中小企業のWebサイトの目的とは?役割や重要性も解説!

中小企業のWeb担当者の方で、「ホームページをうまく活用できていない」と悩まれている方はとても多いです。

実は、中小企業がホームページ(Webサイト)を最大限に活用するためには、Webサイトの「目的」と「役割」の把握が欠かせません。なぜなら、Webサイトの目的を明確にしなければ、目標(ゴール)を設定することはできず、目標が決まっていなければゴール達成もできないからです。

ここでは、中小企業のWebサイトの目的と役割について解説していきます。読み終えていただければ、Webサイトの目標達成に向けてすべきことがわかり、すぐに取り組むことができます。

では、さっそく解説していきます!

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目次

1. 中小企業のWebサイトの目的

まず最初に、中小企業のWebサイトの「目的」について説明していきます。

中小企業庁のデータによると、ホームページの開設目的や用途は下記のようになっています。

ホームページの開設目的や用途の調査データを示す図
出典:中小企業庁
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/h27/html/b2_1_4_1.html

上記の調査結果では、ホームページの開設目的として、「広報による信用力の向上」「販売促進」「新規受注先の拡大」「商品説明」などが挙げられています。

これら目的を、もう少し具体的にわかりやすく解説していきます。

企業を認知してもらい信頼を獲得する

地方の中小企業の場合、良い商品やサービスを提供していても、その実績が広く認知されていないケースが多くあります。そういった企業の場合、企業の認知度を向上し、信頼を獲得することがWebサイトの目的になります。

何を販売している企業なのか、どんなポリシーを持っているのか、何年続いている企業なのか……といった、いわゆる「会社案内」や「商品紹介」を通し、信頼の獲得を目指します。

他社のWebサイトを訪問し、社長のビジョンや経営指針、企業の社会的な取り組み、商品やサービスの導入事例などを見て、「ちゃんとしている会社だな」と感じたことはありませんか? 

また、オフィスや工場の様子、働いている社員の写真、社長の顔写真などをWebサイトで見ることで、企業への信頼感がアップした経験がある方もいらっしゃるかと思います。

こういった、ユーザー視点にたったきめ細かなWebサイトは、顧客に安心感を与えます。そして、安心感は信頼感の獲得につながります。

商品やサービスの認知度を上げる

商品やサービスをリリースしたばかりで、まだ知られていない場合、あるいは、既存の商品やサービスをさらに広く知ってもらいたい場合には、商品やサービスの認知度の向上をWebサイトの目的とします。

商品やサービスのプロモーションに有効なWebサイトのデザインやレイアウトが存在します。商品の写真を大胆にレイアウトしたり、サービスの仕組みがわかりやすく伝えられるようなデザインを検討しましょう。

商品の種類が多い場合には、テキストで羅列するよりも、ビジュアル(写真やイラスト)で伝えた方がわかりやすいです。

商品やサービスの販売・申し込み

店舗ではなくインターネット上で、商品やサービスを販売したい場合、商品やサービスを購入してもらうことがWebサイト(ECサイト)の目的となります。

「商品やサービスを購入してもらう」=「販売による売上アップ」が目的と言い換えることもできます。

Web上で顧客に商品を買ってもらったり、サービスの申し込みをしてもらったりする場合、Webサイト(ECサイト)は操作性のよさ、ストレスのないサイト設計に最大限に考慮することが大事になってきます。

お問い合わせや資料請求によるリード獲得

自社の商品やサービスに興味があるユーザーの情報を収集し、必要な時に必要な情報を個々に提供したい場合には、リードの獲得がWebサイトの目的となります。

特にBtoBの場合には、商品購入の決定をするまでにある程度時間がかかるケースが多くあります。また、BtoCであっても車や住居など価格が高く、意志決定までに時間を要する商品もあります。

こういった場合すぐに買ってもらうことはむずかしいため、見込み顧客のリードを獲得しておくことで、ユーザーと継続的なコミュニケーションを図ることができます。

ブランドイメージの向上

企業のイメージアップが必要とされる場合には、ブランディングがWebサイトの目的となります。

商品やサービスの販売を拡大することよりも、企業の一定のイメージを印象づけることが重視されます。ブランディングにおいては、コンセプトを明確にすることと、シンプルに伝えることがポイントです。

人材採用

新卒採用や中途採用する場合に、求職者に必要な情報を提供したり、エントリーしてもらったりという目的で活用します。

近年では、求職者に向けた特設Webサイトである「採用サイト」を開設する企業が非常に多く、中小企業でも導入が進みつつあります。

採用サイトはターゲットを求職者に絞って訴求するため、必要な情報やメッセージが伝わりやすく、採用に高い効果を発揮します。

中小企業の採用サイトについてくわしく知りたい方は、下記の記事が参考になります。

2. 中小企業のWebサイトの役割

中小企業のWebサイトには、お客様(見込み顧客・既存顧客)との関係を構築し、継続させる役割があります。ただし、Webサイトさえ持っていればお客様との関係を継続できると考えるのは間違いです。

以下のポイントを押さえて、お客様との関係を継続させていきましょう。

・常に新鮮な情報を提供すること
・更新頻度を検討すること
・SNSやメルマガなど、他の施策と併用すること

  • 常に新鮮な情報を提供すること

まず、情報が更新されていないWebサイトは、Webサイトとして機能しておらず、お客様に不安を与えてしまいます。安心感を持ってもらい信頼感を獲得するはずのWebサイトが、逆効果になってしまいかねません。

Webサイトは継続的に更新し、常に新鮮な情報を提供し続けるようにしていきましょう。 

  • 更新頻度を検討すること

更新頻度を検討することは非常に大切です。企業ブログなどの更新頻度が高ければ、コンテンツが充実しお客様との接点も増えるためです。Webサイトを通してお客様と良好な関係を築くためには、適切な更新が欠かせないものとなります。

