サンロフトでは、日報SNS「nanoty(ナノティ)」で全社員の日報を共有しています。このほど、入社1年未満の中途社員10名にアンケート調査を行ったところ、日報SNSが組織に馴染むために効果的であるとわかりました。
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生産性向上と社員の成長性を高めるための人材管理や評価のしくみを構築しましょう。
今年6月、入社1年未満の社員を対象として、日報に関するアンケート調査を実施しました。対象者は10名。そのうち約半数は、前職でも日報があったと回答しましたが、その大半は上司への一方通行の報告スタイルでした。

サンロフトでは、社内SNSで日報を共有し、互いの日報に「いいね」や「がんばれ」、コメントやサンクスコイン(感謝の気持ちを示す社内電子通貨)を送り合っています。「入社当初、この日報文化を知ったとき、どう思ったか?」との設問に対しては、回答者の7割があまりいい印象を持たなかったようで、「記入に時間がかかる」「文章を書くのが面倒」という意見や、「SNS自体が苦手」などがその理由に挙げられていました。
しかし、実際に使い始めると、全員が「使ってよかった」と思う経験をしていることがわかりました。最も多かったのは、自分の日報に寄せられる「いいね」や温かなコメントがうれしいという声です。「一人ではない、共感してくれる人がいる」「日報を読んで話しかけてもらえた」など、入社して日も浅い社員が日報で仲間とのつながりを感じる機会を生み出せていることは、日報で交流をはかる文化の大きな効果と言えそうです。
また、「案件の進捗以外に、社員の性格や人柄を垣間見ることができておもしろい」という声も。日報から仕事観や考えを互いに知ることで対話の機会も増え、互いの理解が深まり、組織にも馴染める良さがありそうです。
「新しい職場での不安に関する意識調査(Bizhits調べ)」によると、1位は「職場の人間関係・雰囲気」でした。また、「労働政策研究報告書No.195(独立行政法人労働政策研究・研修機構調べ)」では、「入社直後のつまずき」に人間関係や仕事の進め方、組織文化・風土の違いが挙げられていました。自社らしいしくみが必要ですね。
サンロフト社員より
一般的に「日報」といえば、部下が上司に報告書を提出することをイメージしますが、nanotyでは社員全員が日報を共有し、互いに読むことができます。今回、中途採用者を対象にアンケートを取った理由は、前職で取り組んでいた日報とnanotyを比較し、共有型日報からはどの様な効果が生まれているのかを知るためです。日報そのものは昔から存在しますが、新しい時代に応じた、読み書きする意味のある日報文化をつくっていけたらと思っています。
クラウド営業部 望月翔太