中小企業でデジタルマーケティングの導入を検討している方の多くが、「自社に最適な施策を見極められない」「どこから手を付けたら良いかわからない」といったお悩みを抱えていらっしゃいます。
すでに導入されている企業でも「施策の効果を感じられない」というケースが見られます。
実は、デジタルマーケティングを成功させるには、他企業の成功事例を知っておくことが重要なキーポイントになります。
なぜなら、成功事例から各企業の多種多様なデジタルマーケティング戦略を読み取ることができるからです。ケーススタディにより自社が取るべき戦略のヒントを得られます。
本記事では、デジタルマーケティング初心者の方に向けて、企業におけるデジタルマーケティングの「成功事例」をご紹介します。中小企業の方がヒントを得られるような事例を厳選しました。
読み終えていただければ、具体的なデジタルマーケティング戦略を立てられるようになりますので、ぜひご活用いただければと思います。
1. デジタルマーケティングの成功事例【8選】
①SNSでの情報発信で海外展開を達成したBtoB企業
【三ヶ島製作所】
三ヶ島製作所(埼玉県所沢市)は優れた品質の自転車のペダルを製造するBtoB企業です。
Made in Japanにこだわる三ヶ島製作所さんは、Facebookを英語と日本語でを活用して、国内外のユーザーに向けて広く発信しています。
三ヶ島製作所さんのデジタルマーケティングの成功ポイントは、下記の点が挙げられます。
- 自社の強みと商品の魅力、両方にマッチしたSNSの選定
- 英語と日本語の両方で発信
- 商品だけでなく、その商品を生み出している「人」や「企業」も見えるように工夫
- 三ヶ島製作所はBtoB企業なので取引先は個人ではなく企業なのだが、Facebookでは取引先のその先にいるエンドユーザー(個人)に向けて発信している
ユニークなのは、取引先のさらに先にいるお客様に向けて発信している点です。BtoBであっても、結局は人と人との関わりであるという観点からの戦略で、取引先の担当者個人に響くメッセージが含まれる構図です。
POINT ◎自社商品の魅力を理解し、SNSマーケティングにひと工夫を加える ◎自社にマッチしたSNSの選定 ◎写真だけでなく動画も多く掲載 |
②「インスタ×飲食」の特性を活かしお客様の来店をうながす
【敦賀魚河岸 海鮮丼うお吟】
敦賀魚河岸 海鮮丼うお吟(福井県敦賀市)は、Instagramを活用して海鮮丼の写真を発信し、県内だけでなく県外からのお客様の来店も実現しています。
うお吟さんのデジタルマーケティングの成功ポイントは、下記の点が挙げられます。
- 圧倒的な商品力
- インスタ映えする海鮮丼を美味しそうに撮影して投稿
- 海鮮丼の写真だけでなく、満員のカウンター席やお客様で賑わう店内の様子も掲載し、お客様が来店している事実も伝えている
- テキストには「『大切な人を連れて来たいお店』そんな有難いお言葉を本日も沢山ありがとうございました」というように、お客様から実際にかけていただいた言葉を掲載
- InstagramにWebサイトのリンクが貼ってあり、リンク先のサイトの完成度が高くブランディングに成功している
- Webサイトの他にオンラインショップも運営し、全国にファンを獲得。ブランド構築に余念がない
最初に挙げた「商品力」が最も重要であることは言うまでもありませんが、その商品にマッチしたSNSの選定も成功のカギになっています。
また、WebサイトでもInstagramの写真をたくさん見れるように設置しているのもポイントです。自社商品の魅力と強みを理解し、ユーザーニーズをしっかりと掴んでいる成功例といえます。
POINT ◎商品力の強さ ◎自社商品やサービスにマッチしたSNSの選定。発信にひと工夫 ◎「Instagram × Webサイト × オンラインショップ」でブランド確率 |
Web集客にSNSを活用した事例は、下記記事の「6. Webサイトへの誘導にSNSを活用した事例」でもご覧いただけます。
③動画マーケティングによる採用募集で満員御礼
【澤運送株式会社】
澤運送株式会社(滋賀県米原市)は昭和28年から続く運送会社です。澤運送さんは、動画を活用した採用募集が高い効果を発揮し、多くの申し込みを獲得しました。
