デジタルマーケティングとは?わかりやすく基本から解説!

近年、「デジタルマーケティング」というキーワードを目にしたり、耳にすることが多くなってきました。キーワードは見たことがあっても、「デジタルマーケティング」の意味や目的、必要性を明確に理解している方は、まだまだ少ないのが現実です。

実は、デジタルマーケティングはマーケティングにおいて欠かせない存在になっており、年々重要性を増しています。なぜなら、現代のマーケティング活動では、必ず何らかのかたちで「デジタル」がからんでいるからです。

ここでは、デジタルマーケティング初心者の方に向けて、基礎知識や手法、種類、広告施策、事例、勉強法などを幅広くわかりやすく紹介してまいります!

目次

1. デジタルマーケティングとは? 

デジタルマーケティングの概念・定義・意味 

  • デジタルマーケティングの意味

    デジタルマーケティング(Digital Marketing)は、直訳すると「デジタルのマーケティング」、つまり、デジタル技術を活用したマーケティング手法すべてを意味します。
    デジタル技術を活用したマーケティングとは、たとえばインターネット、アプリ、デジタルサイネージ、IT技術、AI技術など、かなり広い領域にわたります。
    元々、欧米では「Webマーケティング」よりも「デジタルマーケティング」という言葉が主に使用されていました。
  • デジタルマーケティングの概念・定義

    デジタルマーケティングの概念や定義は、団体やマーケターにより異なるため、かなり幅のある概念や定義が存在します。

    どれが正しくてどれが間違い、ということはなく、提唱する人や団体がどういった視点から、デジタルマーケティングをとらえているかによって、何を重視するかが異なるため、少しずつ違った定義・概念が生まれるのです。

ここでは、数あるデジタルマーケティングの概念・定義の中から、いくつかのわかりやすい概念・定義を挙げてみます。

【デジタルマーケティングとは?】

  • 顧客満足度を高めた上で、デジタル技術を活用して売れる仕組みをつくること
  • マーケティングとは「消費者がサービスや商品を購入するに至るまでに、企業が行う取り組み」のことで、この活動に「データ」を掛け合わせるマーケティングがデジタルマーケティング
  • 主に、デジタルデバイス、デジタルメディア、デジタルテクノロジー※、これらとデジタルデータとを掛け合わせ、フル活用したマーケティング手法のこと

    ※デジタルデバイス → PC、スマホ、タブレット、デジタルサイネージなど
    デジタルメディア → Webサイト、オウンドメディア、ECサイトなど
    デジタルテクノロジー → SEO、リスティング、マーケティングオートメーションなど
  • ポイントカードやアプリでの購買履歴、ECサイトやWebサイトでの行動履歴といった「お客様の行動」をデータとして蓄積し、活用することでマーケティングを高度化させること
  • WebサイトやECサイト、公式アプリの行動履歴で得られたデジタルデータに加え、店舗やイベント、展示会といったリアルなシーンでの消費行動で得られたデータを掛け合わせて行うマーケティング手法

上記で挙げた概念・定義と、ここでは紹介しきれなかった概念・定義とをまとめ、わかりやすく定義します。

  • デジタルマーケティングとは、あらゆるデジタルメディアを活用したマーケティング活動全般のこと
  • Webサイト、ECサイト、ソーシャルメディア、モバイルアプリ、Eメール、デジタルサイネージといった、多種多様なメディア・チャネル・デジタル技術を有効に組み合わせ、最適なマーケティング成果を獲得することが主眼とされている

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い 

デジタルマーケティングはデジタル技術を駆使したマーケティングのため非常に範囲が広く、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部です。

Webマーケティングは、Webサイト、インターネットを活用したマーケティング手法であるのに対し、デジタルマーケティングは、Webサイトやインターネットに加え、アプリやデジタルサイネージ、AIなど、包含する範囲がかなり広いマーケティング手法です。

デジタルマーケティングとインバウンドマーケティングの違い 

デジタルマーケティングとインバウンドマーケティングを混同されている方もいるようですが、これらは異なるものです。

インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)とは、見込み顧客のほうからサービスや商品を見つけてもらうPull型(プル型)のマーケティング手法のことです。SNSやブログ、YouTubeなどの動画コンテンツ、eBookなどで顧客をひきつけます。
(ちなみに、従来型の営業やテレアポなどは、見込み顧客を追いかけるプッシュ型でアウトバウンドマーケティングと呼ばれます。)

