海水浴、花火、フェスにビアガーデンなど、夏の恒例行事は様々ありますが、サンロフトでは、インターンシップも夏の風物詩のひとつとなっています。今年も夏のインターンシップが始まりました。学生を迎えるたびに、社内に爽やかな風が吹くのを感じます。そこで、今回はインターンシップについてお話ししましょう。(広報・マーケティング部 鈴木)
2002年から始まった、サンロフトのインターンシップ
インターンシップが夏の恒例行事になったのはいつからなのか、記憶と記録をたどってみると、サンロフトでは2002年から始まっていました。地元大学からの依頼でインターンシップという取り組みを知り、趣旨に賛同して受け入れたのがきっかけです。
企業という未知の世界に身を置き、大学では学べないことを体験して将来を考える意欲的な学生たち。何かを得ようと一生懸命な彼らの姿を見ていると、社会人の先輩として応援せずにはいられませんでした。まずは、大学で推奨されていた5時間×10日間=50時間を目安にプログラムを考え、対応しました。(図1)
累計で300名超。全社的にインターン生を受け入れる
それ以来、ありがたいことに毎年、学生とのご縁が紡がれていきました。大学生が中心ですが、年々、中学生や高校生も増えてきました。沖縄からの高校生を1カ月ほど受け入れたり、高校の先生の職業体験を受け入れたりしたこともありました。インターンシップ生や職業体験者としてサンロフトを訪れた学生や生徒は、累計で300名以上を数えます。
対象者が広まるに連れ、メニューを多様化する必要が生じました。5日間や3日間などに日程を短縮したり、対象者のスキルや年齢に応じて体験することを広げたり狭めたりしなければならなくなります。当初から、社長や若手社員に協力してもらっていましたが、こうしたアレンジの必要性に伴い、様々な社員に関わってもらう全社的な取り組みとなりました。社内ですれ違うときに挨拶を交わすレベルも含めて、インターンシップの受け入れは、社員の協力があってこそ、継続できていると感じます。
インターンシップ生と共に、自分たちも学び続ける
インターン生のアンケートによると、以下のような学びがあることがわかりました。この傾向は毎年、だいたい同じです。
- 振り返る時間の大切さ。取り組みだけでなく、気づきや学びも振り返ることで成長を実感できた。
- 希望職種について、悩みや疑問に経験談や助言をもらうことで、自分がそのことが好きだということを認識できた。
- 学校での勉強が仕事に活かせるのかが不安だったが、実務経験で具体的仕事のイメージができて不安が解消した。
- 初めて専門的なツールを使い、成果をかたちにしたが、具体的なアドバイスをもらいながらつくり、満足した成果を残すことができた。
- 共通プログラムで学んだ社内コミュニケーションや、より良い議論の手法がチームでの仕事を成功させるために重要であることを、体験を通して学べた。
あわせて、対応してくれた社員の声も日報からピックアップしてみました。
- 自社のことを自分の言葉でわかりやすく語るのは難しい仕事。見せ方、伝え方には毎回悩む。でも、熱心にインターン生が耳を傾けてくれたので救われた。オンラインインターンシップのときも、頷いたり笑ったり、メモを取ってくれたりする様子が嬉しい。今こそ人間の感覚を研ぎ澄ませることが大事なのかもしれない。
- 「アイデアが出てくる! 思考・発想法」を担当した。アイデア出しもノウハウとして学べる領域で、観察や知識、体験などをベースにした情報・問題の掛け合わせで生まれやすくなる。学生さんがだんだんと楽しそうに対話してくれるようになって、自分自身も改めて学びの機会になった。
- Googleカレンダーの予定をスプレッドシートに転記する動作を開発コードで書いてもらった。Aくんが嵌っていたので一緒に嵌った。ログの見え方が意地悪だっただけで、できていたことがわかり、ともに苦笑。このあと爆速で追い上げを見せ、きっちり時間内に完成。さすがです。Bさんはものすごく予習をし、一夜でコードを書けるようになっていてびっくり。素晴らしい努力!
それぞれの関わりにドラマがあり、興味深いところです。日常業務に追われてしまうと、なかなか新しいことに挑戦したり、学ぶ時間を捻出したりすることができませんが、誰かのためにできることを探してみることでそれが実行できています。そして、その感想を聞くことによってまた、自分たちの取り組みを振り返り、次の機会に活かすことができます。こうして私たちは、インターンシップ生を受け入れることで学びの良い機会を得ています。
サンロフト社員より
2002年からインターンシップや職業体験に関わってきました。言葉の定義を明確にしたり、いかに採用活動につなげるかを考えたりすることは大切なのですが、それ以上に、貴重な時間を共有すること、そこで共に学びあうことが大切だと感じるようになりました。人生のひとときでも関わり合うご縁には、何らかの意味があるんですよね。