
TECH BEAT Shizuoka 実行委員会主催の「TECH BEAT Shizuoka 2025」が7月24日(木)〜26日(土)、静岡県静岡市のグランシップで開かれ、多彩な領域のスタートアップが集まりました。国内外から集結した178の出展企業が、システム開発・セキュリティ、製造・ロボティクス、フード・アグリテックなど幅広い分野の最先端技術を披露。3日間で約1万人が来場し、会場は熱気に包まれました。サンロフトは、来場者の体験を支える公式アプリの開発に携わりました。
快適な来場体験を支える仕組み ~チケット・イベント情報・商談予約機能~
数千人規模のイベントでは、「入場が混雑する」「プログラムが多すぎて把握しきれない」「商談の約束が現地で埋もれてしまう」といった課題がつきものです。今回の公式アプリでは、こうした課題を解消し、来場者が迷わず快適に過ごせるようにさまざまな機能を集約しました。
入場をスムーズにする「QRチケット」、数多くの基調講演やセッションを効率的に把握できる「イベント情報」、出展企業との商談を事前に日時を調整できる「商談予約」など。来場者には“安心感”を、出展者には“効率的な商談機会”を、それぞれが充実した時間を過ごせるよう工夫しました。
AIが生む新たな出会いの可能性 ~出展者と来場者のマッチング機能~
TECH BEATの特徴のひとつは、出展内容が非常に幅広く、参加者それぞれが求める情報にたどり着くのが難しい点です。こうした課題を解決するため、今回初めて導入したのが、出展者と来場者の出会いを生み出す「AIマッチング機能」です。
来場者がアプリに自社の課題や興味を入力すると、AIが内容を解析し、関連性の高い出展ブースを提案します。イベントには数多くの出展者が参加しており、自分に合った企業やサービスを探すのは容易ではありません。最近は、ニッチな分野に挑戦するスタートアップ企業も増えており、従来の業種カテゴリだけでは見つけづらいこともあります。この仕組みにより、来場者は効率的に“出会いたい企業”にたどり着け、出展者にとっても関心の高い来場者とつながりやすくなりました。
多様な来場者に楽しさを広げる工夫 ~スタンプラリー機能~
夏休み期間の開催とあって、会場には子ども連れの姿も目立ちました。そこで用意したのが、アプリを使ったデジタルスタンプラリー。家族連れに大人気の機能となりました。
会場内に設置された各ポイントでQRコードを読み取るとスタンプがたまり、集めたスタンプの数に応じてジュースやお菓子と交換できます。ビジネス利用が中心のアプリに“家族で楽しめる体験”を取り入れたことで、イベント全体が一層にぎわいを見せました。
今回のアプリは、単なる情報提供ツールではなく、来場者一人ひとりの行動や出会いを“かけがえのない体験”として記録する仕組みを目指しました。今後、来場実績や商談記録、獲得スタンプなどをブロックチェーンで証明可能な「証明書」や「参加記念NFT」として活用し、次回以降の参加特典や企業との継続的な接点へとつなげていくことも構想しています。
サンロフト社長の声

代表取締役社長 中村雄
国内外のスタートアップが集結する素晴らしいイベントに、公式アプリ開発という形で関わることができ、大変光栄に思います。今回は、デジタルの力でイベントの体験そのものを価値ある資産に変えるという想いも込めました。将来的には、来場者の行動や関心を記録するNFTや、出展企業とのつながりを証明するような仕組みも提案していきたいと考えています。イベントに訪れた方々が「行ってよかった」と思えるような記憶と価値を残せるよう、これからも地域・社会にITで貢献してまいります。
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