中小企業のWeb担当者の方は、他の業務と兼業しているケースも多く、なかなか時間がとれないという状況もあるかと思います。事前に計画を立て、お客様に対しどれくらいの頻度が適切であるか検討しましょう。 

  • SNSやメルマガなど、他の施策と併用すること

Webサイトは、SNSやメールマガジンといった他のWebマーケティング施策と併用することで多くのメリットを享受できます。

Webサイトは一方的な情報提供ですが、SNSはお客様と双方向のコミュニケーションが可能です。また、メールマガジンはお客様に必要な情報を、必要なタイミングで届けることができる施策です。
このように、いくつかのマーケティング施策を組み合わせることでWebサイトの集客は確実にアップしていきます。

Web集客における、マーケティング施策の組み合わせについては、下記の記事の「8. 中小企業はWeb集客の「仕組み化」に注力すべき」でくわしく解説しています。

3. 中小企業のWebサイトの重要性

総務省が企業を対象にして行った調査では、ホームページの開設状況は下記のように報告されています。

【ホームページ開設状況の推移(産業別)】

上記の調査結果から、自社Webサイトを開設している企業の割合は91.8%となっており、9割以上の企業がWebサイトを活用していることがわかります。つまり、あなたの企業の競合他社のほとんどはWebサイトを活用しWebマーケティング活動をされているということです。

Webサイトをうまく活用している中小企業は、Webサイトの重要性を理解し、Webで集客できる仕組みを構築しています。よって、少ない人材でも効率的にリードや受注を獲得できています。

Webサイトを開設していない企業の場合、できるだけ早い段階でWebサイトの開設を検討されたほうがよいでしょう。また、すでにWebサイトはあっても運用がうまくできていないという企業は、Webサイト運用のポイントをおさえ、運用に注力しましょう。

Webサイト運用のポイントについては下記の記事が役立ちます。

4. まずはWebサイトの「目的」を明確にしよう

中小企業がWebサイトを活用するためには、まずは最初にWebサイトの「目的」を明確にしましょう。

  • 「目的」を明確にする

Webサイトを運用することで達成したい目的は何であるか?をはっきりさせます。併せて、Webサイトの現状を把握し課題の洗い出しも行いましょう。

  • 「目標値」を決める

目的が決まったら、次に「目標」を設定します。つまり、ゴール設定ですね。目標設定は、具体的な目標値にすることが望ましいです。最終ゴール地点をKGI、最終地点にたどり着くまでの指標をKPIとして、目標値を設定しましょう。

  • ターゲットの再確認

目的と目標値を設定したら、「ターゲット」を再度確認しておきましょう。このWebサイトは誰に向けたサイトなのか?ということをはっきりさせることで、サイトやコンテンツのコンセプトが明確になり、よりターゲットに届きやすいものに構築できます。

Webサイト制作の流れや基礎知識については下記の記事がおすすめです。

5. 中小企業がWebサイトの目的を決める際の注意点

中小企業がWebサイトの「目的決め」は、実は、企業の経営戦略の一環であると言えます。よって、Webサイトの目的を決める際には、経営陣にも同席してもらい話し合いを行えると、より良いでしょう。

企業のマーケティング活動は、WebサイトやSNSといったWebマーケティングだけでなく、営業マンによる営業や、チラシや看板といったアナログのマーケティングも含まれます。

企業のマーケティング活動において、Webマーケティングにはどういった役割をもたせるのか? また、Webマーケティング以外の活動はどういった役割を担うのか?といったことが、Webサイトの目的設計にも関係してくるのです。

こういったことは、企業戦略レベルのことなので、経営陣の判断が必要となるわけです。企業によっては、第三者の客観的な視点で分析するためにコンサルティングが必要となるケースもあります。

中小企業がWebマーケティング会社を選ぶ時のポイントについては下記記事が参考になります。

6. まとめ

最後に、本記事で解説してきた「中小企業のWebサイトの目的と役割」についてまとめます。

中小企業のWebサイトの目的と役割は、下記の通りです。 

【中小企業のWebサイトの目的】

  • 企業を認知してもらい信頼を獲得する
  • 商品やサービスの認知度を上げる
  • 商品やサービスの販売・申し込み
  • お問い合わせや資料請求によるリード獲得
  • ブランドイメージの向上
  • 人材採用

【中小企業のWebサイトの役割】

  • お客様(見込み顧客・既存顧客)との関係を構築し継続させる役割

中小企業がWebサイトを活用するためには、下記の3つを行いましょう。

スクロールできます
① Webサイトの目的を明確にする
     ↓
② 目標値(KGI・KPI)を設定する
     ↓
③ ターゲットを再度確認する

中小企業がWebサイトの目的を決める際の注意点

スクロールできます
経営陣にも同席してもらい話し合いを行う

ことです。

理由は、中小企業がWebサイトの目的を決める行為は、企業の経営戦略の一環であるためです。企業によっては、客観的な視点で分析するためにコンサルティングが必要となるケースもあります。

以上が、本記事のまとめです。

「Webサイトの正しい目的設定がむずかしい」「Webサイトの現状分析や課題の洗い出しがうまくできない……」といったお悩みを抱えている場合には、ぜひ1度弊社までご相談ください。

わたしたちサンロフトは、中小企業のWebサイト制作を得意分野とするWeb制作会社です。豊富な実績と経験を活かし、中小企業のデジタルマーケティングをはじめとし、Web集客、企業ブログなどのコンテンツマーケティング、企業のコンサルティングなども行っています。

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