多くの企業が利用しているWebサイト解析ツール「Google アナリティクス」。6月30日までに最新バージョンの「GA4」に切り替え処理をしなければ、計測が停止し、最新レポートが閲覧できなくなります。対応を急ぎましょう。
サイト管理会社に移行処理を依頼する
Google公式アナウンスによると、従来の「Google アナリティクス」(ユニバーサルアナリティクス)は7月1日以降も最低6カ月間はレポート閲覧できますが、新たなデータ計測は停止するとのこと。 そこで、今後もWebサイトの解析を継続したい場合は、6月30日までに新しいバージョンの通称「GA4」への移行処理をしましょう。
具体的には、管理画面内で「プロパティを作成」後、GA4に対応させるためのコードをWebサイトに埋め込みます。サイト管理会社にこれらの対応を依頼し、GA4の管理画面で変更されたことが確認できればOKです。
管理画面の変更点を確認する
今回のGA4への切り替えは、近年のインターネット利用状況に応じた解析を実現するためのアップデートです。これまでの解析の軸は「セッション(訪問)」でしたが「ユーザー」を重視する計測に変わりました。新しい考え方に基づき、管理画面全体がリニューアルされ、メニュー名も変更されています。GA4の変更点を確認しながら自社のWebサイトを取り巻く状況を捉え直し、成果を高めていきたいですね。
旧GA(UA)とGA4の違い
決定的な違い
よりユーザーに軸を置いた計測へ
UAは「セッションを最適化するツール」でしたが、GA4はユーザー重視の設計に変わり、より自社にあった顧客層を発見できるようになりました。
その他の違い
・ダッシュボードのUIがリニューアル
・分析指標が「イベント」単位に
・「直帰率」廃止と「エンゲージメント率」追加
・「離脱率」「PV数」「ページ/セッション」廃止
・「エンゲージのあったセッション数」追加
・「コンバージョン」のカウント方法が変更
・レポート構成が大幅に変更
・「探索」メニュー追加
・デバイスをまたぐユーザー行動が計測可能に
・「ビュー」から「データストリーム」へ
・BigQueryとの連携が無料で可能に
サンロフト社員より
Webサイトを開設して以降、訪問者数や閲覧数、滞在時間や流入経路などの数値を確認できるGoogle アナリティクスは、皆さまにとって頼りになる存在でした。これらの大切なデータが計測・閲覧できなくなるのは困りますよね。移行処理そのものは、お客さまのご負担がないものの、新しい画面に最初は戸惑うという声は多く聞かれます。私をはじめ、サンロフトのスタッフが導入研修や解析報告会などで伴走しますので、この機会に発展するネット社会に応じた新しい解析の手法を一緒に学んでいきましょう。お気軽にご相談ください。
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