半年前の記事でも同じ話題を取り上げましたが、IPA(情報処理推進機構)の情報セキュリティ安心相談窓口によると偽のセキュリティ警告による相談件数がまた大幅に増えており、引き続き警戒が必要とのことです。
この偽セキュリティ警告は、パソコン画面に偽のセキュリティ警告が表示され、そこに記載された(010や050で始まる)電話番号にかけるとパソコンの遠隔操作や、サポート代金の請求をされる詐欺です。最近では、パソコンを遠隔操作されていることに気づかず、請求されたサポート代金19,800円をネットバンキングで送金したところ、口座からは1,980,000円が引き抜かれていたという事例も報告されています。
偽のセキュリティ警告が表示される際には、不審な広告やサイトに誘導する検索結果、アダルトサイトの動画再生ボタンをクリックするなどの「きっかけ」があります。インターネットを利用していれば誰でもこのような画面が表示される可能性があり、万が一画面に偽のセキュリティ警告が表示された場合は、慌てずブラウザを閉じるか、パソコンを再起動しましょう。問題なのは画面を閉じられなくするしかけをしていることです。ブラウザが閉じられない場合は、「ESCキー」やタスクマネージャーを利用して強制終了しましょう。
IPAでは、「偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないこと」「遠隔操作ソフト(アプリ)を悪用される手口に気をつけること」と呼びかけるとともに「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」を開設しています。被害にあわないためにもまずは対策方法を学び、もしものときに備えましょう。
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情報提供:モバイル・セキュリティ事業部 藁科 |