国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が面白法人カヤックと共同で取り組むウェブ媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive(ワープドライブ)」。このプロジェクトが開発を進めるセキュリティ教育アプリ「タチコマ・セキュリティエージェント」が大幅にアップデートされました。人気アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界観に没入しながら、セキュリティやITの知識を楽しく学ぶことができます。
今回のアップデートでは、クイズの設問数が240問から3,000問以上へと大幅に拡充されました。問題は、情報処理推進機構(IPA)が実施する情報セキュリティ試験の過去問題を再編集したものです。実際に体験してみると、本格的な問題で難易度はやや高めですが、回答後に解説が表示されるため、しっかりと学べる構成になっています。
さらに、学習意欲を高めるゲーミフィケーション要素として、「デイリーミッション」や「ウィークリーミッション」機能が追加されました。ミッションを達成すると画像データの断片が獲得でき、それらを集めることによって1枚の画像が完成していく仕組みで、毎日の学習を楽しく続けられる工夫がされています。
ゲーム演出が不要な場合は、「集中学習モード」も用意されており、目的やスタイルに応じた利用も可能です。
WarpDriveはPC版とAndroid版が無償提供されており、PC版ではGoogle Chromeの機能拡張を利用します。インストール後は、新しいタブを開くたびに、Webアクセスの利用情報が可視化された画面が表示され、危険なサイトを閲覧していた場合には警告も表示されるとのこと。この画面が毎日表示されることで、「よし、今日もやるか」と自然に学習習慣が身についていきそうです。
自社の情報セキュリティ教育を、まずはゲーム感覚で気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
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情報提供:地域貢献事業部 サイバーセキュリティ担当 藁科 |
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