2023年4月15日、ウェルシップやいづでの「2023年度サンロフトグループキックオフミーティング」では、記念講演会「ノーコードが変える近未来社会」を開催しました。講師はノーコード推進協会の代表理事、中山五輪男氏。地方の中堅中小企業や行政がノーコード推進に取り組むべき理由をお客さまと共に学びました。
そもそも、DXはシステム化が進んでいなければ始められない!
「ITは機械と機械を繋ぎ、DXは人と人を繋ぐ」。オードリー・タン氏(台湾デジタル担当大臣)の言葉です。中山氏はこれを引用し、「DXは“人の経験と経験を繋ぐ”と捉え、そこに生まれる新たな経験が変革につながる」と語りました。
言葉としては広まった「DX」。しかし、なかなか実践が伴いません。中山氏は人材や予算の不足、目的や進め方の曖昧さなど、失敗理由を挙げながら、組織規模や事業内容に合致した、現場主導の小さなシステム化を提唱しました。そして、「スキルモンスターになったり、複雑なシステム構築を目指したりするのも違う。ノーコード技術で解決できる現場の課題を見つけ、システム(アプリ)を試作する経験。これを積み重ねることが大事」として、「kintone」「Microsoft Power Platform」「Google AppSheet」などのノーコードツール活用事例を紹介しました。アステリア株式会社のCXO(Chief-Transformation-Officer/最高変革責任者)でもある中山氏。同社が提供する「Platio」での事例紹介と操作デモも行いました。
話題の「ChatGPT」についても触れ、「個人情報や業務情報保護の対策は必要になるとしても、こうした賢いツールが無料で試せるこのチャンスを逃さないでほしい。そもそも、DXはシステム化を進めていなければ何も語ることができない。とにかくシステム化を試して感覚をつかみ、変革のきっかけを見出してほしい」と締めくくりました。
まずは職場で「ノーコード」を共通の話題にすることからスタート!
記念講演後、サンロフトグループの社員はワークショップを開催。気づきを共有しました。「大事なのは構想力」「失敗してもいいから試してみる。それがITセンスを磨くことになる」「プログラマーではない自分でもアプリがつくれそう」「社用車のメーター管理や備品管理などのデジタル化がしたい」「ノーコードでできることの限界値を引き上げるのも私たちの仕事」など、部門や職種、年齢や立場を超えて、社内業務のシステム化とサービス提供の両面で気軽に意見が交わされました。このように、「ノーコード」を職場での共通の話題にすることからスタートすることが実践につながりそうです。
サンロフト社員より
私は営業職の傍ら、ノーコード・ローコード開発をイチから勉強しています。最初は、自分にはできない……と思っていましたが、勉強を始めてみて、中山さんの「試してみる意識が大切」ということを実感しています。幸い、社内には「先生」がたくさんいます。様々なお客さまの業務改善に取り組んできた先輩の知見を頼りに、引き続き知識を習得していきたいと思っています。開発職ではない私と一緒に、ノーコード・ローコード開発について学んでみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お気軽にご連絡ください。
地方創生事業部 青木