インバウンドマーケティングがプル型に限定したマーケティングであるのに対し、デジタルマーケティングは、プル型にプッシュ型の戦略を掛け合わせることもあります。

つまり、インバウンドマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、デジタルマーケティングの活動で得られたデータや資産を活用し、インバウンドマーケティングを行うこともあれば、また、その逆もあります。

2. デジタルマーケティングの特徴

デジタルマーケティングの特徴は、主に2つあります。

【デジタルマーケティングの2つの特徴】

  • 複数のチャネル(オムニチャネル)を連動させて行う
  • データドリブンに基づいて行う

オムニチャネルとは、ECサイトのようなお客様と企業の接点であるWeb上でのチャネルとリアル店舗とを分け隔てることなく、シームレスに統合することです。
データドリブンとは、勘や経験ではなく、データに基づいて消費者へのアプローチを行うことです。言い方をかえると、効果測定できる環境をととのえて適切なKPIを設定し行うマーケティングです。

オムニチャネルとデータドリブンにより、膨大なデータを蓄積できるデジタルマーケティングは、ターゲティング精度が高い手法です。

◎ データドリブンに必須となるのはツールの活用

データの効果測定ができる環境をととのえるには、データを収集・分析・蓄積するためのデジタルツールの導入と活用が欠かせません。様々なデジタルツールを活用することで、効果的な施策の実施と改善が可能となります。

デジタルマーケティングに必要なツールについては下記の記事でくわしく解説しています。

3. デジタルマーケティングの目的

結論からいうと、デジタルマーケティングの目的は、より精度の高い「One to Oneマーケティング」を実現させることです。

One to Oneマーケティングとは、データを基盤にして行うマーケティングで、既存のお客様や見込み顧客の一人ひとりに、それぞれ適切なアプローチ、コミュニケーションをするマーケティング手法です。
デジタルマーケティングは、One to Oneマーケティングを実現するものとして重要視されています。

4. 現代におけるデジタルマーケティングの存在と必要性

現代のマーケティング業界において、デジタル技術を使用しないマーケティングはほぼ無いと言えるため、デジタルマーケティングの存在は欠かせないものとなっています。

特に、今のスマホ時代には必要性が非常に高いです。

前項にも関連しますが、なぜ、近年デジタルマーケティングによりOne to Oneマーケティングが発達したのか?というと、スマートフォンが深く関わっています。
スマホが爆発的に普及したことでWeb上には膨大な情報があふれるようになりました。そのため、商品やサービスの情報は以前よりも消費者に届きにくくなっている現状があります。
だれもがスマホを所有し、いつでもどこにいてもインターネットにアクセスできるようになったことが、デジタルマーケティング、そしてOne to Oneマーケティングを加速させているのです。

デジタルマーケティング、そして、One to Oneマーケティングにより、必要な人に、必要なタイミングで、必要な情報を届けることで、購買行動は加速します。そして、顧客満足度をより高めることができます。

時代の変化に柔軟に対応し、スピーディーに変化しつづけるのがデジタルマーケティングの利点であり、現代に必要とされる理由です。

5. デジタルマーケティングの種類・手法 

デジタルマーケティングの種類・手法は、Webマーケティングの手法とも重なるため多岐にわたります。本章では、デジタルマーケティングの手法、全12種類をご紹介していきます。

① Webサイト運用

企業のデジタルマーケティングでは、「Webサイト運用(ホームページ運用)」が基盤となります。

Webサイト運用とは、記載情報の更新やブログの公開や更新、アクセス解析の実施などを指し、Webサイトの「目的」を達成するための「施策・改善サイクル」を回していくことです。

Webサイトは「目的」を設定し運用することが大切です。

そして、サイト改善をする際には、まずはWebサイトの「現状分析」を行い、次にサイトの「目的」を達成するまでの導線をしっかり設計します。

インターネット広告やSNSマーケティングなどの様々な「Web集客」により集めたお客様を、Webサイトに流入させることで、「商品購入」や「お問い合わせ」といったWebサイトの「目的」の達成につないでいきます。

Webサイト運用の基本については下記の記事が参考になります。

② アクセス解析

アクセス解析とは、Googleアナリティクスといった解析ツールを使用してWebサイトに訪れたユーザーの行動や属性、流入経路などを分析することを指し、Webサイトのコンバージョン率の向上やサイト改善を目指すための手法です。

