インターネットが飛躍的に普及し、iTunesStoreなど著作物の売買スタイルや利用スタイルが多様化されてきた今、著作権法の改正に伴い、安易な気持ちで行った操作が刑事罰の対象となるかもしれません。その話題の中心となるキーワードは「不正ダウンロード」。不正ダウンロードという行為がすでに違法となっていますが、加えて罰則がつくという法改正が、今回のポイントです。
従来は「違法であるが罰則はつかない」と曖昧だった法律が、「罰則がつく」というように明確になります。この法改正は、2012年10月1日より施行される見込みです。画像やテキスト、アプリケーションの不正ダウンロードは合法でありながら、音声および動画ファイルの不正ダウンロードは、そのファイルの拡張子を問わず全て刑事罰の対象(親告罪)となります。罰則内容は、「2年以下の懲役、または200万円以下の罰金」。正規ダウンロードで数百円のはずが、不正ダウンロードをしてしまったばかりに数百万円支払わなければならなくなると考えると、事の重大さがよくわかりますね。
これはPCへのダウンロードだけに関わらず、携帯電話やスマートフォンへの着うたなどの不正ダウンロード行為にも当てはまります。
PCや最近の携帯電話では、簡単な操作でファイルのダウンロードができます。簡単だからこそ、うっかりと法に触れてしまうことがあるかもしれません。ファイルの中身をきちんと確認してから、ダウンロード操作を行うようにしたいですね。