
KATSUO LIFE HACK
焼津の魚屋発!かつおのおいしいネタを届ける
オウンドメディア。社員が分担して記事を執筆
近年、様々な企業で浸透し始めたコンテンツマーケティング。自社商品に興味のある人に響く話題をサイトやSNSで発信することにより、リピーターやファンの獲得、幅広い宣伝効果が期待できます。
コンテンツマーケティング
顧客との継続的な接点を意識したコンテンツにより信頼関係を育むマーケティング
静岡県焼津市にある山福水産(株)では、コーポレートサイトとは別に、オウンドメディア「KATSUO LIFE HACK」を立ち上げました。同サイトは、「焼津の魚屋発!かつおのおいしいネタを届けるメディア」として、自社商品の鰹にまつわる話題を「EAT・STUDY・LIFE・WORK・NEWS」の5つのカテゴリに分けて発信しています。
広報担当の松本さんをはじめ、社長や栄養士資格を持つ社員、料理が得意な社員などがテーマを分担して執筆。健康志向の魚食が世界的ブームとなる昨今、鰹に含まれる栄養素や料理初心者でも簡単につくれる鰹の料理レシピなどの記事が人気です。松本さんは、鰹の豆知識のほか、自社工場の潜入レポートや「職人」の仕事ぶりなども話題に取り上げます。商品づくりの様々な場面を切り取ることで自社の存在を知り、親近感を持ってもらえるように、コンテンツは試行錯誤しながらつくっています。
また、魚食がテレビで取り上げられたときなど、思いがけず興味を持つ人が急増することがあるため、コンスタントな更新と内容の充実を心がけています。
社内外のファンづくりに
「お客様や社員からの応援を励みに運営しています。鰹の勉強を兼ねて、社員の協力も得ながら継続し一年が経ちました。新しいことを知るのはとても楽しく、情報発信を通して会社に愛着が湧いてくるのを感じます」と、自身の変化を語る松本さん。
さらに、記事で紹介する鰹料理を昼休憩時に社員に振る舞うなど、社内のコミュニケーション機会も増えています。社員の想いや仕事ぶりを記事にすることは、消費者や取引先、入社志望者のファンづくりはもちろん、共に働く仲間を自社のファンにすることにもつながると期待しているそうです。
- 松本 あき乃さん
初の広報担当に就任。コーポレートサイトリニューアル、オウンドメディア立ち上げ、エコバッグの企画・販売などを積極的に展開。
昭和35年創業、かつお水揚げ量日本一の焼津港の目利きとして、買い付けた鰹・鮪を工場直送の一貫した生産体制で管理・加工。通販サイト「福えらび」も開設した。
サンロフト社員より

広報・マーケティング室 鈴木あゆみ
「企業のブランディングを社員とともに取り組みたい」。見崎社長のその想いを最初に受け止めてくれたのが松本さんでした。従来の事務業務を抱えながら、自社のSWOT分析や社員アンケートに始まり、コーポレートサイトや会社案内のリニューアル、そしてオウンドメディアの開設まで、一気に実現されました。恐るべきパワーです。新しい仕事への意欲はもちろん、会社や商品への愛が原動力になっていたと感じました。ブランディングには、やっぱり「愛」が必要ですよね。