新年度がスタートし、気がつけば6月。第一四半期の振り返りと、その後の展望を見通さなければならない時期となりました。4月のキックオフイベント(経営方針発表会)で感じた高揚感や一体感は、3カ月を経過し、かなり薄れてしまっています。サンロフトでは、何か新しい施策ができたらいいなと思っていたところ、「社内ラジオ」が始まりました。そこで、今回はこの新たな取り組みについてお話ししましょう。(広報・マーケティング部 鈴木)
年1キックオフ。月1全体ミーティング。それでも足りない社内情報共有
年に1度のキックオフで、どれだけ丁寧に方針を発表したとしても、どれだけ楽しい雰囲気で意欲を高めてもらえたとしても、それだけで1年間、社員全員がトップスピードで駆け抜けることはできません。行動するためのきっかけや、判断材料となる情報を社員に共有するための「働きかけ」は常に必要です。
そこで、弊社では月に1度、約1時間の全体ミーティングを開催し、社内の情報共有を実践してきました。(図1)社長には経営者の思いを、常務には話題のテクノロジーを、部門長には業績の状況などを話してもらったり、エンジニアやデザイナーに専門領域の話題を共有してもらったりしていました。全体ミーティングが開催された日の社内SNS日報システム「nanoty(ナノティ)」には、社員が思い思いの感想を書いてくれます。どのように受け止めてもらえたかがある程度把握できる日報があるのは、サンロフトならではの良いしくみです。
ただ、仕事に必要な情報共有や、仕事を楽しむための意欲向上策としては、まだまだ物足りなさを感じていました。何かおもしろいしかけができたらいいのにな……。そんなとき、社員Aさんから雑談中に「社内ラジオをやってみたい」という想いが語られました。その時、私は即答しました。「やりましょう」。
職場を明るくする社内ラジオ 「サンロフトSWITCH」オンエア
そんなうれしい提案から始まった社内ラジオ企画。発起人のAさんとBさんがパーソナリティを務めてくれることになりました。広報・マーケティング部と総務・人事部のメンバーが運営を支援します。まずは月に1度のオンエアを試みることにしました。
番組名は「サンロフトSWITCH」。村上和雄さんの著書『SWITCH~遺伝子が目覚める瞬間~』にちなんでいます。社長の松田が感銘を受けた1冊で、「創立20周年記念事業」の折には、この本の映画の上映会も開催したことがあります。社員それぞれの「スイッチ」がオンになっていくことを目指し、社内の気になるできごとや社員の魅力を共有していこうというコンセプトです。初回は5月28日の12:15~。36分間の放送を試みるということが、当日の朝にTeamsで告知されました。(図2)
そして、昼休み。社内の各所にパソコンとスピーカーフォンを設置し、サンロフト別館「スタジオそらいろ」からZoomを利用したラジオ番組をオンエアしました。突然始まったラジオに社員はビックリ。それでも、耳を傾けてくれる社員の姿がたくさん見られました。初回は、「なぜ、今ラジオなのか?」というトークが展開されていました。
アーカイブもTeamsで共有。大切なことは続けること
初回を終えて、振り返り会を実施しました。会社をよりよい雰囲気にするために、ラジオをやってみたいと申し出てくれた2人も、実はどのように受け止められるかドキドキだったようです。それでも、やってみたかったことが実現して、爽やかな笑顔でした。「ファーストペンギン」の存在は貴重です。
アーカイブもTeamsで共有。新しい社内メディアの誕生によって、私たちの仕事がよりおもしろく、充実していくことをイメージしながら、まずは続けてみようと思っています。(図3)
サンロフト社員より
組織における情報共有の大切さは、誰もが認識し、行動していることです。しかし、組織の課題には、必ずといっていいほど「情報共有」が挙げられ、慢性的な不足感があることから、これはもう「永遠の課題」ですよね。また、社員の「発信力」と「受信力」の両方が高まっていかないと、情報共有の効果は期待できないと感じています。ラジオは想像力がくすぐられるメディア。ラジオファンは若い世代にも意外と多いようです。ラジオを聴く、ラジオに出演するという経験によって、「発信力」と「受信力」がどのように高まっていくのかが楽しみです。