允哉さん-ヘッダー 管理職スタッフ
中村 允哉
入社:2008年度
部門:DX事業部
役職:部長

憧れのWebデザイナーから営業に

Webの仕事に興味をもった最初のきっかけは、高校生のときでした。漠然と将来について考えていたときに、ふと目についた「Webデザイナー」という言葉がかっこよく感じた、という単純なものです。普段、Webサイトで何か調べているときに、そもそもWebサイトがどのようにできているのか知りたいと思ったことも理由の1つでした。入社後は、もともとつくることが好きだったこともあり、単純に「かっこいい」というものから、好きで好きで仕方のないものに変わっていきました。

転機となったのは2013年。デザイン職から営業職に異動になり、新しくブライダル業界に参入するお客様にWebサイトを提案することになりました。営業に配属されたばかりで自信もなかった頃で、「自分の足で調べるしかない」と競合の結婚相談センターに行き、調査も重ねました。その結果、お客様がとても共感してくれて、プレゼン後に即決いただきました。営業としての最初の苦しみでもありましたし、それ以上に嬉しい瞬間でもありました。

過去の後悔が、誰よりも強い「お客様目線」をつくる

允哉さん-写真1Webシステム事業部の魅力は、「お客様目線で提案し、ものをつくり、納品している」という点です。お客様が目指す売上、運用コスト、導入コストすべてを天秤にかけたときに、最大限の成果があがる提案をしなければいけません。その中でも、「お客様の運用にあったもの」。やはり、1つのWebサイトを納品して終わりではなく、解析を行いながら一緒にサービスをつくっていくという関係性がなければ、仕事は成り立ちません。

実は、先ほど例に挙げたブライダルのWebサイトの話には続きがあり、サイトは公開したものの、成果を生み出すための運用は難しく、最終的に事業はなくなってしまいました。もちろん新規参入の難しさもありました。しかし、それ以上にWebサイトは納品するだけでなく、その後の運用を考え、品質のディレクションをすることが重要だと痛感しました。お客様に貢献できなかったことが非常に悔しかったですし、「今のままではダメだ」「何のためにつくるのか」という初心に立ち返らせてくれる、今も忘れられないお客様です。

そのあとすぐに営業全員でWeb解析士の資格を取り、納品したものをより良いものにしていくために、アクセス解析の分野で実績を積み上げていこうと決めました。2018年にはAIを活用したWebサイト解析サービスを新たにスタートし、AIが解析したサイト訪問者のアクセス経路をもとに、有効なサイト設計を提案しています。AIを活用した自動Web解析サービスをさらに強化し、Webについて詳しくないお客様も活用できるように、自社で親しみやすい形に変換して提供することができないかを模索しています。

当たり前のことを、当たり前のように

一緒に働きたいと思うのは、まず「Webが好きな人」。やはり好きだからこそ、新しいことに積極的に取り組むことができると思います。あとは、「普通の人」。当たり前のことを当たり前のようにできる人、でしょうか。

例えば、雨の日にお客様がケーキを買いにきた場合、ケーキを渡すとき、どうしますか? きっと、ケーキの入った箱が濡れてしまわないように、雨除けの袋に入れて渡すはずです。極端な例ですが、業務がマニュアル化してしまうと、普通であれば気が付けることでもお客様が見えなくなってしまう。「お客様を見る」とは、それほど広く、細やかなことです。デザインもシステムも、お客様を知ることによって、つくるものが変わっていく。学ばなければならない技術も見えてくるはずです。

そのためにも、イレギュラーなできごとやお客様や先輩から求められていることと自分の力量にギャップを感じたとき、それを一度受け止めて、次の行動を起こせる素直さを大切にしてほしいです。その上で、自分の意見を伝えられるようになると、一緒に働いていく中で思いもしない新たな答えを見出せることがあります。この喜びをみなさんと共有したいです。