Webサイトへの誘導にSNSを活用する方法とは?

本記事では

  • Webサイトへの誘導(集客)にSNSを活用したい
  • Webサイトや企業ブログへの訪問者(PV)をアップさせたい
  • Webサイトへの誘導にSNSを活用するときに失敗したくない

といったお悩みを抱える中小企業のWeb担当者の方に向けて、すぐに役立つ情報をお届けしていきます。

読み終えていただければ、Webサイトに誘導するSNS活用方法や、Webサイトへの誘導にSNSを活用する際の注意点といった基礎知識が身につき、実際に活用できるようになります。

では、さっそく解説していきます!

絶対に抑えておきたい成功法則36
目次

1. Webサイトに誘導できるSNSとは?

ここでは、企業が活用している代表的なSNSを紹介いたします。

Twitter(ツイッター)

数あるSNSの中で、ユーザー数が最も多いのがTwitter(ツイッター)です。全世界で、男女問わず比較的幅広い年齢層の方が利用しています。

「今、何が起こっているか?」をリアルタイムで発信できるツールなので、この特質を上手く利用することで、集客につなげることができます。

Twitterの最大の特徴は「拡散力の強さ」です。

Twitterに文章を投稿すると、その投稿(ツイート)を見て共感したユーザーから、「いいね」をもらえたり、「リツイート」されたりします。このようにして情報が広く拡散していきます。

Twitterは多くの企業が活用しているSNSです。Webサイトや企業ブログへのリンクもしやすいため、企業のSNS開設が初めてという方にも、比較的管理しやすくおすすめです。

Facebook(フェイスブック)

Facebook(フェイスブック)も利用者数が多いSNSです。Facebookの最大の特徴は「実名制」のSNSであることです。多くのSNSは匿名でアカウントを開設できますが、Facebookは実名でなければいけないため、ビジネスシーンにも広く活用できるSNSです。

企業がFacebookを活用する際には、「Facebookページ」を開設・運用します。Facebookページとは、個人アカウントとは別でFacebook内にページを開設できるシステムです。企業や団体、ブランドなどが顧客とのコミュニケーションを構築するために利用されます。

Facebookページは、複数の人が管理人として管理できるシステムになっており、利用しやすいです。

また、Facebookページには個人アカウントにはない機能が搭載されています。「インサイト」というアクセス解析ができる機能があり、Facebookページに対するユーザーの反応を確認できるため、効果的に運用するうえで便利です。

Instagram(インスタグラム)

Instagram(インスタグラム)は、写真やイラスト、動画といったコンテンツを投稿し、視覚的に共感を集めることに大きな特徴があります。利用者の多くは10〜30代の女性です。

Twitterが文章での情報発信に強いSNSなのに対し、Instagramは写真や動画といった視覚的な発信に強いSNSです。

この特質を利用し、飲食店や美容、ファッションやフィットネス産業といった業界の商品やサービスに相性が良いです。

LINE(ライン)

ビジネス向けのLINEアカウントは、「LINE公式アカウント」と呼ばれ、2019年までは「LINE@(ラインアット)」という名称のサービスでした。

LINE公式アカウントを利用すると、登録ユーザーに一斉送信でメッセージを送信したり、お得なクーポンを発行したりできます。美容院や飲食店などで広く利用されているので、すでにご存知の方も多いかと思います。

LINEは、若年層だけでなく40〜60代といった比較的年齢層が高い方でも日常的に利用しているSNSです。普段使い慣れているという点で、抵抗なくユーザーに登録や利用をしてもらえる傾向があります。

Pinterest(ピンタレスト)

Pinterest(ピンタレスト)とは、Web上にある画像(写真やイラストなど)をブックマークして、ピンで留めるような感覚で気に入った画像を収集できるサービスです。
(収集といっても、画像はブックマークされるだけで、画像は保存されないため、著作権違反にはならない構造です。)

Pinterestは、画像とWebサイトが紐付けされ保存されていくシステムのため、ユーザーが画像をクリックすると紐付けされたWebサイトページに飛びます。こういったシステムを利用してWebサイトへの誘導に活用できるのです。

Pinterestは、日本ではまだ広く利用されていませんが、世界中ではアクティブユーザーが月間4億人を超えるSNSです。ユーザーは、8割以上が女性です。

国内のPinterestユーザーも年々着実に増えており、近年ではユニクロ、ゼクシィといった大手企業もマーケティングに活用しています。ビジネス目的のPinterestは、「Pinterest Business」というビジネスアカウントを取得して運用します。