動画公開から一定期間が経過したのち、動画概要欄に「おかげ様でたくさんのドライバーさんを雇用させて頂き満員御礼となりました!」とお知らせが記されました。
地方の中小企業は、人材を募集してもなかなか応募が集まらないという現状があり、なかでも運送業はドライバー確保に苦戦しています。
そのような状況下で、澤運送株式会社の動画マーケティングが成功した理由は明確です。
- 求職者が抱える不安やエントリー前に知りたいことをしっかりと読み取り、動画に反映させ不安を軽減させた
- 不安が軽減したことにより、求職者はエントリーしやすくなった
- 動画は長尺を1つだけ作るのではなく、5〜6分の動画を数本作成
- 「新人ドライバーインタビュー」「ドライバーインタビュー(先輩ドライバー)」「新人ドライバーの1日」「トラックドライバーの適正診断&安全講習会」といったように、いくつかのバリエーションで多角的に訴求
- 自分がトラックドライバーとして働く姿や、社員とコミュニケーションをとる姿がイメージできるような動画づくりになっている
- 動画だけで完結させるのではなく、概要欄にSNSやWebサイトのリンクも付けて、他チャネルと連動させている
- リンク先のWebサイトでも採用ページをしっかりと作り込み、動画では伝えきれなかったことをきめ細かに伝えている
(澤運送のWebサイトの採用情報はこちらで見れます⇒採用情報ページ)
上記の成功理由の中でも、注目すべきは「他チャネルと連動させている」点で、これこそがデジタルマーケティングの強みです。
◎採用動画を作るときのコツ
採用動画を企画する時に、「どんな動画が求職者の不安を解消できるんだろうか?」といった疑問を持たれる方が多いと思います。
動画制作会社はこういった採用動画に関するノウハウを保持していますが、未経験者でも良い企画は作れます。1番シンプルで誰でもできる方法は、「自分だったら……」と考えてみることです。自分が会社に入社する前のことを思い出してみましょう。
エントリー前にどんなことが不安でしたか?
「どういう仕事をすることになるのか?」「どんな人と一緒に働くことになるんだろう?」「未経験だけどちゃんと教えてもらえるんだろうか?」といった不安は誰しもが持つものではないでしょうか。
また、自社の新人社員にインタビューしてみるのも良い方法です。こういったニーズの掘り下げにより、小さな不安も丁寧にすくいとって、コンテンツのベースを構築していきます。
POINT ◎採用動画では自社に応募しようとする求職者のニーズを徹底的に考える ◎動画だけで完結させるのではなくSNSやWebサイトと連動させる ◎リンク先のWebサイトでも求職者へのニーズをカバーする |
④動画の特性を活かし多数のファンを獲得し受注につなげる
【足つぼ専門店のYutaka’s Reflexology】
Yutaka’s Reflexology(神奈川県横浜市)は、Yutakaさんが個人で運営されている足つぼ専門店です。
Yutakaさんは、YouTube動画を英語と日本語で発信し、多くのファンと新規顧客を獲得しています。動画マーケティングが大成功し、登録者数は現在14.2万人! その人気の高さから予約は常にいっぱいで、現在は新規のお客様は受け付けていない状態とのこと。
Yutakaさんのデジタルマーケティングの成功ポイントは
- ヨガや足つぼといったテクニックを要する動画は、同じユーザーに繰り返し視聴されるという特性を持つ。その特性を活かし、動画のリピーターを増やし、Webサイト(予約フォーム)に誘導する導線を設計した
- 自宅でできるわかりやすいリフレクソロジー動画を数多く掲載しユーザーの信頼を獲得
- 英語と日本語、どちらでも視聴できるコンテンツづくり
- 動画だけでなく、Webサイト・ブログ・SNSも徹底して英語と日本語に対応
- SNSはTwitterを活用。日常のゆるいつぶやきも交え、Yutakaさんの人物像がイメージできる
- コンテンツマーケティングを上手く実践している
Yutakaさんの成功の最も重要な要素は、やはり最初に挙げた「動画コンテンツ」の特性を活かしたマーケティングの設計です。
また、すべての発信を英語と日本語で行うことが、ブランディングにも一役買っていることがわかります。
POINT ◎商品やサービスとマッチするコンテンツの選定 ◎コンテンツ(ここではYouTube動画)の特性をしっかり把握し活用する ◎コンテンツの特性を活かした導線の設計 |
