トレンドマイクロは、2022年第1四半期におけるマルウェア「Emotet」の動向を発表。全世界でEmotetの新たな亜種を複数利用した感染活動を観測しており、中でも日本が最多の検出数になったと報告しています。Emotetは、実在の人物や取引先を装ったメールなどを介して感染が広まっているマルウェア。侵入した端末内に他のマルウェアを勝手にダウンロードすることもできるため、ランサムウェアの運び屋として悪用されるケースも増えています。
Emotetの被害が深刻化する中、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンターは、Emotetに感染していないかを簡単に調べられるツール「Emo
Check」の無償配布を開始。パソコン上でファイルを実行するだけで感染の有無と、Emotet実行ファイルの保存場所がわかります。5月20日にアップデートしたバージョン2.3では、新たな検知機能を追加しており、より対策が強化されました。ツールの入手は、公開用のプログラムを共有しているプラットフォーム「GitHub」のWebサイトをご覧ください。
Emotetの脅威は、身近に迫っています。ツールを活用し、危険なファイルが検出されたら、早急に会社のセキュリティ担当者に報告し、対処しましょう。
警視庁WebサイトよりEmotet感染確認ツール「EmoCheck」の実行手順https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/cyber/CS_ad.files/EmoCheck.pdf