多くのSNSは、メッセージやコンテンツがタイムライン上で流れていってしまうタイプなのに対し、Pinterestはブックマークした画像がストックされていくタイプのSNSです。よって、ある程度時間が経過してもストックされた画像を見返しやすいといった特徴があります。

以上5つの主要SNSをご紹介してきました。SNSを活用したマーケティング手法は「SNSマーケティング」と呼ばれ、多くの企業が注目し導入しています。SNSマーケティングの基礎知識や、企業のSNS運用については、下記記事がおすすめです。

2. Webサイトへの誘導にSNSを活用するメリット

Webサイトへの誘導、つまりWebサイトへの集客にSNSを活用するメリットは多くあります。ここでは、代表的なものを紹介します。

商品・サービスの認知度アップが見込める

SNSには情報をユーザーと共有できる機能があり、この機能により、情報や口コミが広く拡散されるため、商品やサービスの認知度アップが見込めます。

たとえば、自社のWebサイトに商品ページを公開したとしても、そのページへのアクセス数を増やすことはなかなか難しいと思います。こういうときに活用できるのがSNSによる誘導です。

SNSを使って、Webサイトの商品ページをリンクし商品を紹介することで、ユーザーをWebサイトの該当ページへ誘導することができます。

広告費の削減になる

SNSを利用し、ECサイトへの導線を作ることで顧客をECサイトへ誘導できるため、広告費の削減になります。

Twitterを例にあげてみましょう。
たとえば、あなたが自社ECサイトのセール情報をツイートしたとします。

その直後に、自社アカウントをフォローしてくれているユーザー(フォロワー)は、そのセール情報ツイートに「いいね」や「リツイート」をしてくれたとします。

すると、その「いいね」や「リツイート」をしてくれたユーザーのフォロワー達に、セール情報ツイートが拡散されるという仕組みです。

このように、企業アカウントをフォローしてくれているフォロワー数が多ければ多いほど、情報は広く拡散されます。広告を出稿しなくても、「セール実施中」といった最新情報をスピーディーに、お金をかけずに広めることができ、ECサイトなどへの流入を増やすことができます。

ファン化につながる

SNSはユーザーと企業がダイレクトにつながり、コミュニケーションを図ることができるツールです。双方向の交流ができることは、ユーザーのロイヤリティを高められるということです。

ユーザーからのダイレクトメッセージに丁寧に応えたり、商品のレビュー投稿にコメントしたり、リツイートしたりと、細かな対応を重ねていくことで、ユーザーのファン化を促します。

また、ユーモアのある投稿や、強い共感を得られる投稿も、ファンを獲得する大切な要素となります。

3. Webサイトへの誘導にSNSを活用するデメリット

SNSの活用は、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットを知っておくことは非常に重要なので、始める前にしっかり確認しておましょう。

炎上するおそれがある

SNSでは、不適切な表現や、企業という立場をわきまえない発言により、炎上を引き起こすことがあります。企業アカウントの炎上は、強い拡散力により、多くのユーザーに知られることになります。炎上で社会的信用を失ってしまうと、信頼を再構築するまでには時間がかかります。

企業のSNSの炎上は、可能な限り回避するべきです。

Webサイトへの誘導にSNSを活用する際には、情報を投稿する前に、客観的な視点で再読してから投稿するように心がけてください。

やるべき業務が多い

SNSは、コツコツと発信をし続けることが重要です。企業のSNSアカウントを開設したとしても、日々発信をしなければWebサイトへの誘導につなげていくこともできません。

また、SNSでの発信は、ただ情報を投稿すればよいというものではなく、ユーザー目線に立って、何をどう伝えるか?といった「伝え方」を常に考えていかなければいけない業務です。SNSは、実際に始めてみると、考えるべきこととすべきことが多いのです。

Web担当者は、他の多くの業務を進めながらSNSの運用もしていかなければなりません。Web担当者の方だけに業務が集中してしまわないよう、周りのスタッフが「SNSの運用は簡単ではない」という事実をしっかり理解しておく必要があります。

成果を出すまでには時間がかかる

SNSを活用し、Webサイトに多くのユーザーを誘導できるようになるまでは、一定数のフォロワーの獲得が必須となります。

しかし、フォロワーは、すぐに増えるものではありません。SNSによる集客は、腰をすえて中長期的な視野で取り組むべき業務です。

「とにかく早く集客したい」「売上を短期間で伸ばしたい」という場合には、比較的早く成果が出やすいリスティング広告のような短期施策も同時に走らせ、取り組むのがよいでしょう。

