さかなのまちのシンボルである焼津港に、昭和の趣で佇んでいた漁具倉庫。この漁具倉庫が、「過去と未来、人と人をつなぐ交流拠点」として再生されました。「焼津PORTERS(ポーターズ)」と名付けられたこの施設には、すでに地域内外の多くの人々が集い、まちの資産を見直したり、デジタルを学んだりしながら、新たな価値の創出が始まっています。
漁具倉庫をリノベーションしたビジネス交流拠点「焼津PORTERS」。テレワークができる個室空間と、ミーティングやセミナーができる交流空間があり、(株)スマートホテルソリューションズが施設運営を担っています。
交流空間ではデジタル塾が開催され、高校生や地元企業が共に学んでいます。2023年7月29日にはフードコートがオープン。おむすびと味噌汁、パンやジェラート、ドリンクメニューが楽しめます。「防災×キャンプ」をテーマに開発された「焼津キャンプ飯」の販売も始まりました。地元企業のイノベーションとトランスフォーメーションが続々と顕在化しています。
焼津市は、データポータルサイト「スマートシティYAIZU」を公開しています。これは地域産業の活性化と住みやすいまちづくりの両軸をデータドリブンで推進する試みです。集められたデータを肴に、魚河岸シャツ姿でざっくばらんに語り合うことで、まちのDXが進んでいきます。
サンロフト社員より
県外のお客さまに「焼津といえば?」と尋ねると、「マグロ! カツオ!」という回答が圧倒的です。最近は「ふるさと納税」も知名度が上がってきました。いずれにしても、「おいしい食のまち」というイメージがあり、食でおもてなしできる環境はありがたいことです。7月29日は、朝いちで満観峰から花沢山に登った後、焼津PORTERSに行き、食事をしました。共に汗を流した仲間たちと味わうおむすびは格別です。お客さまや知人も多く集まっており、楽しい会話も弾みました。こんな休日を過ごせるのも、焼津の魅力のひとつだと感じています。