企業のWebサイトは、持っているだけでは集客や売上に結びつかないため、アクセス解析をしてサイト改善をし続けていくことが大切です。

アクセス解析の基本についてくわしくは下記の記事で解説しています。

③ デジタル広告(広告施策)

デジタルマーケティングの広告施策には、11種類の施策が挙げられます。

【デジタルマーケティングの広告施策 11種類】

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • アドネットワーク広告
  • リターゲティング広告
  • 純広告
  • アフィリエイト広告
  • ネイティブ広告
  • 記事広告(タイアップ広告)
  • SNS広告
  • 動画広告(YouTube広告)
  • デジタルサイネージ

これら11種類の施策については、次章「6. デジタルマーケティングの広告施策・11種類」で説明しています。

◎「広告施策」が重要な理由とは?

デジタル広告による広告施策は、企業のデジタルマーケティングにおいて重要な施策のひとつです。

なぜなら、デジタルマーケティングでは「検索対策」は必須であり、この「検索対策」の中に、上記の11種類の広告施策が含まれるからです。

「検索対策」がデジタルマーケティングでなぜ必須なのか?というと、現代では、自社の情報がインターネットの検索結果に表示されない状況は「存在しない」ことと一緒だからです。つまり、インターネットの検索結果には、常に自社情報が表示される状態を保つ必要があります。

「検索対策」は、広告施策の他には「SEO対策」があります。SEO対策については次項にて解説しています。

④ SEO施策

SEO(Search Engine Optimization)は、一般的に「検索エンジン最適化」と訳されます。

SEO対策とは、わかりやすく言うと、Webサイトをユーザーに有益な使いやすいものに整えて、サイト構造を検索エンジンに分かりやすい状態に保ち、検索エンジンにおけるWebサイトの評価を高めることです。

前述したとおり、デジタルマーケティングではSEO対策や広告施策といった「検索対策」が重要なため、Webサイトには必ず「SEO対策」を実施します。

企業が実施すべきSEO対策は多岐にわたりますが、自社で実施できるものも多いため、できるところから取り組んでいきましょう。中小企業が実施すべきSEO対策と基礎知識については、下記の記事が役立ちます。

⑤ MEO対策

MEOは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、MEO対策とはGoogleマップの検索結果に上位表示させることです。

MEOは「ローカル検索」「ローカルSEO」と呼ばれることもあります。

ローカル検索と呼ばれているように、MEO対策は、実店舗を持つ地域性の強いサービス業には必須の対策です。

現在地周辺のお店を調べる際に、ユーザーのおよそ44%がGoogleマップを利用していると言われています。飲食店・小売店・美容院・エステサロン・マッサージ店などの店舗を持たれている方は今すぐMEO対策に取り組みましょう。

MEO対策を適切に実施することで、Googleマップだけでなく、Google検索の検索結果にも表示されやすくなります。

⑥ コンテンツマーケティング(オウンドメディア)

コンテンツマーケティングとは、ブログや動画といった独自コンテンツにより、見込み顧客に価値を提供してニーズを育成し、商材の購入やファン化につなげるマーケティング手法のことです。

オウンドメディアとは、「独自のメディア(媒体)」のことで、企業ブログやコンテンツサイトといったメディアを指します。コンテンツマーケティングという手法の中に、オウンドメディアという媒体が包括されている構図となります。

コンテンツマーケティングの主な手法は下記の通りです。

【コンテンツマーケティングの手法】

  • ビジネスブログ(企業ブログ)
  • 導入事例コンテンツ
  • eBook
  • ホワイトペーパー
  • メールマガジン(Eメールマーケティング)
  • 動画(動画マーケティング)
  • セミナー・イベント

上記の「Eメールマーケティング」「動画マーケティング」については、次項にて解説いたします。

コンテンツマーケティングによるメリットは非常に多く、「SEO対策の強化」にもなるため、中小企業には積極的に取り組んでいただきたいマーケティング施策です。

「顧客層を拡げたい」「顧客ロイヤリティを高めたい」「ブランドを強化したい」といったケースにも効果的です。コンテンツマーケティングの基本について、くわしくは下記の記事でご紹介しています。