4. 「Webサイト×SNS」同時の活用が大切な理由

Webマーケティングは、ひとつの施策だけに集中的に取り組むよりも、いくつかの施策を掛け合わせることで、成果が得られやすいという特長があります。

WebサイトとSNSはそれぞれ得意なことが異なるため、「Webサイト×SNS」とセットで活用することで、より幅広いユーザーに情報を届けたり、新規ユーザーにもサイトに訪問してもらえたりします。

また、「Webサイト×SNS」という仕組みは、SNSからWebサイトに誘導する流れだけでなく、WebサイトからSNSへの遷移も構築できます。

SNSの運用を開始したら、WebサイトにSNSの「埋め込み」を行いましょう。Webサイトの画面にSNSのタイムラインを埋め込むことで、Webサイトに訪問者にSNSの存在を知ってもらうことができ、フォロワー獲得につなげることも可能です。

WebサイトにSNSを埋め込んでおけば、外出先から自分のスマホを利用してSNSへの投稿をしても、リアルタイムでWebサイトに反映されます。

Webサイトのページは毎日更新することはなかなか難しいと思いますが、SNSであれば毎日の投稿がしやすいため、Webサイトの訪問者にも最新の投稿を届け続けることが可能となります。

5. Webサイトに誘導するSNSの活用方法

新商品・新サービスの紹介に活用する

新商品や新サービスをリリースする場合、Webサイトでも新しい商品やサービスの案内を追加するかと思います。こういう時には、あわせてSNSでも情報を発信していきましょう。興味を持ったユーザーにはくわしい情報を提供できるよう、新商品の紹介ページへのリンクもします。

「いいね」がどれくらい付いているか?「シェア」や「リツイート」がどれくらいされたか?は、ユーザーが商品やサービスにどれくらい興味を持っているかを知るための指標にもなります。

企業ブログへの誘導に活用する

企業ブログに取り組んでいる企業は、新規記事を投稿するたびに、その旨をSNSで発信しましょう。

「新しいブログ記事を公開しました!」というような、ただブログの更新を知らせる投稿をするのではなく、思わず記事のリンクをクリックしたくなるような、ターゲットにささる文章で紹介できるとベストです。

「ターゲットにささる文章」を考えるのは、最初は難しく感じるかもしれません。

ポイントは、「もし自分がユーザーだったら?」「どういう表現なら関心を持つか?」といったことを毎回しっかり考え、それを続けることです。ユーザーの立場にたち、考え続けていれば、どういう表現がユーザーにひびくかということが分かってきます。

採用サイトへの誘導、採用情報の発信に活用する

採用を検討している場合には、自社Webサイトの採用ページ、または採用特設サイトに情報を掲載するだけでなく、必ずSNSでも情報を発信するようにしましょう。SNSに採用サイトへのリンクをすることで、サイトへの流入を作ることができます。

また、求職者に自社への興味・関心を持ってもらうために、採用サイト内のコンテンツをピンポイントで取り上げ、SNSで紹介するのも効果的です。

たとえば、スタッフボイスや社長からのメッセージなどをピックアップし顔写真とともに紹介したり、社内の様子やスタッフの集合写真をピックアップし紹介するなどです。

6. Webサイトへの誘導にSNSを活用した事例

Twitter「岩谷マテリアル株式会社」

岩谷マテリアル株式会社は、家庭用品であるマチ付きポリ袋「アイラップ」の製造・販売を行っています。

岩谷マテリアル株式会社は、商社という理由から予算に宣伝広告費を組み込めないという背景があり、無料で宣伝活動が行えるTwitterの運用を開始。

当時のトレンドキーワード「#一般人の方が時々誤解しておられること」をタグ付けしたツイートが1万件以上リツイートされ、フォロワーが急増。大きな話題になりました。

SNSへの投稿は担当者を決め1人で行っており、その担当者の方は他の業務の合間にSNSの投稿をしています。トレンドを早い段階ですくい、自社のPRに織り交ぜ、発信することを心がけているとのことです。

くわしくは、下記のTwitter公式ページでご覧いただけます。

▼ 家庭用品「アイラップ」公式アカウントのTwitter活用術
https://business.twitter.com/ja/success-stories/i-wrap.html