⑤ユーザーに適したSNS広告配信で高いROIを実現
【株式会社ダブルエー】
株式会社ダブルエーは若い女性向けのシューズの販売・製造を行っている企業です。
この会社は、オムニチャネル戦略により、アクセス解析のデータを細かいセグメントに分け、セグメントごとに適したSNS広告を実施。その結果、売上を伸ばすことに成功しました。
- 元々、Eメールマーケティングを中心としたマーケティングを行っていた
- ターゲティング精度を高めるためにオムニチャネルを推進し、チャネル別で分析を実施
- ECサイト売上アップのためにターゲットへのアプローチ(販促活動)をセグメントに分け実施
- 分析の結果、メール経由の売上とスマホユーザーが多いことが判りFacebookのSNS広告を採用
- ターゲットがFacebook上でカタログのように商品を閲覧することを可能にし、購入意欲を持ったままでECサイトに流入させる流れを作った
- 離脱率を低下させ売上につなげることができ、広告に対する売上を示すROAS(広告の回収率)は750%となった
……このように、一人ひとりにアプローチするデータを収集できるオムニチャネル、そして精度の高いターゲティングによるSNS広告は、デジタルマーケティングだからこそ行える手法といえます。
POINT ◎デジタルマーケティングの要ともいえるオムニチャネルを戦略化 ◎ユーザーにマッチしたSNS広告を選択し実施 ◎分析を丁寧におこない自社に適した施策を見極める |
その他のFacebook広告の事例(BtoB企業)とLINE広告の事例(BtoC企業)は、下記記事の「6. SNS広告の活用事例」でご覧いただけます。
⑥アプリを活用したO2O施策により多くのユーザーが実店舗へ来店
【ユニクロ】
【無印良品】
O2Oとは、Online to Offlineの略称で、インターネットを活用しリアル店舗に足を運んでもらう施策です。オフラインとオンラインそれぞれの特性を活かし活用するのが、O2Oの主眼です。
ユニクロは公式アプリの活用により、このO2O施策を成功させています。アプリでお得なクーポンが付いたデジタルチラシを配信し、ユーザーに実店舗に来店してもらう仕組みを構築しています。
また、もうひとつ、O2O施策の成功例として無印良品の「配送料カット」も紹介しましょう。ネットショッピングは便利ですが、ユーザーにとっては、高い「配送料」が気になります。
無印良品では、この「配送料カット」を実現するために、ECサイトで購入した商品を、リアル店舗に足を運んで受け取るというサービスを実施。顧客満足度アップを実現することに加え、来店時に、商品を追加で購入してもらう確率もアップ。結果的に、双方にとってメリットがある手法となっています。
POINT ◎アプリを活用しユーザーに来店してもらう仕組みを工夫 ◎デジタルだけで完結しない。リアル店舗に来てもらうことで他商品の購買の確率もアップ ◎ユーザーにとってのメリットをうまく取り入れる |
⑦YouTubeで地元の物件を丁寧に紹介。お役立ち動画も配信し信頼獲得
【株式会社ダブルジェイシー】
株式会社ダブルジェイシー(大阪市)は不動産事業を行っており、「大国住まい」という不動産サイトを運営しています。ダブルジェイシーさんは、地元エリアに特化した物件をYouTubeで配信し、多くのユーザーの信頼獲得を実現しています。
ダブルジェイシーさんのデジタルマーケティングの成功ポイントは下記の通りです。
- 地元エリア(なんば・大国町)に絞った不動産をあつかい、エリアに特化していることが明確なWebサイトとYouTubeチャンネルを構築
- 物件の内観だけの不動産動画はよくあるが、ダブルジェイシーさんの動画では営業マンも動画に登場するため、部屋のサイズ感のイメージが掴みやすい(自分が物件にいる様子をイメージしやすい)
- 物件の機能や、洗濯機置き場のサイズなどを営業マンの方が丁寧に説明する動画のため、視聴するだけで内見しているような体験ができる
- お部屋紹介の動画に加え、「初めての一人暮らし、お部屋探しのチェックポイント」や「シャワーの水圧が弱い7つの原因と水圧改善方法の解説【水圧を上げる方法】」といった、家探しや暮らしのお役立ち動画も多く投稿
