もうすぐ新年度を迎え、組織では新入社員や職員の受け入れに期待と緊張が入り混じる時期となります。受け入れる側だけでなく新しく加わる社員も、職場に馴染めるか、仕事をしっかりこなせるかといった不安を抱えていることでしょう。
サンロフトでは、自社開発の日報システム「nanoty」を2004年から活用しています。日報というと、業務報告のイメージが強いかもしれませんが、本人や周囲の心理的負担を軽減し、成長を後押しする役割も果たします。今回は、入社から1年間日報を書き続けた新人社員へのインタビューをもとに、仕事に慣れる過程で日報がどのように役立ったのか、そして周囲がどのように活用して支援したのかをご紹介します。
「毎日書けるか」「間違えないか」——最初は不安も
1年前、期待と不安の中で入社した新人社員。入社してすぐに日報を書くことになり、最初は戸惑いもあったといいます。
「毎日書き続けられるか心配でした」
「新しく担当した業務について感じたことを書きたいけれど、その業務に対する知識が言語化するほどに達しておらず、うまく書けないことがありました」
社員全員が目にするものだからこそ気を遣い、書くのに時間がかかることもありました。完了できなかった業務を書いて良いのか迷うなど、心理的なハードルもあったようです。しかし、1年経った今では「業務のひとつとして気負わず書けるようになった」と振り返ります。
月に1度、新入社員と総務人事部が面談する「新人フォローアップ」では、日報が重要な役割を果たしています。担当社員は「日報は新人の成長プロセスを見るための大事な材料。面談前には必ず目を通し、悩みの兆しや思考の変化を感じ取るようにしていました」と話します。

月に1度、新入社員と総務人事部が面談する「新人フォローアップ」の様子
日報は、単なる報告書ではなく、業務を円滑に進める味方に
入社したばかりの頃は、社内の人間関係だけでなく、社外のお客様について覚えることが多くあります。そうした中で、日報は業務を進めるうえでの頼れるツールとなっていました。
社内の動きを理解する
サンロフトでは、自分の日報を書くことだけでなく、同僚の日報を読むことも習慣になっています。1年間nanotyを使った率直な感想として、次のような声がありました。
「社員が何をやっているか、どのようなお客様と仕事をしているかがリアルタイムでわかるので便利です」
「部署が違って直接関わりのない社員の様子も知ることができ、社内で何が起きているか把握できます」
日報を通して社内の動きが見えることで、会社全体の仕事の流れやお客様との関係を理解する助けにもなっているようです。
電話対応の不安を支える
社内理解が進むと、社外の方とのやり取りも徐々にスムーズになります。それでも電話対応は、新入社員にとって特に緊張する業務のひとつ。誰が担当しているのかわからず、取り次ぎに迷う場面もあります。
そんなときに新入社員がよく使っていたのが、日報の検索です。お客様の名前を調べることで担当者をすぐに確認でき、スムーズに取り次ぐことができたといいます。
会議や議事録作成にも変化
お客様の名前を覚えることは、電話対応だけでなく会議でも役立ちます。最初は聞き慣れなかった企業名も、日報で何度も目にすることで自然と覚えられるようになります。その結果、会議の場でも余裕が生まれ、議事録を作成する際にも、企業名や担当者名を正確に記録できるようになったそうです。
さりげないコミュニケーションが安心感に
日報を通じたやり取りの中で、印象に残っている機能についても聞いてみました。
共感が生まれる「成長マーカー」

日報の中で気になったテキストを選択して反応する「成長マーカー」
日報の中で、特に気になった文章に対してリアクションができる「成長マーカー」。「すばらしい!」「ありがとう!」「わかる!」といったスタンプで気持ちを伝えられるこの機能は、日々のやりとりの中で、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけになっていました。
「先輩社員が自分の日報に成長マーカーをつけてくれるとコミュニケーションとっている感じがするので、面白いなと思います」
「いいねボタンは手軽。一方コメントは考えるのに時間がかかってしまいます。成長マーカーは、いいねとコメントの間くらいの関わり方ができるのがちょうどいいです」
こうした気軽なやり取りが、日々のちょっとした安心感やつながりを生み出していたようです。
感謝を伝える「サンクスコイン」

社内カフェで使える電子通貨「サンクスコイン」
もうひとつの特徴が、社内で感謝を伝え合う「サンクスコイン」です。新入社員も日常的に活用しており、ちょっとした感謝にメッセージを添えてコインとして送り合うことで、先輩社員との交流機会となっています。
「先輩に何かを教えてもらったときや、協力していただいたときにサンクスコインを渡しています」
「まだ電話対応など分からないことが多く、助けてもらうことが多いので、そのお礼としてサンクスコインを送っています」
電話を取り次いだ先輩社員から「連絡ありがとう!」とお礼とともにコインを受け取ることも多いそう。こうしたあたたかいコミュニケーションが生まれる仕組みが、新人社員の心理的ハードルを下げ、周囲とのつながりを生んでいます。
振り返りが、思考や学びの整理、そして成長へ
日報を書くことは、その日の業務を記録するだけでなく、自分の仕事を振り返り、思考や学びを整理する習慣にもつながります。新入社員も、日報を書く中で少しずつ仕事への向き合い方が変わってきたといいます。
「業務内容だけではなく、その業務に対して感じたことも書くようにしています」
「失敗したことだけでなく、その対処までセットで記録することで、次に同じことがあったときにどうすればよいかが分かるようになりました」
日々の出来事を言語化し、経験を振り返ることで、自然と思考力や言語化力も鍛えられていきます。また、先輩社員からも「新入社員ができたこともできなかったことも把握でき、どのようなサポートが必要か見えてくる」といった声があり、日報は組織全体で新人の成長を支え、見守る仕組みとしても機能しています。
サンロフト社員の声

nanoty事業部 石川加奈恵
初めて社会に出る新入社員にとって、職場に慣れることや仕事の進め方を学ぶことには不安もつきものです。nanotyを通じて“同期とのつながり”や“会社の動き”を感じられることは、新入社員が確かな一歩を踏み出すための大きな支えとなります。上司や先輩からのフィードバックは、「組織の一員」としての自覚を育むきっかけとなり、お互いの気づきを共有し合うことで刺激が生まれ、さらなる成長の相乗効果にもつながります。最近は新入社員研修の場でnanotyを活用する企業も増えており、「個々の理解度や課題が把握しやすい」「タイムリーなフォローができる」といった声も聞かれます。研修期間に合わせてアカウント数などを柔軟に変更できる点や、直感的な操作性、検索・共有のしやすさもあり、成長プロセスの可視化と業務効率化の両面で活用されています。
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