▼ 岩谷マテリアル株式会社
https://www.imcjpn.co.jp/

Pinterest「ハニーズ」

ハニーズは、ウィメンズのアパレルブランドです。ハニーズはさまざまなSNSを上手に使い分け、SNS運用を成功しているブランドです。

たとえば、Facebookではブログを短く要約し簡単に読むことができる投稿を行い、LINEでは1対1のコミュニケーションを重視し、丁寧に顧客対応をしています。また、Twitterでは速報やコーディネート方法を、インスタグラムでは視覚にアプローチできるよう写真によるコーディネートを発信しています。

Pinterestでは、「コレクション」と呼ばれる分類の機能を使用し、コーディネートやアイテムを紹介しています。ハニーズは、自社商品のコーディネート写真だけでなく、他Webサイトのおしゃれな写真も収集(ピン)しているのが特徴です。

「nice goods」「beautiful space」「delicious」といったコレクションでは、コーディネート以外のユニークな写真を見ることができます。

▼ 「ハニーズ」のPinterestアカウント
https://www.pinterest.jp/echoneys/

7. Webサイトへの誘導にSNSを活用する際の注意点

Webサイトに流入するユーザーは、検索からたどり着くことが多いため、「今すぐ客」の割合が高い傾向にあります。

しかし、SNSを見ているユーザーは「そのうち客」「まだまだ客」であることが多いです。このことをよく理解してないと、SNS上で強いセールスやWebサイトへの誘導をしてしまうおそれがあります。

SNSを見ているユーザーは、「今すぐ客ではない」ということを常に頭に置いておき、発信するようにしましょう。

また、SNSを見ているユーザーは、「今すぐ客ではない」ため、SNSからWebサイトへ誘導したあとのことも想定しておく必要があります。

Webサイトには、「今すぐ客」へのPRは十分にそろっていると思いますが、「そのうち客」や「まだまだ客」への情報や仕組みは整っていますか? 

たとえば、自社の商品やサービスに興味を持ち、関心を深めてもらえるようなコンテンツをWebサイトに配置したり、自社の業界の知識や最新情報を知ることができるメルマガを登録できる仕組みを作ったりと、「そのうち客」「まだまだ客」の方を、将来的に顧客にしていく工夫が必要です。

WebサイトへとSNSを活用する際には、下記の記事も確認しておくと集客の必要な知識が得られます。

8. まとめ

最後に、本記事で解説してきた「Webサイトへの誘導にSNSを活用する方法」についてまとめます。

Webサイトに誘導できる代表的なSNSは

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • Pinterest

です。

Webサイトへの誘導にSNSを活用するメリットとデメリットは下記の通りです。

【メリット 】

  • 商品・サービスの認知度アップが見込める
  • 広告費の削減になる
  • ファン化につながる

【デメリット】

  • 炎上するおそれがある
  • やるべき業務が多い
  • 成果を出すまでには時間がかかる

WebサイトはSNSと連動させ、同時に活用していくことが大切です。

その理由は

  • より幅広いユーザーに情報を届けられる
  • 新規顧客にサイトに訪問してもらえるチャンスが増える
  • SNSからWebサイトに誘導する流れを作れる
  • WebサイトからSNSへの遷移も構築できる

Webサイトに誘導するSNSの活用方法には、主に下記のようなものがあります。

  • 新商品・新サービスの紹介に活用
  • 企業ブログへの誘導に活用
  • 採用サイトへの誘導、採用情報の発信に活用

Webサイトへの誘導にSNSを活用する際の注意点は、

  • SNSを見ているユーザーは、「今すぐ客ではない」
  • そのことを常に頭に置いて発信する
  • ユーザーをSNSからWebサイトへ誘導した後のことも想定する
  • Webサイトに「そのうち客」や「まだまだ客」への情報や仕組みを整える

以上が本記事のまとめです。

「WebサイトとSNSの連動が難しい」「自社にはどのSNSが合っているかが分からない……」といったお悩みを抱えている場合には、ぜひ1度弊社までご相談ください。

わたしたちサンロフトは、中小企業のWebサイト制作を得意分野とするWeb制作会社です。豊富な実績と経験を活かし、中小企業のデジタルマーケティングをはじめとし、Webサイトの運用、Web集客、企業ブログなどのコンテンツマーケティング、企業のコンサルティングなども行っていますので、ぜひご活用ください。

URLとタイトルをコピーする
目次
閉じる