- プロの視点からのお役立ち情報で、ユーザーの信頼感を獲得することに成功している
- Instagramでもひと工夫。ただ物件の写真を掲載するのではなく、ひと目でユーザーが知りたい情報(家賃や間取りなど)も分かるように、手が加えられている
個人的に素晴らしいと感じたコンテンツは、冒頭に動画リンクを貼った、「入居者の『質』が良いマンションの見極めポイント 不動産屋が解説!」……という動画です。
ユーザーの潜在ニーズをしっかり把握していることに加え、多くの物件を見てきたプロだから解説できる内容です。
POINT ◎ターゲットを明確に絞り、ユーザーニーズを深く掘り下げている ◎徹底的にユーザー視点にたったコンテンツ作成 ◎SNSも工夫して活用 |
中小企業の動画マーケティング成功事例は、下記記事の「6. 動画マーケティングの活用事例(成功事例)」でもご覧いただけます。
⑧企業ブログ経由の流入UPによりサイトアクセス数が大幅に増加
【株式会社サンロフト】
最後に弊社(株式会社サンロフト)のデジタルマーケティングの実例をご紹介いたします。弊社は、地方中小企業のデジタルマーケティングの専門会社です。
2020年4月から本格的に開始したコンテンツマーケティング(今お読みいただいているブログです!)と、メールマーケティングを掛け合わせることで、サイトアクセス数を大幅に増やすことができました。
アクセス数が大幅アップするに至った経緯を
【抱えていた課題】⇒【実施した施策】⇒【得られた効果】
の順でまとめましたので、ご参考ください。
【抱えていた課題】
- 元々、地域密着で行ってきたこともあり、案件は紹介が多く県内のお客様が9割を占めていた
- 紹介案件が多かったため、Webに携わっている会社でありながら、Web集客の仕組みができていなかった。そのため、当時はWebからの集客はほぼない状態だった
- 既存顧客のリストも、有効活用できていない状態で、お客様との接点が作れていなかった
【実施したデジタルマーケティング施策】
- コンテンツマーケティングとメールマーケティングを実施
- まずはコンテンツマーケティングを開始。コンテンツマーケティングの目的は、認知拡大とWebサイトへの流入を増やすこと
- オウンドメディアを作り、コンテンツ(ブログ記事)を定期的に制作して公開を続けた
- コンテンツ制作を開始した当初は、専門的なノウハウや実績がなかったため、とにかく実践しながら試行錯誤をくりかえした
- 次に、メールマーケティングを開始。メールマーケティングの目的は、お客様との接点をつくること。そして、何かあったときに自社を思い出してもらうこと
- こういった目的に沿って、営業要素を除いたメルマガを「週1」で既存顧客リストに向けて配信
- 関係性を構築しながら、メルマガの合間に「セミナー案内」や「事例コンテンツのお知らせ」といった、営業要素のあるメールも配信した
【得られた効果】
- コンテンツ(ブログ記事)経由のサイト流入が増え、サイトアクセス数が大幅に増加した
- それにともない、ブログ記事経由でリード獲得が生まれるようになった
- メールマーケティングでは、週1のメルマガに対してお客様から返信がきたり、訪問時に「いつもメールを送ってくれる」といった話題が増えた
- 加えて、週1のメルマガで接点を設けておくことで、セミナー案内の本文も読まれやすくなり、参加いただけるリピーターも増加した
成功したポイントは、自社に合った施策を選定できたこと。そして、ひとつの施策だけを実施するのではなく、複数の施策を掛け合わせたところです。先にも述べましたが、デジタルマーケティングでは、こういった複数の施策やチャネルを掛け合わせることがポイントになってきます。
また、結果が数字で表れない時期を耐え、コツコツとコンテンツ制作を続けながら、試行錯誤を繰り返して改善をしていったことも大事なポイントだったと思います。
デジタルマーケティングでは、ノウハウを習得してからスタートするのではなく、まずは走らせてみて、やりながらノウハウやスキルを習得するというやり方でも十分に成功します。大事なのは目的を明確にし、自社に合った手法を選ぶことです。
POINT ◎複数の施策を組み合わせる ◎やりながら改善ポイントを見つけ反映していく ◎コンテンツマーケティングは継続することが成功のカギ |
2. 事例から導くデジタルマーケティング戦略の重要ポイント
