9月20日、新しいiPhone「iPhone 5s」「iPhone 5c」が発売されました。2つの機種が同時に発売されるのは初めて。特に、iPhone5sでは、これまでの2倍の処理速度を持つCPUが組み込まれたり、より自然色に近い写真撮影を実現するフラッシュ機能が搭載されたりと、各所バージョンアップされています。その中でも、指紋認証機能「TouchID」に注目が集まっています。あらかじめ指紋を登録しておけば、画面下にある「ホームボタン」を触わるだけで、ロックを解除できるようになります。指紋の登録は最大5名まで可能。家族など信頼できる人の分も登録しておけば、わざわざ解除コードを伝えなくても、代わりに操作してもらうことができます。
指紋認証の性能については、ドイツのハッカー集団が、指紋の画像を使って指紋認証を突破したというニュースも出ました。しかし、これには高度な技術と高価な機械、長時間の労力が必要です。よって、相当な悪意のある人が、特定の人を狙っている場合を除き、一般ユーザは、敏感に心配する必要はない、とのことです。
いくら高度なセキュリティ機能を搭載しても、それが簡単に使いこなせないシステムであっては、結局誰も利用しなくなってしまいます。これまでiPhoneで採用されてきた、パスコードの入力によるロック解除でも煩わしいと感じていた人は確かにいました。パスコードを打つよりも、指で触れる方が短時間になることは明らか。この指紋認証機能は、より多くの人がセキュリティに取り組むきっかけとなりそうです。