⑦ Eメールマーケティング 

Eメールマーケティングはメールマーケティングとも呼ばれ、企業とお客様(既存顧客、見込み顧客)がメール配信によりコミュニケーションを行う手法です。
商品やサービスのリリース情報や、セール情報、キャンペーン情報、商品購入に対するサンキューメールなどの配信といったことが、コミュニケーションにあたります。

Eメールマーケティングは、ROI(投資収益率・費用対効果)が高いというデータが出ており、今後ますます重視されるマーケティング手法と言われています。

自社の情報発信としても注目を集めているメールマーケティングについては、下記の記事でくわしく説明しています。

⑧ 動画マーケティング

動画マーケティングとは、動画コンテンツを活用したマーケティング手法のことで、企業の動画マーケティングは大きく分けて「マーケティング動画」と「動画広告」があります。

企業が最初に取り組むべきは、商材紹介・導入事例の紹介・企業PRといった「マーケティング動画」です。「マーケティング動画」は、YouTubeに企業の公式チャンネルを開設し、動画を展開・運用するのが一般的です。

企業の動画マーケティングについては下記の記事でくわしく解説しています。

⑨ SNSマーケティング

SNSマーケティングとは、TwitterやFacebook、Instagram、LINEといったソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用し、ユーザーのファン化や企業の収益向上、ブランド力の強化などにつなげるマーケティング手法です。

中小企業にとってもSNSマーケティングは欠かせない施策になりつつあります。

なぜなら、SNSを利用する一般消費者や企業は年々増えており、検索エンジンよりもSNSで情報収集をするユーザーも増加傾向にあるためです。また、商品購入の意思決定はSNSによる口コミに影響されるケースも多くなっています。

こういった理由から、今後SNSマーケティングはさらに重視とされていくことが推測され、すべての企業が知っておくべき手法といえます。

SNSマーケティングの主な手法(施策)には、「SNS広告」「SNSアカウントの運用」「インフルエンサーマーケティング」「SNSキャンペーンの実施」などがあります。

SNSを活用して、自社Webサイトへの流入をうながす方法については下記の記事が参考になります。

⑩ アプリマーケティング 

アプリマーケティングとは、スマートフォンのアプリを通じてお客様とリアルタイムにコミュニケーションを行う手法です。

スマホのプッシュ通知機能で、よりダイレクトに、リアルタイムでクーポンやセール情報といった内容を届けることができます。幅広い世代にスマートフォンが普及したため、アプリマーケティングを積極的に行う企業も増えてきました。

アプリマーケティングの特徴は、アクティブユーザー(アプリを実際に利用している人)を対象とする点です。アプリを実際に利用しているということは、企業にとってすでに「優良顧客」であるため、こういった優良顧客を対象とした施策を展開していくことになります。

また、アプリを利用するユーザーに発信する情報を、自社だけの独占的なものにできることも大きな利点です。

たとえば、SNSやYouTube動画の場合、タイムラインに他社の広告が表示されたり、同業他社のおすすめ動画が表示されたりしますよね。しかし、アプリでは他社の情報が表示されることはなく、自社だけの情報を顧客に見てもらうことができるのです。

⑪ IoT活用

IoT(モノのインターネット)とは、車や家電、ゲーム機といった身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながることです。

このIoTで蓄積される膨大なデータを収集・分析することで、消費者の今まで読みづらかった行動データをより細かく解析し理解することが可能になります。

⑫ マーケティングオートメーション 

マーケティングオートメーション(MA)とは、マーケティングの自動化のことで、マーケティング業務の反復的な作業や単純業務(たとえば、顧客リストの更新やニュースレターの配信、スコアリングなど)を自動化させる手法です。

より効率的により的確にマーケティング業務を実行できるため、マーケティングオートメーションツールの導入は、人材不足の企業はもちろんのこと、大企業・中小企業にもますます注目されています。

マーケティングオートメーション(MA)については、下記の記事で基礎からわかりやすくご紹介しています。

その他の手法

デジタルマーケティング、およびWebマーケティングのその他の基本手法には次のようなものがあります。

  • ビッグデータ活用
  • DMP(Data Management Platform)活用
  • AR・VR
  • AIチャットボット  など

6. デジタルマーケティングの広告施策・11種類

ここでは、デジタルマーケティングにおいて重要な施策のひとつである「広告施策」について解説していきます。

広告を導入する予定がなくても、「どういった状況に効果的か?」を知っておくことで、必要になった際に活用できるため目を通しておくことをおすすめします。

  1. リスティング広告
  2. アフィリエイト広告
  3. ディスプレイ広告
  4. アドネットワーク広告
  5. リターゲティング広告
  6. 純広告
  7. ネイティブ広告
  8. 記事広告(タイアップ広告)
  9. SNS広告
  10. 動画広告(YouTube広告)
  11. デジタルサイネージ

