動画制作や配信が気軽にできるようになり、様々な動画コンテンツが生まれています。コロナ禍においてはその動きがさらに加速しました。動画は、繰り返し内容を確認できたり、遠隔でも情報共有ができたりといった利点があるため、オンライン営業や採用活動、社員研修などに活用できます。そこで今月は、セミナーのようなスライド動画を手軽につくれるツールを3つ紹介します。
「画面共有中」の映像を録画 → Zoom
Web会議ツールとしておなじみの「Zoom」には「レコーディング機能」があり、ミーティングの主催者の画面を共有し、録画できます。発表者の顔は右上に固定表示されるため、スライド資料は右上に余白を持たせるのがポイントです。
使い方
- 「新規ミーティング」をクリック。見せたい画面を表示し、「画面を共有」
- 「詳細」から「このコンピュータにレコーディング」または「クラウドにレコーディング」を選択して録画開始
- 「レコーディングを停止」すると、動画がパソコン上、またはクラウドに作成される。クラウド録画では、動画DL用のURLがZoomから届く
- 新規ミーティング
- 「詳細」で「クラウドにレコーディング」
- 録画ファイルはZoomサイトで確認
画面をカスタマイズ → OBS studio
スライド資料や発表者、画像、テキストなどの配置・サイズ調整、明るさ・色の補正といった、細かな設定をしたい動画には、「OBS studio」がおすすめ。広告やWebサイトに誘導するバナー画像やQRコードを配置することができます。
使い方
- 説明資料やブラウザなど、画面に表示したいものを準備し、OBSを起動
- 画面下枠の「ソース」内の+ボタンをクリックし、準備した画面やカメラ・マイクを追加
- 画面下枠の「コントロール」から、「録画開始」を押して撮影をはじめ、すべての操作が終わったら「録画停止」。動画ファイルが作成される
- 操作画面
- ソースの使い方
- 録画の仕方
「顔出しなし」もボタン1つで → PowerPoint
PowerPoint(2013年以降のバージョン)でもスライド動画がつくれます。「スライドショーの記録」の画面に切り替え、「カメラを有効にする(無効にする)」ボタンで「顔出しなし」の設定が可能。スライドごとに録画・停止でき、録画のやり直しも容易です。
使い方
- 上部タブ「スライドショー」-「スライドショーの記録」で録画画面を表示
- 録画ボタンを押すと、左下の経過時間がカウントされます。停止まではスライドの操作や音声が記録され、現在までの記録を再生できます。
- 上部タブ「ファイル」-「名前を付けて保存」。ファイルの種類を「Windows Media ビデオ」で保存(.wmv形式)※「エクスポート」→「ビデオの作成」でmp4形式の動画を書き出すことも可能
- PowerPointのスライドショー
- 録画画面
- 保存方法