AIの進歩は目覚ましく、この数年で調べものや資料作成、画像生成など、私たちの生活や仕事のさまざまな場面でAIが使われるようになりました。そんなAIは、画面の中で活用するだけでなく、現実の世界でも活躍の場を広げています。そのひとつが、AIを搭載したロボットなどが現実の世界で自律的に動く「フィジカルAI」です。今回は、フィジカルAIの特徴や仕事への活用の可能性とともに、サンロフト会長の松田が中国・上海のAI企業を視察した様子も紹介します。
フィジカルAIとは?
フィジカルAIは、AIの認識・判断能力と、ロボットなどの物理的な動作を組み合わせた技術です。カメラやセンサーなどから周囲の状況を捉え、AIがその情報をもとに判断し、ロボットや機械の実際の動作につなげます。
例えば、荷物の形や位置を認識して適切な持ち方を判断したり、人や障害物の動きを捉えて移動したりします。あらかじめ決められた動きを繰り返すだけでなく、その場の状況を認識し、判断しながら行動することが特徴です。
私たちの仕事は、どう変わる?
ロボットや最新技術というと、大企業や大規模な工場で使われるものをイメージするかもしれません。しかし今後は、人手不足に悩む中小企業や、高齢化が進む地域でも活躍が期待されています。製造や物流、建設、接客などの現場で、人が担ってきた作業の一部をロボットが担うことで、働く人の身体的負担の軽減にもつながります。
では、実際の現場では、フィジカルAIはどこまで活用されているのでしょうか。2026年9月、弊社会長の松田が中国・上海を訪れ、現場で稼働しているAI・ロボットを視察しました。帰国後に社員に報告した内容の一部を紹介します。

上海視察を報告する会長の松田
ロボットやAIが日常に溶け込む
上海では、ロボットやAIが日常生活のさまざまな場面で活用されていました。宿泊したホテルでは、配膳ロボットがルームサービスを届け、百貨店では、ヒューマノイド(人型ロボット)や四足歩行ロボットが手の届きやすい価格で販売されていたといいます。視察を通じて、「ロボットに限らず、中国ではAIやハイテク機器の日常使用が進み、人々が抵抗なく使っている」と振り返りました。
- コーヒーをいれるロボット
- 用途に応じて付け替えるヒューマノイドの手
- 百貨店で販売されている四足歩行ロボット
現場作業をロボットが担う
建設現場では、壁を塗ったり、床を平らにしたりするロボットが実際に稼働していました。これまで複数人で行っていた作業をロボットが短時間かつ正確に担うことで、必要な人手を抑え、働く人の負担軽減にもつながっていたといいます。
- 壁を塗るロボット
- 床を平らにするロボット
現場で集まるデータが次の開発につながる
一方、視察したロボットの中には、人がリモコンで操作するものもあり、すべてがAIによって自律的に動いているわけではありませんでした。それでも、すでに多くの現場にロボットが導入されていることが、今後の開発における大きな強みになるといいます。実際の現場でロボットを使うことで、インターネット上にはない膨大なデータを収集でき、それが大きな財産となって開発を加速させるためです。視察した建設現場用ロボットを開発する会社では、1500以上の現場から得たデータの解析とソフトウエア最適化にAIを活用していました。
仕事に活かすヒントを得る「IT経営フォーラム2026」
上海で目にしたようなAIやロボットは、日本でもすでにさまざまな現場で活用され始めました。今後は、さらに仕事や暮らしの中へ浸透していくと考えられます。
では、こうした最新技術を、私たちの仕事にどう取り入れていけばよいのでしょうか。そのヒントを知る機会として11月13日(金)、焼津市内で「IT経営フォーラム2026」(焼津商工会議所・しずおか焼津信用金庫主催、サンロフト企画運営)が開催されます。「人手不足時代の経営戦略 ~ロボットとAIが変える現場の生産性~」と題した講座では、ソフトバンクロボティクス株式会社の池田潤氏がフィジカルAIについて解説します。
このほかにも、ステーブルコインや、サイバー攻撃への備え、AIエージェントを業務に組み込む実践など、攻めと守りの両面からこれからの仕事を考える講座を用意しています。フィジカルAIはもちろん、さまざまな最新技術への理解を深める機会として、ぜひご参加ください。
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