① リスティング広告

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果に掲載される広告で、ユーザーが検索窓に打ち込む検索語句(キーワード)に連動して表示されます。広告がクリックされると広告費が課金されるシステムです。

リスティング広告は、ニーズが顕在化している「今すぐ客」に向けた施策のため、インターネット広告のなかでも即効性があり効果を得られやすい手法です。

広告は購入に近い顧客から改善するのが鉄則のため、広告を導入する際に真っ先に検討すべきはリスティング広告といえます。リスティングの他には、後ほど解説するアフィリエイト広告も、購入直前の顧客に向けた施策です。

リスティング広告の基礎知識については下記の記事でわかりやすく解説しています。

② アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、アフィリエイター(媒体主)が所有・運営するWebサイトやSNS上で、商材を紹介してもらったり広告を設置してもらったりする手法です。

広告費が発生するタイミングは、アフィリエイターのサイトを経由して、ユーザーが商材を購入または会員登録をした時です。

前述のリスティングと同様に、アフィリエイト広告も購入直前の顧客に向けた施策となり、売上を確実に向上させる手法です。特にBtoC企業が広告を導入する際には、リスティング広告とあわせて検討しましょう。

③ ディスプレイ広告

ディスプレイ広告はバナー広告と呼ばれることもあり、Webサイトやアプリの広告枠に掲載される広告です。広告は画像や動画、またはテキストで表示されます。

費用は広告をクリックした時に発生し、リスティング広告に比べると単価が安い傾向にあります。

ディスプレイ広告は、広告を表示させる属性を細かに設定できるため、見込み顧客をターゲットにすると高い効果が得られます。きめ細かな属性を設定できるとはどういうことか?というと、「どんな人が、何を見ている時に、どんな広告を配信するか」を決められるということです。

また、ディスプレイ広告は潜在層へのアプローチにも向いています。ディスプレイ広告のメリットやデメリットについては下記の記事が参考になります。

④ アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、広告配信ネットワークを通じて様々なインターネット広告を一括で配信できるシステムのことです。ネットワークはWebサイト・SNS・ブログといった複数の広告媒体によって構成されており、こういった媒体にまとめて出稿が可能です。

非常に手間が省ける配信システムなので業務の効率化を図ることができます。

⑤ リターゲティング広告

リターゲティング広告は、過去に自社Webサイトを訪れたことがあるユーザーに対して広告を表示させる手法です。

1度自社サイトを訪問したということは、自社の商材に興味を持っている見込み顧客といえます。こういった見込み顧客にターゲットを絞って広告を表示させる、顕在層向けの手法です。

⑥ 純広告

純広告とは、特定の媒体(メディア)の広告枠に、一定期間、確実に広告を掲載できるシステムを指します。たとえば、Yahoo!JAPANのトップページの広告枠を買い取って期間内に広告を表示させるといった方法があります。

広告費は、掲載期間や表示回数によって決まります。

純広告の大きな特徴は、潜在層を含めた幅広い層に訴求できることと、必ず希望の枠に広告を表示できることです。他の広告より費用が割高なので、広告を掲載する媒体と広告枠は慎重に検討しましょう。

⑦ ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、コンテンツ(記事)に広告を融合させ自然なかたちでユーザーに届ける広告のことで、ユーザーの広告に対するストレスを軽減させコンバージョンにつなげやすくするための手法です。

具体例としては、SNSのタイムラインに投稿と同じようなかたちで表示されるものや、キュレーションサイトで記事投稿のようにして記事と記事の間にはさみこまれるものなどがあります。

⑧ 記事広告(タイアップ広告)

記事広告はタイアップ広告とも呼ばれ、企業が媒体(メディア)に広告費を支払って自社の商材をPRしてもらう手法です。

企業とメディアが協力して取り組み、特定媒体の記事として企業の商材をPRできるため「このメディアが言ってることなら安心できる」といったように、読者の信頼を得られやすい特長があります。

