2023年11月24日、毎秋恒例の「第11回 IT経営フォーラム2023」が開催されました。今年のテーマは「新時代のビジネス戦略~ノーコードとAIが切り開く未来~」。ノーコードやAIの実践環境が整ってきていることが講座やブースで紹介されたほか、記念NFTを配布する実証実験も行われ、125名の来場者がNFTを入手しました。
NFTアプリでまずはウォレット作成
先月号でも話題にしましたが、NFTに関する様々な試みがニュースになっています。しかし、「NFTに興味はあるものの、入手する手続きが煩雑で、かなりの専門知識が必要なようだ……」。周囲では、そのような声が多く聞かれました。そこで、私たち は気軽にNFTが持てる体験機会をつくろうと、今回のIT経営フォーラムにあわせて、スタンプラリーNFTアプリを開発することにしました。
来場者はまず、アプリ「Thanks Card」をダウンロードします。続いて、NFTを保管するためのデジタル財布「ウォレット」を作成します。ここでは「リカバリーフレーズ」という聞き慣れない言葉が登場しますが、これはパスワードのようなもの。「画像として保存」をタップすれば、これで下準備は完了です。あとは会場内3カ所に設置されたQRコードをスキャンし、「バッヂ」を集めます。バッヂを複数集めることで、記念NFT「サンクスカード」がもらえるしくみです。
記念NFTに加えて特典のクーポンも
複数のバッヂを集めることで入手した記念NFTの「詳細表示」をタップすると、取得日時、発行枚数、発行番号などが記された「デジタル鑑定書」が確認できます。また、今回はさらに「焼津PORTERS」内のおにぎり専門店「こめふく」やベーカリーとジェラートのお店「PORTERS CAFE」で使えるクーポンも特典として付与しました。
今回、IT経営フォーラムという地域イベントで記念NFTを配布する実証実験を試みたことで、NFTの敷居を下げ、その活用イメージを広げることができました。アプリを「Thanks Card」と名付けたのは、来場者への感謝の気持ちはもちろん、地域内外で関わりあう人々の活動に感謝を示すしくみに発展させたいという想いもありました。目には見えない大切なものをテクノロジーでかたちにし、人と人のつながりを深めていくことを目指します。
INFORMATION
ESORA COFFEEさんではNFT付き「冬の星空ブレンド」を販売中。詳細はInstagramで。
サンロフト社員より
IT経営フォーラムでは、NFT体験ブースを担当しました。来場者の皆さまの関心は想像以上に高く、「NFTを取得するのは初めて」という方も多く体験してくださいました。中には、アプリの構造や経営されている店舗での展開に関心を寄せてくださる方もいました。ESORA COFFEEさんの新たな挑戦に興味を持ってくださる方も多く、こうした事例によって地域におけるNFTに対する関心や可能性がますます高まっていく予感がしました。NFTを身近に感じていただける場になっていたら、うれしく思います。