの種類にもよりますが、Instagramをビジネス上でうまく活用できているアカウントは、世界観や空気感、雰囲気を統一した投稿を行っています。それは、リール広告においても意識しておくとよいです。

動画の内容や雰囲気はもちろん、動画に使用する音楽の選び方も大切です。動画に合っているものを使用することは当然ですが、アカウントや既存の投稿のイメージも考慮したBGM選びをしましょう。

④ヘルプページの「おすすめ動画に選ぶ観点」を意識する

ヘルプページの「おすすめ動画に選ぶ観点」を意識して動画制作を行うことも、非常に大切なポイントです。

Instagramのヘルプセンターでは、リールに関するQ&Aを公開しています。

その中にある「Instagramにはどのような種類のリール動画が表示されますか。」部分には、おすすめのリール動画を選定する観点・表示されにくいリール動画のポイントが記載されています。

以下の観点でおすすめのリール動画を選んでいます。

  • 幅広いオーディエンスに面白いと感じてもらえる可能性がある
  • 創造力をかき立てるものである(例: 他の利用者が参加できる新しいトレンドを作る)
  • リールの音源ツールを使用してInstagramミュージックライブラリの曲またはオリジナル音源を追加している縦向きで撮影されている
  • コミュニティに関連のある有意義な出来事を表現している
  • 多様なバックグラウンドや考え方を持つクリエイターの作品である

以下の内容にあてはまるリール動画は表示されにくくしています。

  • ぼやけている、低解像度である、枠線、ロゴまたはウォーターマークがある、画像の大部分がテキストで覆われている
  • オリジナルの動画ではない
  • 政治問題を扱っている、または政治家や政党、政府関係者(またはその代理人)によって作成されている
  • Facebookのコミュニティガイドラインへの違反(例: ヘイトスピーチや過度な暴力描写を含む)やおすすめに関するガイドラインへの違反がある

出典元:リール | Instagramヘルプセンター

これらのポイントを意識して、リール広告用の動画を制作するとよいでしょう。

7. リール広告の活用事例3選

ここからは、リール広告の活用事例を3つご紹介します。

①カゴメ株式会社

カゴメ株式会社のリール広告

◎カゴメ健康直送便 公式Instagramアカウント
https://www.instagram.com/shop.kagome/

飲料・食品・調味料メーカー「カゴメ」のアカウント「カゴメ健康直送便」では、350gのおいしい野菜を使用した野菜ジュース「つぶより野菜」のリール広告を出稿しています。

新鮮な野菜を人の手で選んでジュースにしている様子を動画にして、商品の良さをアピール。同時に「モニター募集」という一文を差し込むことで、ユーザーの購入ハードルを下げています。

②株式会社ファンケル

株式会社ファンケルのリール広告

◎株式会社ファンケル 公式Instagramアカウント
https://www.instagram.com/fancl_official/

化粧品や健康食品の製造・販売を行っている「株式会社ファンケル」では、ニキビケアモニターを募集するリール広告を配信しています。

クリアな印象の化粧品をさまざまな方向から撮影しつつ、「殺菌剤は使っていません。」という一文を表記することで肌への優しさをアピールしています。

また、こちらもカゴメ同様「モニター募集」という一文を差し込んでいる点が印象的です。

③日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会のリール広告

◎日本ユニセフ協会 公式Instagramアカウント
https://www.instagram.com/unicefinjapan/

ユニセフ(国連児童基金)の日本支部である「日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)」のアカウント「unicefinjapan」は、毎月クレジットカード・口座振替で募金を行うプログラム「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」のリール広告を配信しています。

申込者限定のプレゼントをアピールしつつ、ナチュラルな印象を受ける全画面動画でユーザーにアピールしています。

8. まとめ

この記事では、リール広告に関して以下のような内容をお伝えしました。

  • リール広告とは、Instagramの「リール」部分に表示できるインフィード動画広告のこと
  • リール広告は多くの人に見てもらえる可能性が高く、広告であることを意識されにくい広告
  • リピート(ループ)しても違和感がなく、世界観やストーリー性のある動画がおすすめ

メリットやデメリットもいくつかお伝えしてきましたが、いずれにしてもリール広告はまだそれほど多くの活用が見えているわけではありません。わからないなりにチャレンジすることは大変な面もありますが、チャンスでもあります。

リールを見ようと行動しているユーザーは、新しい情報を得ようとしているユーザーともいえます。そういった方たちに届けられるのはとても魅力的な広告ですよね。

動画広告の活用を検討する際や、Instagramへの広告出稿を検討する際には、ぜひリール広告も選択肢において考えてみてください。

わたしたちサンロフトは、中小企業のデジタルマーケティング支援をはじめとし、SEO対策、Web集客、SNS広告、企業のコンサルティングなども行っていますので、いつでもご相談ください。

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