タイアップ広告のデメリットは、作成から公開まで時間を要する点が挙げられます。

⑨ SNS広告

SNS広告は、TwitterやFacebookといったSNSに表示させる広告のことで、自社や自社商材を認知していない潜在層へのアピールに向いている手法です。

前述したネイティブ広告のように、投稿に自然にとけこませた形で表示できるのが特長で、表示方法の種類もバリエーションが豊富です。広告単価はリーズナブルで出稿しやすいです。

SNS広告の強みは、精度の高いターゲティングにあります。また、普段検索エンジンを利用しない人にも広告を表示できるため、顧客層を拡げたい企業や事業拡大を目指す企業におすすめです。

SNS広告の基本について知りたい方は下記の記事をご参考ください。

⑩ 動画広告(YouTube広告)

動画広告とは、動画を活用した広告のことで、具体的には、YouTube動画の再生前後や動画途中に差し込まれるインストリーム広告や、Webサイトの広告枠に表示されるインバナー広告、SNSのタイムラインに埋め込まれるインフィード広告などがあります。

動画の広告費は現在3つの課金形態(CPV・CPM・CPC)となっており、それぞれのメリット・デメリットがあるため自社にあった形態を選ぶことがポイントです。

動画広告市場は年々拡大しており、その背景には動画視聴の環境が整備されたことや、動画の配信サービスやプラットフォームが増えたことが挙げられます。動画は短時間で多くの情報をより正確に伝えられるため、商材によってはテキストより動画のほうが向いているケースも多いです。

⑪ デジタルサイネージ

デジタルサイネージとは電子看板のことで、駅や電車車両内、空港、施設といった公共スペースや、屋内外の平面ディスプレイやショーウインドウに表示させる広告をさします。

特定の時間帯にマッチした広告を切り替えることができるのが強みで、たとえば、駅構内のデジタルサイネージであれば、夕方の帰宅ラッシュ時にビールの動画広告を流すといった出稿の仕方が可能です。

また、デジタルサイネージでは、設置されている場所・エリアを重視した「地域性」のある広告にも向きます。

7. デジタルマーケティングの活用事例 

オムニチャネル・SNS広告の活用

【株式会社ダブルエー】 https://www.wa-jp.com/
オムニチャネル戦略でユーザーに適したSNS広告で高いROIを実現

株式会社ダブルエーは若い女性向けのシューズの販売・製造を行っている企業です。

この会社は、オムニチャネル戦略により、アクセス解析のデータを細かいセグメントに分け、セグメントごとに適したSNS広告を実施。その結果、売上を伸ばすことに成功しました。

  • 元々、Eメールマーケティングを中心としたマーケティングを行っていた
  • ターゲティング精度を高めるためにオムニチャネルを推進し、チャネル別で分析を実施
  • ECサイト売上アップのためにターゲットへのアプローチ(販促活動)をセグメントに分け実施
  • 分析の結果、メール経由の売上とスマホユーザーが多いことが判りFacebookのSNS広告を採用
  • ターゲットがFacebook上でカタログのように商品を閲覧することを可能にし、購入意欲を持ったままでECサイトに流入させる流れを作った
  • 離脱率を低下させ売上につなげることができ、広告に対する売上を示すROAS(広告の回収率)は750%となった

……このように、一人ひとりにアプローチするデータを収集できるオムニチャネル、そして精度の高いターゲティングによるSNS広告は、デジタルマーケティングだからこそ行える手法といえます。

アプリ活用・O2O施策

【ユニクロ】
アプリを活用したデジタルチラシにより、多くのユーザーが実店舗へ来店

O2Oとは、Online to Offlineの略称で、インターネットを活用しリアル店舗に足を運んでもらう施策です。オフラインとオンラインそれぞれの特性を活かし活用するのが、O2Oの主眼です。

ユニクロは公式アプリの活用により、このO2O施策を成功させています。アプリでお得なクーポンが付いたデジタルチラシを配信し、ユーザーに実店舗に来店してもらう仕組みを構築しています。

また、もうひとつ、O2O施策の成功例として無印良品の「配送料カット」も紹介しましょう。ネットショッピングは便利ですが、ユーザーにとっては、高い「配送料」が気になります。

無印良品では、この「配送料カット」を実現するために、ECサイトで購入した商品を、リアル店舗に足を運んで受け取るというサービスを実施。顧客満足度アップを実現することに加え、来店時に、商品を追加で購入してもらう確立もアップ。結果的に、双方にとってメリットがある手法となっています。

8. 企業のデジタルマーケティングは今後どうなる?

