ユヴァル・ノア・ハラリ(著)、柴田 裕之(訳)
河出書房新社、¥2,200(税込)
前回紹介した『NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク』の続編。下巻のテーマは「AI革命」です。自ら意思決定を行い、新たな考えを生み出すことができるAIは、史上初のテクノロジーとも言われています。いまや生活に欠かせない存在となりつつあるAIですが、そんな時代だからこそ、AIと人間の関係性が改めて問われています。人間ならざる知能を前に、人間同士のつながりは守れるのか? 社会の分断を止めることができるのか? 本書では、歴史学者である著者が、過去の出来事から導き出される教訓を通じて、現代に生きる私たちに必要な視点を提示します。情報との向き合い方を見つめ直し、これからの社会を考えるきっかけとなる1冊です。