これまでご紹介してきた事例から、デジタルマーケティング戦略を成功させるポイントを導いていきます。どういった分野の企業の方でも使える戦略をまとめてみました。
デジタルマーケティング戦略の重要ポイントは
・デジタルマーケティングの目的を明確にする
・商品・サービスへの理解を深め、ターゲットを設定する
・複数の施策やチャネルを組み合わせる
上記の3つです。
まずは、目的の明確化です。
デジタルマーケティングを導入する目的を明確にしなければ、必要な施策も選定できません。目的がはっきりしない場合には、自社が現在抱えている課題を把握することが有効です。
次に、ターゲット設定です。
商品やサービスを深く理解していなければ、正しいターゲット設定は不可能です。中小企業は特に、ターゲットをできるだけ絞ることを念頭におきましょう。大手企業であってもターゲットを絞らないと失敗するケースが多々あるため、中小企業でターゲットを広く設定するのは危険です。
ターゲット設定が上手くできない場合には、現在の顧客やユーザーの特性に理解を深めましょう。ユーザーをよく知ることは、ターゲットを明確にする手がかりになります。
最後は、複数の施策やチャネルを組み合わせることです。
はじめから複数の施策を実施する必要はありません。最初は、1つからスタートでも十分ですので、ゆくゆくは、複数の施策を掛け合わせることを念頭においておきましょう。
Webサイトだけ運営しているという企業は、オウンドメディア(ブログ)やメルマガ、SNS、YouTube動画、といった別チャネルも徐々に検討されることをおすすめします。
デジタルマーケティングは、複数の施策や複数のチャネルにより、相乗効果が得られるためです。
デジタルマーケティングの基礎知識については、下記の記事が参考になりますのでご活用ください。
3. 中小企業がデジタルマーケティング戦略で失敗しないためには?
「デジタルマーケティング」と聞くと、「自社もYouTube動画をやった方がいかも」とか「自社もSNS広告はやるべきなのかな?」といったように、最新のデジタル手法を取り入れなければ……と感じてしまう担当者の方も多いと思います。
しかし、最新の手法にとらわれていては、目的を達成することはできません。
重要なのは、自社の売り上げの基盤となるマーケティング施策を見極め、選択することです。これは、リソースが不足しがちな中小企業にとって、非常に重要なことです。
また、「競合が動画マーケティングで成功しているからウチも動画をやろう!」というように、他社の成功事例に飛びつくのではなく、自社の「現状」に適したマーケティング施策を実施することも大切です。
自社の現状を分析し、今の状況にあった施策を検討しましょう。具体的には、自社の売り上げが伸びない原因はどこにあるかを多角的に考えることです。そして、その問題を改善するためには「どういった施策が有効か?」「どの施策が自社の現状にマッチしているか?」を徹底的に考えてみましょう。
マーケティング戦略を立てる際の自社の分析には、フレームワークを活用しましょう。基本的なフレームワークは下記の記事で解説していますのでご参考ください。
また、戦略を考える時には、「戦略と戦術の違い」も把握しておくとスムーズです。
4. まとめ
最後に、本記事で解説してきた「デジタルマーケティングの事例から導く成功ポイント」についてまとめます。
デジタルマーケティング戦略の重要ポイントは、次の3つです。
◎目的の明確化 ◎商品・サービスへの理解を深め、ターゲットを設定する ◎複数の施策や、複数のチャネルを掛け合わせる |
中小企業がデジタルマーケティング戦略で失敗しないためには
◎最新の手法にとらわれないこと ◎自社の売り上げの基盤となるマーケティング施策を見極めること ◎自社の現状を分析し、今の状況にあった施策を検討すること |
これらが大事なポイントとなります。
「しっかりとしたデジタルマーケティング戦略を立てたい」「自社にあった施策を見極めたい」といったお悩みを抱えている方は、ぜひ1度弊社までご相談ください。
わたしたちサンロフトは、地方中小企業のためのデジタルマーケティング専門会社です。Webサイト改善や広告運用といった部分的な施策の実行だけでなく、戦略立案や組織体制づくりまでの一貫したサポートを行っています。ぜひご活用ください。