今後、デジタルマーケティングで特に注目されているのはAI技術との融合です。AI技術と聞くと、日常とは遠く離れたところにあるように感じるかもしれませんが、実はすでに私たちの日常に浸透している技術でもあります。

身近な例をあげると、Amazonのリコメンド機能や、YouTubeのリコメンド画面に採用されている機能があります。こういった技術はますます増え、多くの企業が採用することが可能になっていきます。

それだけではありません。デジタルマーケティングは正しく戦略立て、上手に活用することで、中小企業が大企業に勝つことが容易になります。実際そういった事例もあります。

デジタルマーケティングは、中小企業の強い味方になるマーケティング手法であり、中小企業こそ今すぐ取り入れ活用すべき手法といえます。

中小企業のデジタルマーケティングの課題については、下記の記事でくわしく解説していますのでご参考ください。

9. 【Web担当者】デジタルマーケティングの勉強法 

新人のWeb担当者の方が、ゼロからデジタルマーケティングを勉強するには、動画学習と書籍がおすすめです。最近は無料で学習できる動画サービスもあるため、活用しやすくなっています。

Web担当者の方にオススメの動画学習サイトについては、下記の記事でくわしく紹介しています。

また、デジタルマーケティングの本は良書が出ており、動画ではカバーしきれないところまでしっかり学習できるため、こちらもおすすめです。

10. デジタルマーケティングに取り組む際の注意点

デジタルマーケティングに取り組もうとするとき、何から着手すべきかわからずに、とりあえずソーシャルメディアマーケティングや動画コンテンツなど旬なものから着手してしまう傾向があります。

しかし、これは誤りです。企業がデジタルマーケティングに取り組むには、まずは基軸となる「Webサイト」あるいは「ECサイト」の運用が正しくできているかを見直す必要があります。

繰り返しになりますが、デジタルマーケティングは、オムニチャネル(複数のチャネル)が鍵となります。

よって、オムニチャネルの基盤となるWebサイト、あるいはECサイトを運用した上で、SNS、企業ブログやYouTube動画などのコンテンツ、Web広告といった様々な手法と掛け合わせていきます。Webサイトが、スマートフォンでの閲覧に対応する「レスポンシブデザイン」になっていない場合には、早めにリニューアルすべきです。

サイトリニューアルについて知りたい方には、下記の記事が参考になります。

11. まとめ

最後に、デジタルマーケティングについてまとめます。

【デジタルマーケティングとは?】
デジタル技術を活用したマーケティング手法すべてを指し、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部。

【デジタルマーケティングの2つの特徴】

  • 複数のチャネル(オムニチャネル)を連動させて行う
  • データドリブンに基づいて行う
  • データドリブンとは……データに基づいて消費者へのアプローチを行うことを指し、効果測定できる環境をととのえて適切なKPIを設定し行うマーケティング
  • オムニチャネルとデータドリブンにより、膨大なデータを蓄積できるためターゲティング精度が高い

【デジタルマーケティングの種類・手法】

  1. Webサイト運用
  2. アクセス解析
  3. デジタル広告(広告施策)
  4. SEO対策
  5. MEO施策
  6. コンテンツマーケティング(オウンドメディア)
  7. Eメールマーケティング
  8. 動画マーケティング
  9. SNSマーケティング
  10. アプリマーケティング
  11. IoT活用
  12. マーケティング・オートメーション (MA)

【デジタルマーケティングに着手する際の注意点】

まずは、自社のWebサイト(およびECサイト)がきちんと運用されているかを確認すること。

企業にとってデジタルマーケティングは今後、ますます必要性を増していきます。デジタルマーケティングの手法・重要性は理解したものの、具体的に何から始めたらいいかわからないという方も多いと思います。

「自社の課題を客観的な視点から把握したい」「自社に合った正しいマーケティング戦略を知りたい」といったお悩みを抱えている場合には、ぜひ弊社までご相談ください。

わたしたちサンロフトは、中小企業のサイト制作を得意分野とするWeb制作会社です。豊富な実績と経験を活かし、中小企業のWebマーケティング、デジタルマーケティング、サイト制作、コンサルティングも行っていますので、ぜひご活用ください。

URLとタイトルをコピーする
目次
閉じる